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自粛批判について考える。2011/04/05 13:06

マラソン大会が軒並み中止になっているのはもう既にさんざん書いてますが。
この時期行われるはずだった大規模マラソンは中止。参加料は義援金,などの流れもできた。
で,先日仲間内への業務連絡として書いた「人間塩出し昆布マラソン」。
この大会は7月末と,少し先の話ではありますが,今の時点で開催しますと。
これまで中止になった大会と,この「塩出し昆布」の違いは何か。
「塩出し」はNPO薄墨桜というところが主催者なのですが,片瀬江ノ島の海の家が会場。
トイレは海岸に既に設置されているものを各自使用。大会として仮設トイレの設置はない。
コースは海岸のサイクリングロード。
公道使用許可なんかも必要かもしれませんが,これまで警察官の姿は見たことがない。要所要所にスタッフが立っているだけ。
今回中止になったような大規模マラソンではこうはいかない。
仮設トイレは何百基と置くし,公道(一般車道)がコースの場合も多く,辻々に警官を配置(大きな交差点などは特に。大会スタッフだとクレームに対処しきれない場合がある)。
「塩出し昆布」は,小規模大会ならではということもあるでしょうが(500人ぐらい),完全に自己完結しているのですね。
自粛する理由が無い。当然開催となる。

今話題になっているのは都立公園内での花見自粛について。
自粛要請の看板を出すというのは異例でしょうねえ。
しかしこちらは自粛する理由だらけであることも考えなければならない。
夕方暗くなる頃からの数時間が電力消費のピークであろうし。
花見の時期に仮設トイレを公園に設置するのかどうかは私は知りません。
しかしもし設置するとしたら,花見客のうんこ小便溜めてる場合じゃないだろうと思います。
また上野の花見などは,毎年酔っ払いの醜態が報道されます。
グループ間のケンカなども普通に発生するでしょうし,置き引きやら,破廉恥な者も出てくる。
当然通常より警備を増強しなければならんでしょう。
今警察官は,全国から被災地へヘルプで行っている人員が多かれ少なかれあるはずです。
またここのところ実施しておりませんが,計画停電で信号が消えるところがありますから,そうなるとそこにも警官を配置しなければならない。
警察庁から活動の一環を示してありますが↓。
http://www.npa.go.jp/archive/keibi/biki/katudou/katudou.htm
これもあまり具体的には言いづらいところもあるでしょう。
とにかく,花見の警備なんかやっている場合ではないのは確かか。
自粛要請が出されて,例年より花見客が減れば,例年より少ない警備体制でなんとか対応するということになるか。
都としても,今都の警備は手薄です,なんてことは言えない。
地震後,ロシアの飛行機が来て,自衛隊がスクランブル発進したという報道もありました。
米軍との共同作戦の調査,また即応体制のチェックをされた感もありますが,そういうこともあります。
何万人規模の花見となれば,よからぬことも起こる。
通常なら,地域に金も落ちますし,自治体としてもバックアップするところでしょうが,今それらのリスクに対応できる状況であるかどうかを考えなければならないでしょう。
某知事を擁護しているのではないですよ。
ただ今の流れは,漢字の読めない某総理を叩いた時と同じにおいを感じます。
統一地方選もからんでのことでしょうが,それはつまらない。
まあ某知事は昔から余計なことを言いますから,いい標的になるのでしょうが。
そういう作戦かもしれませんが。

私もこちらで何度も述べている通り,自粛自粛には反対です。
イベントなど,可能であればどんどんやるべきと考えています。
西の方のマラソンが中止になるのはなんでかとも思いましたが,上記のことを考えればしょうがないのかなと。
今回の花見自粛批判について,「花見自粛要請(上野公園は規制)とはけしからん,どんどん花見をして経済を回すべき」という意見はわかりますし,上記のこと以外はほぼ賛成。
しかしほとんどの意見はそこで止まってますね。
じゃあどうするのか。
不本意ながらも都の要請に従い,憤慨し続けるのか。
都の要請は無視して都立公園で花見をするのか。
具体的にどうしたいのかが見えない。
都が異例の要請を出したのは上記の理由からではないかと私は考えましたが,そもそもこんな要請をしなければならないのは滑稽な話です。
それだけの不安要素があるからこそだと思いますが,それも情けない。これは今までの花見客の問題でもある。
まあたまにハメを外すのもいいとは思いますが。
花見をするしないなど役所にしのごの言われる筋合いは元々無い。
すっかりお膳立てされた都立公園でないと花見はできないのか。
そんなことはない。
桜は日本中で咲く。
大体,あの例年場所取りから始まる大混雑の上野公園で花見をしたいとは私は思わない。したことはない。
あれも新入社員の最初の仕事という風物詩になっていることなどはわからないでもないですが。
ちょっと注意して探せば,意外な花見スポットがあるはず。
都立公園でも(全ての都立公園が規制されている訳ではない),大混雑になるのが問題な訳ですから,空いてる時間にやるなど工夫すれば気持ちよくできるはず。寝不足にはなるかもしれないけれど。
前述の「人間塩出し昆布マラソン」のように,自己完結していれば何の問題も無い。
まあ毎年花見をしている人たちは普通に工夫してやると思いますけどね。
上野は規制するということなので,流石に店広げる花見客は出ないのかな。
でも中にはいるでしょうね。追っ払われるのかな。
それを取材するテレビ局もあるかも。
自粛批判報道になるか,不謹慎報道になるか。
これもある種の踏み絵か。
もしそうなったらの話でしかありませんが,自粛批判が多くなるでしょうか。桜のちょうど良さそうな頃が投票日だし。

おっと。2011/04/05 22:27

「造血幹細胞採取は不要」と原子力安全委 作業員の命より政治的配慮か

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110403/plc11040301310001-n1.htm

保険なんだけどな。
誰だって事故死すると思って保険に入らない。
原子力安全委員会も思い切ったことを言いますが,産経も「あらかじめ自身の造血幹細胞を採取・冷凍保存しておけば、それを移植することで造血機能が回復する。」は簡単に言い過ぎ。
市川団十郎丈は,自身の白血病闘病での自家末梢血幹細胞移植について,「無間地獄」と表現した。
いくら自分の造血幹細胞でも,それは苦しいものだそうです。