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「写楽」展2011/05/21 18:17

書き忘れてましたが,東京国立博物館で開催中の「写楽」展,見てきました。
http://sharaku2011.jp/
某氏にチケットを貰ったのですが(感謝),元々4月5日~5月15日の開催で,4月中に一度足を運んだ。
ところが震災の影響で,会期を遅らせたのですね。それで見られなかった。
5月1日~6月12日に変更になり,5月に入ってからまた行きました。
震災のため作品が搬入されなかったのか,一枚分空白になっているスペースもありました。
海外から作品を持ってくる展覧会ではまるごと中止というところもありますが,まあしょうがないと言えばしょうがないですわね。
余震が続き,放射性物質が舞っている状況ですから。
この手の展覧会だと,まず普通なら大混雑になるものですが,今回私が行った日はそれほどでもなかったですね。
沈滞ムードは否めないのかもしれません。
どんどん動かないと。
で,内容ですが,まずその分量に圧倒される。
まずよくこれほどの写楽を集めたなと。
国立博物館の所蔵品が多いですが,海外からもかなり多くの作品を借りてきてます。
そして展示の仕方がまた面白い。
一人の歌舞伎役者をその時代の絵師がどう描いたか。
例えば三代目沢村宗十郎の大岸蔵人を,写楽,歌川豊国,勝川春英のそれぞれが描いたものを並べる。
或いは同じ絵でも,版によってどう違うかを並べて展示する。
ユニークで興味深い試みですが,それらのコンセプトでどーん!と打ち出すには,作品を集めないといけませんからね。
海外のもの,個人蔵のものなども集めて,なかなか大変だったろうと思います。
写楽そのものについては,時代毎にも展示されておりましたが,初期のものがぶっ飛んでいていいですね。異彩を放っている。
後になるほど普通になってきて,面白みがなくなってきます。
花火のように才能が炸裂したのでしょうかねえ。
広い平成館にびっちり。
一回りすると歩き疲れるほど。
堪能しました。
上記の通り,写楽に限らず役者の絵がたくさん掛かっておりましたが,ああして描かれている役者さんって,当然今活躍されている歌舞伎役者さんのご先祖ってことになる訳ですよね。
それも考えてみれば凄いなと。
変なところでも感心してしまいました。

コメント

_ 釈千手と申します ― 2011/05/21 19:59

先日NHKでも写楽を取り上げていました。1期から4期のうち、後期になるほど絵の売れ行きや周りの評価、お客の注文などに左右され、自由で大胆な作風が薄れてしまっているというような内容だったと記憶しています。私も見に行きたいです。

_ ダメ人間 ― 2011/05/21 22:13

釈千手様ようこそ。

なるほど。
確かに完全にデザインが決まっているものを作れと言われても,あまり気乗りしません。
自由な部分を残しておいてくれると俄然やる気が出ます。

「写楽」展は来月になってもやってますので。
かなり見応えあると思いますよ。
今この時間も,隣の部屋で写楽のTV番組をやっているようですが(笑)。

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