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花火大会余話2010/07/28 11:27

柴又の花火大会は毎年平日で,19:20スタート。
20:20に終了。
これは今回きっちりしてました。ぴったり1時間で終了。
始まる前から会場周辺は交通規制がかかり,車の通行ができなくなる。
今はそれほど車を使いませんけれど,前はこれが困りましてね。
規制されていない所でも渋滞したりする。
花火の日はそういうことで,諦めてその時間は動かないようにしたり,もう飲んじゃえということになったりもしました。
昨日は国道の橋を渡っている時に,背後からクラクションの連打が聞こえたので振り向くと,トラックの運転手が橋の上で花火見物している人たちに「バーカ,バーカ!」とわめいておりました(笑)。
その状況を冷静に考えれば,どっちがバカだかは明白ですが,たぶんその手前ぐらいから渋滞して,いらついていたのでしょうね。
こちらで前に書いたことがあるかと思いますが,河口湖のマラソンで,湖岸の道路が片側1車線になり,交互通行の所があります。
ランナーと同じ向きに進む車が前方に消え去り,次にすれ違う車がやってきます。
すると窓を開けた車がやってきて,ランナーに向かって「てれてれ走ってんじゃねえ!このヤロー!」と叫んでいるオヤジがいました(笑)。
確かに私なんかが走っている集団は「てれてれ」と表現されても仕方ないのですが。
これもだいぶ待たされて,怒りが頂点に達し,我々に矛先が向けられたということでありましょう。
しかしまあ,見物客やランナーに文句言ってもダメだなあ。
市民マラソンの多くは開催地近隣に居住する方々や,そこを通行する車に多大の迷惑をかけることは間違いなく,それはランナーも理解しておく必要があると思います。「金を払って出るのだから関係ない」というのではちょっと乱暴にすぎる。意識は持ってないと。
ただこれ花火もマラソンも,結局金が動くからやるという側面もある訳で,地元に金が落ちるのを見込んで主催者はやると。
文句言うなら主催者に言わないと。
花火なら葛飾区かな。河口湖マラソンなら日刊スポーツか富士河口湖町か。
苦情が何千件,何万件と集まれば,主催者も何か考えざるを得ないでしょう。
↓の写真は昨日のもので,ちょうど閃光を放つ花火が炸裂したところで偶然撮ったものですが,画像下の芝はゴルフ場です。千葉県側。
皆さん散らばって楽しんでいらっしゃる。


で,芝の上に横一列に木が植わっておりまして,その向うは江戸川。
画像右手が上流で,左手に流れ,東京湾に注ぐ。
その木と夜空に挟まれて,ところどころ光って白っぽく写っている部分は東京側の土手の斜面でありまして,拡大してもあまりよくわからないかもしれませんが,これ全部人です。
びっしり。
勿論画像の範囲だけでなく,この上流下流も凄い人。
地元の人が多いでしょうが,何らかの交通機関を使って来る人もあるでしょうし,そりゃいくらかの経済効果は上がっているでしょうね。
その内の結構な部分をテキ屋さんが持っていってるかもしれませんけれど(笑)。
ということで,なんだかわからなくなってきましたが,確かに自分がド渋滞にはまったらカリカリしてわめき散らしたくなるかもしれませんが,心穏やかに生きたいと(笑)。
そういうことでございます。
私は完全に許せんと思ったら,主催者に文句を言います。首謀者じゃない人の気分を害したところでこちらの気分の晴れようがない。

もう一つ。
浴衣の女の子が増えましたねえ。
ユニクロやなんやかやで買いやすくなっているのでしょうか。
かわいらしくていいもんですが,着こなしがねえ。
「カリスマなんとか」のデザイン浴衣とかで,そこでの着こなしが提示されていて,それに沿っているのならしょうがないのかもしれませんけれど。
ちょっと残念です。もっと粋に着こなしてほしいねえ。
なにも遊女みたいに着ろとは言いませんが,首周りに少し余裕をもたせて,何より裾ですね。
多くがつんつるてんになっちゃってる。バカボンじゃないんだから。
歩くとちらっとアキレス腱が見えるぐらいじゃないかなあ。
これから本気でそのまま湯浴みをするって訳じゃないんだし。
本来は下着を着けないもののはずですが,上記の通り,入浴する目的で着ているのでもないのですから,襦袢だ湯文字だを着れば下着のラインもそれほど目立たないでしょう。
浴衣の「パン線」はちょっとねえ。
浴衣は結構暑いので,下に一枚着ているほうがいいでしょうしね。
家で着る時にお母さんがこういうことを教えてくれないのかなあ。
あ,お母さんが俺ぐらいの年か。じゃあ無理か。
左脚をひょっこひょっこ出して歩いている女の子もいましたねえ。論外だ。岡っ引か,もしくはこれから出入りか。
とにかくせっかく着るんだったら,もうちょっとなんとかしてほしい。かわいいのに勿体無い。
なんならおじさんが着付(以下省略)

最近行ってきた展覧会2010/07/28 18:48

まずは山種美術館でやっていた「浮世絵入門」。
広重の「東海道五拾三次」を一挙公開と。
勢揃いすると圧巻であります。
某社のお茶漬けを思い出しましたけどね。
広重だけでなく,歌麿,写楽,豊国,北斎なんかもありまして,えらいもんでした。
展示も工夫してありまして,技法の説明もわかりやすかったですね。
こちらは某T氏よりチケットを頂きましてありがとうございました。
またよろしくお願いします(笑)。
7月11日で終了しております。

山種美術館は広尾にありましてね。
そこから青山通りに出まして,バスに乗り六本木へ。
国立新美術館の「オルセー美術館展2010」へ。
これは凄かったなー。
圧巻。
「ポスト印象派」という副題がついておりますが,モネ,セザンヌ,ゴッホ,ゴーギャン,ルソー,……と,まあ大変。
図録にフランスのサルコジ大統領のコメントがありまして,その中に,「同美術館から将来再び一括して外に貸し出されることはおそらくないでしょう」と。
まあそうかもしれませんねえ。
またいい作品ばかりですしね。
今オルセーは工事中なんだそうです。
このタイミングで,他の国でなく日本に引っ張ってきたというのは,お手柄と言うか,こちらとしてはありがたいことです。
余談ですが,サルコジ大統領の挨拶の次のページに,日本国内閣総理大臣の挨拶もあるのですが,これが鳩山由紀夫氏でしてね(笑)。
この展覧会は5月26日から8月16日までなのですが,ご存知のように6月8日に総理が変わりまして。
この一件だけ見ても,ちょっとかっこ悪い。
ま,それはいいとして,展覧会ですが,実に素晴らしい。
私はモネ,ルノワール辺りはあまり好きではないのですが,今回来てたのは良かったねえ。ちょっと意識を改めないといかんかと思いました。
同じ会場でかつて行われたモネ展でもそう感じたのですが,難しいことにチャレンジしてるなあと。空気感が凄かった。
他ではロートレックが何点かあって,こちらは好きな画家なので嬉しかった。
「赤毛の女(化粧)」という作品があって,これは昔買った画集に載っていてお気に入りなのですが,前にサントリー美術館での「ロートレック展」にも来ていた。
今回二度目。オルセーの所蔵品をよその国で2回見られるって,考えてみたら凄いことなんじゃないかと。
あとはボナールも好きなのですが,こちらも数点あって得した気分。
なにしろゴッホにしてもゴーギャンにしても,超有名な作品がどーんとあるので驚いてしまいます。
他ではヴィルヘルム・ハンマースホイの「休息」という作品。
女性が椅子に座っている後姿なのですが,静謐と言いますか,沈思と言いますか,物憂げでしんとした表現に打たれます。
ポストカードを買ってしまった(笑)。
この展覧会はこのぐらいにしておきますか。
上記の通り,まだやってます。
http://orsay.exhn.jp/

で,次は別の日になります。
上野にGO!
最初は国立科学博物館,「大哺乳類展 海のなかまたち」。
海の哺乳類ならアザラシはいるだろう。
実はアザラシぬいぐるみの二代目を製作中なのですが,原型を作っていて,生きているアザラシの写真では資料として限界がある。手足がどうつながっているのか,しっぽはどうなっているのか,よくわからない。それでストップしてしまった。
どうにか骨格標本が見られないものかとずっと願望しておりました。
科博ならやってくれると信じておりましたが,はい,見事に展示してくれました。
その前に全長25メートル,シロナガスクジラの骨格標本を。


凄かったなー。
ヒレの部分を見ると,完全に手ですね。
こちらに近い生き物だということがシンプルに理解できる。
ちなみに画像の右上にぶら下がっているのはイッカクの標本です。こちらも変な生き物だ。
で,念願のアザラシ骨格標本。


ゴマフアザラシの剥製と骨格です。
隣にはワモンアザラシの剥製・骨格もありました。
もう撮りまくりましたとも。
このコーナーにはかなり居座って,変なおやじだと思われたかもしれませんが,目的を果たし大満足。
出口に近い辺りでは何故かペンギンが。


ということで,私の「行かねばリスト」の一つをクリア。
こちらはまだまだやってます。9月26日まで。
http://www.asahi.com/mammal/

その足で国立博物館の「誕生!中国文明」展へ。
鼎の出展があるということで,それは見ておきたいなと。
鼎については前にも書いておりますのでここでは特に書きませんが。
http://dameblo.asablo.jp/blog/2008/05/08/3487136
こちら↑で触れております。
↑でも書いている「爵(シャク)」という器も今回ありまして。
前に見たのと同じくベーゴマを伏せたような形のものが上部に二つ付いている。
前はその突起の意味がわからなかったのですが,今回推測ながらもその目的に触れておりました。
火にかざして酒を温める器らしいのですが,火にかける前に酒を漉す布などを固定するためのものではないかと。
結局はまだわからないらしいです。
なかなか説得力のある説だとは思いますが,何であの形なのかがわからない。
それぞれに,それこそベーゴマのようなぐるぐる模様が入っているのですね。
一つだけそうなら気まぐれでいいですけど,みんなそうですからね。
何か意味があるに違いない。
ま,謎と。
それはそれで面白い。
金縷玉衣もありましたね。昔の大陸の人はえらいもん作りますなあ。
科博の「海のなかまたち」は子供ばっかりでしたが,こちらはご年配の方ばっかり(笑)。
9月5日までやってます。
http://tanjochina.jp/

そしてこの日のとどめ。
こちらも「行かねばリスト」の一つ。
東京藝術大学大学美術館の「シャガール」展。
シャガールはもう大好きでしてね。
シャガールの名を見れば「行かねば」になる。
色彩の美しさは勿論ですが,愛に満ちていると言いましょうか。
今回も抜群でした。
1時間足らずの映画(シャガールの仕事ぶりの取材も含むドキュメントのようなもの)も上映していて,それも見ましたが,歴史も勉強になりましたし,人となりも垣間見えて興味深かった。
最後は南仏で生活しておりましたが,陶芸の工房はピカソと同じところで,表向きはフレンドリーに接していたようですが,シャガールはキュビズムがダメで,上の階と下の階で分かれて会わないようにしていたようだ(笑)。
前述のオルセー展の「ポスト印象派」じゃないですが,この時代は熱かったのでしょうねえ。
まあ頭がおかしくなって死んじゃったりもありますけどねえ。
とにかく,シャガールに浸りました。幸せです。
ポストカードも3枚買ってしまった。
藝大のシャガールは10月11日まで。
http://marc-chagall.jp/

これで「行かねば」は一通りやっつけたかな。
またアンテナを張り巡らせて,いいものを見にいかないと。日々勉強。