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弁当2011/02/09 15:24

糸井重里さんのツイートより。
東京ガスの90秒CM。
 
http://www.tokyo-gas.co.jp/channel/200ch/flash/kizuna_obento.html
 
このお弁当の監修をしているのが,映画だと「かもめ食堂」「南極料理人」などなど,テレビでは「深夜食堂」などなどに関わっておられる飯島奈美さんなのだそうです。
こういうのは,店でお客さんに出す料理とはまた違う難しさがあるのでしょうねえ。
また,何人かの役者さんの証言がありますが,映画・ドラマなどの撮影で出される料理というものは,通常味など期待すべきものではないそうですが,飯島さんの場合は,予算をオーバーしても持ち出し上等ぐらいの覚悟でやるようです。それで旨いと。
そういう,いいお仕事をなさってる人。
 

 

 
今度↑の「LIFE」の3冊目が出るようですね。
 
で,最初のCMですが,息子が高校に入って,3年間お弁当を作り続けた母。
愛想無いけれども,感謝している息子。
まあざっくり言えばそういうことですわね。
私も高校の時はお弁当で,毎日母が作ってくれていた。
最初は何も言わずに作ってくれたものを食っておりましたが,彩りとかを考えてか,端っこにいちごを1個添えられたりしても困るので,ある時弁当の中身は毎日同じで構いません,と言った。
考えてみれば生意気なガキである。
ある意味,母の苦労,毎日の創意工夫を否定していることにもなりますから。
母もきっと「くそガキ」と思ったに違いない(笑)。
しかしそこで母は,よしわかったと。
それなら毎日同じメニューなりにいいものを作ったる,となった。
メニューは焼鮭,玉子焼き,一口カツに海苔段々のごはんに梅干。
この鮭もいい生鮭をまとめて買ってくる,カツの豚肉もヒレの塊を買ってきて小分けにする,などになった。
私に言う資格は無いかもしれませんが,これにより,メニューに悩む必要はなくなり,まとめて仕込んで冷凍しておけるので,朝の慌しい時間が多少楽になったのではないかとも思いますが。
その弁当を3年間食い続けました。
私はCMの子のような,空の弁当箱にお手紙を忍ばせたりなどというマネは,発想すらなかったですし,実際面と向かって礼も言ってないでしょう。
勿論感謝はしてますよ。
さて,卒業して大学に進み,泥酔,支離滅裂な学生生活を送り,それでも4年生の時に教育実習というものがあった。
実習先は母校。同じ弁当を3年間食ったその高校。
実習初日は,勿論緊張もあります。
慣れないことばかりでバタバタと追われっぱなしでもありました。
昼休み,実習の時も母が弁当を作ってくれたのですが,フタを開けたら高校生の時と全く同じものがそこにありました。
あれはぐっときて,だめだった。
CMとはまたちょっと別種かもしれませんが,弁当,大きく言えば食というものは,人の心を動かす大きなパワーを持っておりますね。
糸井さんのツイート,そのCMから,こんな昔のことを思い出してしまいました。