ダメブロ

結局また練習しないで当日になってしまった。
勝田全国マラソン。
今年初のフルマラソンになります。
ウチからだとちょっと遠いのですが，特急に乗ればまあ
それほど遠いという感じはしません。
「プチ遠征」とまではいかないぐらいの感覚。
朝，駅で特急券を買おうとしたら，なにやらわめき散らし
ているおっさんがいる。激怒している模様。
券売機のトラブルだかなんだか，券売機の向こうの駅員
に向かってガンガンやっている。
詳しい内容はわかりませんが，どうもこのおっさんの言う
ことを，駅員は嘘だと判断したようで，それに対して怒っ
ている様子。
どっちが正しいのか，それは私には判断できない。
まあしかし，人を見かけで判断してはいけませんが，この
おっさんがまたお世辞にもパリッとしているとは言えない。
できれば近くに寄りたくないオーラを発している。
そうなると，日頃の身なりというのも大事ですな。
なにしろ私は特急券を買いまして，まだ少し時間がある
ので，コンビニでおにぎりなど買い，戻ってみるとまだや
っている。
朝から気分が悪いとそのおっさんは何度も言っていて，
気分が悪いのか，或いは気分が悪いフリをしているのか
はわからぬにせよ，そんな光景を見させられるこちらも
気分が悪くなります。まあ面白かったけど。
ついには中から駅員が出てきて，謝ってはいるのですが，
話は平行線をたどるばかりのようで，そんなのにこちらは
付き合っていられないのでホームに上がりました。
なんなのでしょう。谷川真理ハーフの時もそうでしたが，
大会の朝，変なおっさんを引き寄せる力が私にあるので
しょうか。
この引きの強さが，私自身を当事者にしないことを祈る
ばかりです。
で，「フレッシュひたち」という特急電車に乗る。
自覚してはおりませんが，私にもやや「鉄」が入っている
のか，特急に乗ると何故か嬉しい。
途中，我が母校を遠くに望んだり。
筑波山が見えてきて，「世界の車窓より」のように動画
を撮ったりしました。これはあまりにもつまらないので
今回ＹＯＵ　ＴＵＢＥは使いません（笑）。
この日，出かける前にテレビの天気予報を見ましたら，
茨城の方は完全に氷点下になっているんですね。
こりゃまた寒さとの戦いになるのかと。
それで電車に乗って北上していくと，景色がどんどん凍り
ついてくるんですね。
利根川を越えたらそこら中がバリバリ凍ってる。
参ったなーと思いましたが，実際はドピーカンでしたので，
日陰は寒くて凍っていても，日向はまあまあ大丈夫でし
た。
今回もウインドブレーカーを着て走りましたが，ちょうど良
い感じでした。
勝田駅に到着し，会場までの無料の送迎バスに乗る。
無料ってのはエラい。
会場に着くと，なんだか人が並んでいる。
よく見るとバナナを配っているようだ。
それはとりあえず後にして，まずは受付。
ゼッケン等を受け取り，バナナの列に並ぶ。
するとバナナ１本じゃなくて，５本が袋に入っているのを
くれました。それにピーラーと言うのかな。皮むき。
それもくれる。
　

　
なかなか気前がいいですな。
実はこれだけでなく，ゴール後，帰りの送迎バスを待って
いたら，また５本入りの袋を貰いました。
走る前には食わなかったので，結局バナナ１０本を持ち
帰り，今母が食ってます。
こちら↓は毎年恒例の参加賞，「完走いも」。
　

　
そして走る恰好になる。
荷物預かりは１００円。
荷物を預ける直前に紙袋からアザラシを取り出して被る。
何度やってもぐっとくる瞬間ですが，一度被ってしまえば
あとはへっちゃらだ。
会場をうろついていると，なかなか反応も良く，笑って頂け
ました。
開会式での楽隊の皆様↓。
　

　
陸上自衛隊の楽隊だそうで。
勝田には駐屯地があるんですね。その関係でしょうか。
そしてステージには侍が登場。
　

　
「甲斐武田氏発祥の里まつり」ってのがこの日開催され
たらしいのです。
「いわい将門ハーフマラソン」もそうでしたが，茨城は武将
が好きなのかなあ。
ここでも中心にいる親方様は議員先生らしい。
初当選した時は，まさか武将のコスプレをするとは思って
なかったでしょうな。
太鼓も来る。
　

　
それで出陣式みたいなことになり，最後は会場のみんな
で「えい！えい！おー！」と。
拳を突き上げてですね。
私もアザラシでやっておきましたが。
なんだかわからないなりに気合が入りまして，スタート地
点に移動。
今年実際にどれぐらい走ったのかはわかりませんが，エン
トリーはフルマラソンの部で６０１９人。
去年はエントリー５２７４人で出走が４７１３人だったそうで
すが（寒かった），この大会も年々参加者が増えているよ
うです。どの大会も凄いですね。マラソンブームと言われて
おりますが，それは同じ大会に続けて出ると肌で感じます。
「４時間以上」の看板の後ろに並ぶ。
ぞろぞろとランナーが集まってきまして，私のアザラシ帽を
みとめてか，「きゃー！」とか「かわいー！」などの女性の
声が聞こえる。
男性は「おわっ！」とかですね（笑）。
遠くの方の女性が「あれ欲しい！」とおっしゃってました。
こんなものは売ってません（笑）。自分で作って下さい。
おっちゃんに作らすと高いよ（笑）。
１１時にスタート。
こちら↓はスタート直後。
　

　
勝田の商店街にびっしり。
ランナーだけでなく，沿道の人たちもびっしりなんです。
１０キロの部もあるのですが，総エントリーが１万２千人。
そのうち茨城県内の参加者が８０１３人。次に多いのが
東京の９３１人。
地元の人が多いのですね（地元ったって茨城も広いけど）。
だから応援の人も多いのでしょうね。
今年で５６回目になる大会ですから，地域にもとけ込んで
いる。
みんなでこの大会を盛り上げていこうという気概が感じら
れます。
スタート地点から５キロぐらいは市街地なので，沿道で応
援して下さる人が絶えません。
　

　
もうちょっといいところで写真を撮ればよかったかもしれま
せんが，ずーっと人がいるんですね。
交差点になるとかなりの人数になる。
おばちゃんの，「あれあれあれあれ，何だあれ？」等の
つぶやきにもめげず，手を振る（笑）。
今回はランナーの方からもかなり声をかけて頂きました。
若い女の子からも追い抜きざまに「ゴマちゃん！」と言わ
れたり。
私が追い抜くと「ゴマちゃんに抜かれたー！」と言ったり。
それからこれは私の造形力の至らなさでしょうが，クマと
言われたり，多いのはラッコですね。
そう言われてみると，どちらかと言えばラッコに近いです
ね（笑）。顔は。
ま，そのうちタテゴトアザラシの赤ちゃんの決定版を作り
ますよ（笑）。
まあ９５％は「ゴマちゃーん！」です。
ベテランランナーと思しきおじさんにも，「ゴマちゃん，最後
まで頑張ってねー」と励まされました。ありがたいことで
ございます。
５キロを過ぎると沿道の人は少なくなってきますが，それ
でもところどころにおられまして，「ゴマちゃん頑張ってー！」
となりますので，気が抜けることなく，これまたありがたい
限りです。
１０キロを過ぎて１５キロの手前になりますと，大きな下り
と上りがあります。
結構堪える坂です。
　

　
写真だとそうでもないか。
これ↓は上っているところですね。
　

　
ここで調子に乗って脚を使ってしまうと後で堪えますし，
まだ歩くほど疲れてもいない。
まあぼちぼちというところで。
この辺は写真にもありますように，対向車線が渋滞にな
りまして，その渋滞に巻き込まれている車の中からも手
を振ってくれる人がかなりおられます。
これはありがたいですね。
ランナーとしては渋滞の元凶の一人でもある訳ですから，
申し訳ない気持ちがあるのですが。
私の帽子を見てにこっと笑って下さるのを見ると嬉しく
なります。
この坂を上りきって左折すると，また市街地に入ってきま
すので，沿道の応援も増えてきます。
私設エイドもかなり出ておりまして。
随分いろんなものを貰ったなあ。
チョコレートなんか余って，ウチに帰ってからも頂きました。
飴ちゃんも貰いましたね。
クッキーとか。
ブルーベリー味のクリームを挟んだビスケットをおばちゃん
が袋を剥いてくれたのですが，あれは妙に旨かった。
あんなの普通にお菓子として売ってるのかな。
あとありがたいのは温かい飲み物ですねえ。
いくら天気が良くても１月のマラソンですから。
ホットコーヒーを出して下さったところがありました。
あそこは町内会かなにかでやってるのかな。
奥を休憩所にしてまして，ランナーが何かつまみながら椅
子に座ってホントに休憩しているんです（笑）。
「ゴマちゃんも休憩していけば！」ということで，ありがたく
コーヒーを頂戴しました。
あとは普通の瀬戸物のお茶碗に緑茶を淹れてくれるところ
もありまして。
ありがたいんですねえ。ポイントポイントであるんですよ。
後半段々にきつくなってきますから，温かいお茶など頂き
ますと，また気持ちが切り替わって走り出せる。
そこではおばちゃんが瓶から菜箸で取り出した梅干を手の
ひらで受けて頂きました。
この大会の常連と思しきおじさんが後からやってきて，「あ
ーまだ梅干あったか！ありがたい！おばちゃん，毎年あり
がとうねえ」と言っておりました。
その梅干はそれほど塩分が強くなく，余計な味（甘味料と
か）がありませんでしたから，あれはおばちゃんが作って
いるのでしょうねえ。
どれだけの大盤振る舞いなんでしょうか。
長いこと毎年やっていらっしゃるのでしょうねえ。
ありがたい。体に沁みました。梅干。
終盤になっても私設エイドが点在し，そこでも何か頂こうと
しますと，「あー，ゴマちゃん帰ってきたか！」「ゴマちゃん
お帰り！」と何度も言われました。
あるおばちゃんは，「ゴマちゃん３度目よ！」と。
つまりレースの動きに合わせて移動している私設エイドが
あるんですね。
これは頭が下がりましたねえ。
おばちゃんが手作りと言っていた沢庵もやさしい味で旨か
った。
温かいレモンティーも旨かったなあ。
皆様の応援を受けて走るアザラシ。
　

　
最後の方では，去年も頂いてありがたかった温かくて甘い
紅茶。
酒屋さんの前で振舞って下さるのですが。
　

　
ほとんど飲み終わりの写真で申し訳ありませんが。
今年もきっといらっしゃるだろうと楽しみにしていたのです
が，これは嬉しかったですね。
この大会も「つくばマラソン」と同じように，スタートから４
時間で交通規制が解除されます。
ということで，私などは交差点を渡る時は信号待ちにな
ります。
　

　
１１時にスタートして，この付近で午後４時頃。
夕暮れが近づいてきておりますな。
最後はかなりきつくなってますので，この信号待ちはむ
しろありがたかったりもするのですが，立ち止まるとまた
脚が動かなくもなりますので，屈伸したりしますが。
ラストは練習していないのが祟って随分とペースが落ち
ました。
それでもまるっきりダメにならずに帰ってこれたのは，先
週，先々週にハーフをやっているからでしょうか。
ゴール前，また「ゴマちゃんファイトー！」などの声援を
頂き，手を振って応える。
アザラシの両手をつまんでバンザイし，ゴール。
タイムは５時間１８分３０秒。
ネットタイムは５時間１５分１２秒。
私としてはまあまあです。
これで３週連続の大会出場となりましたが，無事にゴー
ルできてほっとしました。
ゴール後は当然ビールを飲まなくてはならない。
無料送迎バスで勝田駅まで行き，駅前の「ＤＯＹＬＥ’Ｓ」
へ。
ランナーの人や外国人で結構混みあっておりましたが，
カウンター席におさまる。
キルケニー１パイントをまず発注。
　

　
時間をかけてちゃんと注いでましたな。
旨い。
そしてフィッシュ＆チップスのスモール。
　

　
一人ならスモールで充分。
ここのところ都内各地でパブ巡りをし，その都度フィッシュ
＆チップスを食ってきましたが，そのどれよりもここのフィ
ッシュ＆チップスが私の理想に近い。
モルトヴィネガーをじゃばじゃばかけて食いました。
店の兄さんと少し話もしまして，また来年お越し下さいと
言われてしまいました。
ええ，来られるなら来ますとも。
いい大会だし，駅前にパブはあるし。
ホントはどっぷりと飲んでいたいのですが，特急電車の
時刻が迫ってきておりましたので，１パイントを２杯で店
を出る。
駅の売店でビールとおつまみを買って電車に乗り込む。
車内販売のお姉さんも全止め。
追加ビール購入。
すっかりほよほよになって帰宅しました。
満足であります。
次の日曜日も浦安のハーフにエントリーしておりますが，
これに出られるかはまだわかりません。
もし出られたらいい感じで走れそうだけどなあ。
ところが天気が悪そうなんですね。
浦安は海っぺりですから寒風吹き荒むという具合になり
ますし，雨だ雪だではちょっとめげます。
ま，「千葉マリン」の帰りにも寄った舞浜地ビールも捨て
がたいので，ウエア対策を考えて，可能なら参加したい
と思ってはおります。