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情報の怖さ2011/03/22 22:55

地震直後の数日は,想像もできないようなパワーを見せていたツイッターですが,日に日に暗黒面を曝し出してきたのは残念なことであります。
しかしこれはツイッターが悪いのではないことは申すまでもない。
ツイッターというツールを使う人の問題。
私の場合は自分が見たいと思う人(著名人など)と,面識のある人しかフォローしてませんので,直接変な拡散依頼などは来てませんが,情報を精査,確認せずに拡散することで変なことになっているようです。
なんらかの目的があるのでしょうねえ。
反政府とか,反自民党とか,反日とか,反原発とか,それぞれの逆とか,様々なんでしょう。愉快犯もいるのかな。
今回とはちょっと違いますが,私も情報の伝わり方で怖いと思ったことがあります。
自分のサイトで,エビオス錠(ビール酵母製剤)に酵母としての働きがあるかどうか実験したのですね。
実験の結果酵母の働きは無く,それを明確に書いているにも関わらず,
http://www.ne.jp/asahi/kuri/brain/ebiosu.htm
これを読んだ全く知らない人のブログで,「エビオスでお酒が作れる」と書いてあるのですね。
びっくりしました。
「エビオスで酒は作れない」と書いてあるのを,「エビオスで酒が作れる」と読まれてしまうのですから,これは何をどう書いても無理だと。ショックでした。
まあこれはその人がちゃんと読んでない,或いは読解力が崩壊しているかなんでしょうけれども。
エビオスで酒が作れる方が面白いですから,その面白さに引きずられて読み誤ったのかもしれませんが。
私の文章へのリンクもあるんですよ。リンク先を読んだ人は真逆の内容でびっくりしたでしょうねえ。
あ,その記事ですが↑,エビオスまんせー!で書いてますが,尿酸値の高い人はやめた方がいいですよ。
ビールだからね。
でと,ツイッターですが,結構情報を鵜呑みの人が多いんだなと。
これは自戒も含めて気をつけなければならない。
というのも,ツイッターではないのですが,私も新聞にやられそうになった。
19日の朝刊で,首相が自民党の谷垣総裁に原発問題担当相として入閣を要請したが断られたと。
その記事を読んで,なんだこれはと。
挙国体制はわかりますし,原発を推進してきたのは自民党政権ですから,ある意味ケツを拭かせるというのもわからないではないのですが,民主党の責任回避ととられてもしょうがない。
与党でなんとか終息させて,後で「おまえが悪い」と言う方が効果的だと私は思うのですが。
とかなんとかいろいろ考えていたら,これは誤報だという情報が出てきました。
谷垣総裁が,そんな話は聞いてないと。
となると,これはよくあるリークかなと。
原発推進してきたクセにいざとなったら協力しない自民党という印象を植え付けたかったのかなと。
だからここまではどれが正しい情報かどうかはわかりません。
すると翌日20日の朝刊では,首相から谷垣総裁に電話,副総理兼震災復興担当相として入閣を要請したが,自民党役員会で協議の上拒否と。
あれれ。
これは事実らしい。
ねじれ解消とか,実際に人材が欲しいとか,いろいろ意図はあるのかもしれませんが,与党のおそまつさを引き立てたとしか思えない。
どうも責任を取りたくないようですね。あの人たちは。
それが決定的だったのは17日の防衛大臣の会見。
これは私もテレビで見ましたし,ご丁寧にも防衛省のサイトに書いてあります。
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2011/03/17.html
引用します。自衛隊のヘリから水を撒いた時の話です。

Q:昨日、一旦作業を断念した時のモニタリングの数値ですが、これはどのくらいあったから、断念されたのでしょうか。
A:これはまず、我々自衛隊の任務遂行の仕方について申し上げなければなりませんが、決行を指示して、最終的にはそこに到達した隊員が計測して、その濃度によって、「実行不可」ということです。現地のパイロットに判断を任せるようになっています。それで昨日はダメでした。従ってまた、「状況は変わっていないのに、今日はどうして投下したか」ということになれば、「それを繰り返していたら成果が上がらない」ということで、総理と私の重い決断を統合幕僚長が判断していただいて、統合幕僚長自らの決心の中で隊員に「今回は、冷却用の水の投下を実行すべし」ということであります。

どうでしょうこれ。
役人がこういう言い方をするのはわかりますよ。
「上からの指示を受け,私が部下に指示を出し,部下の判断でそれをした」という言い方。責任は上と部下にもあるということですね。自分が100%の責任ではないと。
しかしそれを大臣が言ってはいかんだろう。
隊員の体に何かあっても,責任は統合幕僚長,また現場の隊員判断にあると聞こえます。
責任は総理,また大臣にあるに決まってる。
総理と大臣が,危険な任務だがどうかやってくれと頼む(命令する)のがスジだ。
勿論,現場の判断で行動を決められるというのは悪いことではない。
しかしこの言い方を聞いて,これはダメだと思わざるを得なかった。極めて残念だ。
ああいう方々というのは,責任を負うのが一つの仕事だと思うのだが,これではセコい小役人のようである。
すると今度は全然命令系統に無い東京消防庁に対して政府の誰かが恫喝したという報道が出てきた。
これもなんらかの意図を持ったおかしな情報かと思ったら,海江田万里経済産業相が陳謝という記事が出てきた。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110322dde041040061000c.html
事実の混同があるとしているが,東電と政府が頼りないからヘルプで出動している東京消防に対して感謝するならわかるが,恫喝するとは何事だ。
邪魔しないでくれ。

ということで,新聞の記事がまるごと信じられないのは今に始まったことではありませんが,今の状況というのは皆情報に飢えていることもあり,そこになんらかの意図を持った誤情報やバカがまぎれ込んできますので,何か自分も発信する場合はいつも以上にきっちり調べた上でないと危ない。
改めて自戒を含めて肝に銘じておきたい。

今,私などでも気になるのは放射線のこと。
これについても情報が乱れ飛び,結局は不安を煽っている状況かと思います。
この先どうなるかがまだ全く見えないので,楽観するのもおかしいし,極端に反応するのもどうかと思う。
東電と政府は全く信用できないので,彼らが発表するデータを外部に判断してもらいたいところですが,そこで役立つかと思っていたIAEAも今のところもう一つで,ちょっとしっかりしてもらいたいところですが。
皆さんそれぞれいろいろチェックされているのでしょうが,私も一応文部科学省の「全国の放射能濃度一覧」
http://atmc.jp/
文部科学省は政府ではないかということでは,東京都が出している新宿百人町でのデータ
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
この辺はチェックしております。
雨になってからやや線量が増えているようです。
通常は0.04~0.05マイクロシーベルト/時間ですが,今は0.15ぐらい。
3倍ぐらいになってますが(新宿百人町の話です),問題の無い範囲だそうです。
問題が無いと言われてもよくわかりませんわね。
するとこういう記事が出てきた。
http://www.rainews24.rai.it/it/news.php?newsid=151021
引用しますと

I rilievi fatti dai tecnici - comunica l'ambasciata italiana - danno una radioattività di fondo misurata sul tetto dell'ambasciata di 0.04 microsievert/ora. Per riferimento, il valore di radioattività ambientale tipico della città di Roma è di 0.25 microsievert/ora.

イタリア語ですが,要は向うでも日本の今の状況が不安だと。
そこでイタリアのそれ系の組織が東京の線量を計ったのだそうです。
するとその時0.04マイクロシーベルト/時間だったと。これは百人町のデータに合致するものです。だから都のトップページからリンクしている↑のページのデータはまあ信用していいのかなと。
で,ローマの線量が0.25マイクロシーベルト/時間なんだそうです。
ですから,確かに福島の原発付近になると高い線量になっていて心配ですが,通常の3倍になる東京の0.15という数字は,原発事故の無い平常のイタリアローマより低い。
だから安心とは言いませんが,今慌てることはないし,とにかく命懸けで作業している人たちに頑張ってもらうより他ない。
東京のことだけ言って申し訳ないのですが,自分が東京在住なのでお許し頂きたい。不正確なことを言ってもいけませんので。
この原発の問題が解決と言えるまではおそらく何年もかかるでしょうが,なるべく早く,この線量注視をしなくて済むぐらいになってくれるといいですが。

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