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今日は朝から驚いた。2008/01/06 21:06

今朝新聞を取って,バサバサとチェックしていたら「酔いど
れ落語家/でたらめ人生」の見出しが。
あろうことか川柳川柳師匠の写真入りの記事だ。
Y売もいい加減ヤキがまわったなと思いましたが,なにし
ろ師匠はお元気そうなのでなにより。
また記事の最後には「いけない,いけない,こんな人を好
きになっては。」とあるので,まだ社会の木鐸たる新聞社
としての矜持はいくらか保っているようです。
コメントを寄せているのが快楽亭ブラック師,三遊亭白鳥
師,アナウンサーの塚越孝さん,弟子の川柳つくしさん。
ダメダメなエピソードを披露しております。
川柳信者の私とすれば,ほとんど聞いたか読んだかした
話ではあるのですが。
あのきっちりした三遊亭圓生の弟子なんですけどねえ。
落語協会の分裂騒動の時は師匠についていかず,協会
に残り,小さん一門になった訳ですが。
それでも川柳師匠は,前にも書きましたが,圓生が好き
なんだそうです。
そこは自分の素行や高座とは関係ないんですね。
定席ではいつも「ガーコン」と呼ばれる戦時歌謡,昭和歌
謡のネタばっかりで,「『ガーコン』しかできないんじゃな
いか」と悪口を言われることもあるようですが,最早「ガー
コン」は古典になっており,その古典をきっちり高座にか
けているということもできる。
嬉々として朗々と歌う姿を見ると,川柳師匠そのものが
落語であり,「川柳」という古典になっているのではない
かと。
あ,しまった。褒めすぎた(笑)。
記者の「今までつらいことはなかったのか」との問いに,
「あったさ,おれだって泣くんだ」とあり,弟弟子の自殺に
ついても書かれていますが,確かにそのようです。
その弟弟子の時も,弟弟子の奥さんが亡くなった時も,
古今亭右朝師が亡くなった時も,号泣していたそうです。
しかし泣くまでがひどいんだなあ(笑)。
葬儀会場で誰も頼んでいないのに,仏さんの前で口ラッ
パを延々。
他の噺家さんも,おかみさんたちも慣れてはいるんでしょ
うが,呆れ顔。
「師匠,大丈夫。芸は落ちてないよ」などの声もかかる。
はたで見ているぶんには面白いのですがね。
お弟子さんや他の後輩落語家は大変な思いをしているこ
とでしょう。
あ,先輩落語家もひどい目に遭ってるわ(笑)。
こういう落語家らしい落語家というのも今なかなかいませ
んので(もう一人ブラック師というとてつもない人物がおり
ますが),人間国宝は無理としても,天然記念物に指定
できないものかと思うのですが。
記事にもありますが,川柳師匠は現首相によく似ており
ます。
河野洋平は師匠を座敷に呼んだことがあるらしいです。
現首相も是非呼んだらいかがでしょうか。
並んで写真撮ってねえ。
二人でガーコン(脱穀機)を踏むしぐさでもしたらいいと
思うのですが。
記事の写真の横には「新年早々,1時間遅刻した」とあ
ります。
それでも高座は務めたようですからまだマシですな。
正月の高座では泥酔の上寝てしまう人ですから。
最近は飲みっぱなしということはなくて,間を空けている
ようです。
そうすると飲める日が楽しみで,また旨いと。
そのせいかこの1年ぐらいは高座を見ておりませんが,
お元気なようです。
と言ってももういいお年ですので,時間の問題です(笑)。
一度高座をご覧になりたい方はお早めに。
ネタ自体がかなり声を張るネタなので,早い方がいいで
すね。
昼席のトリだと,これももう古典になっているギター漫談
の「ラ・マラゲーニャ」のおまけがあるかもしれません。
私も今年はどこかで見にいきたいと思います。

※追記
天然記念物というよりは絶滅危急種か。
まあ危険物ですね。
取扱いには要免許という感じです。

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