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東都大学野球秋季リーグ2010/10/28 10:53

私は國學院大學という,正門を入るといきなり神殿(神社)がある変わった学校の出身なのですが,勿論野球部が存在する。
私が学生の頃は,何かスポーツで押していくような大学ではなかったのですが,最近はそうでもなくて,先日陸上部が箱根駅伝出場を決めましたが,その陸上部,また野球部,柔道部辺りは優秀な選手を引き入れているようです。
で,野球なのですが,國學院は東都大学野球連盟に所属している。
大学野球は六大学野球が有名ですが,東京だけでも他に東都,首都大学野球連盟,東京新大学野球連盟があります。
全国に連盟がありまして,その数26。
春季リーグが終わると全国から勝ち上がってきたチームで全日本大学野球選手権大会が行われます。今年の春は東都から上がった東洋大学が優勝。
秋季リーグ後は,明治神宮野球大会というのがありまして,ここでも各地区で勝ち上がってきたチームが競い合う。
國學院が所属する東都に加盟している大学は21校。4部に分かれております(各部6校で4部だけ3校)。
國學院はここのところ1部で頑張っておりますが,ちょっと前は入替戦で1部と2部を行ったり来たりしておりました。
現在1部は國學院,中央,東洋,青山学院,亜細亜,国士舘。
中央,東洋,亜細亜が強いんですねえ。
また2部が凄いんですよ。駒澤,日本,拓殖,立正,東京農業,専修ですからね。
一度2部に落ちたらこの中で勝つのは大変。

さて秋季リーグ。
試合は神宮球場で行われます。2部は神宮第二球場。そりゃ神宮球場がいいですわな。
國學院は今季なかなか調子が良くて,私も何度か神宮に試合を見に行きました。
終盤になってきて,あろうことか優勝の目が出てきた。
今季は他に中央が強く(投手の澤村君がもう鳴り物入りですわね),東洋も底力がある。
この2校を乗り越えていけるのかどうか,正直なところ大いに疑問ではあったのですが,先週金曜日に中央から勝点を獲ってしまった(2勝1敗)。
そして一昨日火曜日,中央,東洋が,それぞれ国士舘,青山学院に負けてしまった。
これで國學院は優勝をぐっと引き寄せた。
そして昨日が國學院の最終戦。相手は強豪,亜細亜大学。
この試合の前,第1試合では,中央のエース澤村君が12奪三振の好投で国士舘に勝ち,優勝への望みをつないだ。
中央は対東洋戦を残しており,國學院がこの亜細亜戦に負ければ中央,東洋のどちらかが優勝。
勝てば即優勝。
さあさあ,どうなる。


神宮は芝が気持ちいいですね。
しかし天気は良かったが寒かったなあ。コートを着てもいいぐらいだった。
球場に着いたのは5回が始まるぐらいだったか。
まだ両校無得点。
均衡を破ったのは6回裏,國學院の攻撃。
東都サイトのコメントをコピペ。

 2番澤田がヒットで出塁、エラーと3番渡邉の犠打で進塁すると4番庄司の打球  
 が野選となり1点先制。

そうでした。フィルダースチョイスでバックホーム。クロスプレイで微妙だったのですが,判定セーフ。
3塁ベンチは呆然という感じでしたが,待望の先取点。1塁側スタンド大盛り上がり。


昨日はこれまで見たことのない数の応援でしたね。
そりゃ優勝がかかってますからね。
昔同率で優勝が決められず,優勝預かりというのはあるらしいのですが,今まで優勝したことがないんですよ。勝てば初優勝。
この回ヒットが続き,1点追加。0対2。
↓は応援団の団旗。


今1部でこういう団旗を掲げる大学は他に無いですね。
また國學院の応援は面白いんだ。
今季は盛り上がってますからブラスバンドが後半来てましたが,いつもは無いんです。
で,応援団が「パパパパッパパー!」って口でやるんです(笑)。
あれ好きなんだけどなあ。
まあブラスバンドがあった方がいいですわね。

さて,7回表。
今季先発で大活躍だった3年生ピッチャー鷲尾君からプロ希望の埜口君に継投。
この継投もきれいな継投でした。
7回表を0点に抑える。
その裏。猛攻が始まる。
これも東都サイトからコピペ。
 
 9番中澤がヒットで出塁、1番畠山の犠打、2番澤田のヒットで進塁、3番渡邉の
 打球をファーストのエラーで2点追加。捕逸で進塁し、つづく4番庄司が四球で出
 塁し、5番田渕のタイムリーで1点。さらに1アウト13となり7番谷内のタイムリー
 で1点、8番清水、9番中澤が連続四球で押し出し1点。

ということでこの回5点追加。0対7。
とにかく亜細亜はエラーに泣きました。トータル4エラー。これは痛かった。
連続四球で押し出しは,この試合を決する場面でありました。
↓は気合を入れなおす國學院の選手たち。
もう雰囲気が乗りに乗っていた。


8回表も0点に抑え,8回裏。
この辺で,スタンドでは紙テープが配られ始めた(笑)。
野球なんて何があるかわかりませんから,気が早いとは思いましたが,勝利の瞬間に間に合わなければしょうがないですからね。
前述のように,7回裏の攻撃を見て,1塁側スタンドの誰もが國學院の勝利を確信していた。
↓は勝利目前でじっとしていられないおっちゃんたち(笑)。


おっちゃんなんて言ったら失礼か。大先輩なんでしょうね。たぶん。
1部昇格の喜び,2部転落の悲しみを繰り返し,何十年と応援し続けてきたのでしょう。
そして9回表。
埜口君のピッチングも冴える。
一人デッドボールで進塁を許しましたが,その後をぴしゃりと抑えゲームセット。
ついに優勝!!!


大興奮の1塁側スタンド。




選手はスタンドに礼をした後,グラウンドにも礼をしておりました。
歓喜の監督胴上げになるかとカメラを構えていたのですが,何故か胴上げは無し。


今日の読売朝刊によると,「相手に失礼だし,次のシーズンはもう始まっている」という監督の意向であったようだ。
鳥山監督,かっこよすぎるぞ(笑)。
↓は勝利の余韻に浸る1塁側スタンド。


何か去りがたいのですね。
みんな同じ気持ちであったのでしょう。


↓は球場の外なのですが,ここでも何か去りがたい。


出てくる選手たちを迎えておりました。

ああ今思い返しても涙が(笑)。
東都で優勝するということは,冒頭述べました通り大変なことです。
生涯に何度も見られることでもない(笑)。
國學院の野球部はここに新たな歴史を刻んだ。
監督の言葉にも表れているが,初戴冠したこれからは,もっと過酷で厳しい立場となる。
いい野球を続けていってもらいたいと思います。
この監督と,グラウンドに一礼した選手を見る限り,未来は明るいと信じます。

いやー,ちょっと筆が熱くなったな(笑)。
陸上部は箱根を決めたし,病気療養だった某先輩も職場復帰したし,野球部は戦国東都を制覇。
次は俺だな!(笑)

あああ2010/10/28 12:38