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フレデリック・バック展と映画「サヴァイヴィングライフ」2011/09/25 15:10

昨日は某所でワイン会があったのですが,最後の方,かなりエラいワインも出てきたはずですが,全く味を憶えておりませんな。
私は完全に質より量の人間なようです。育ちの悪さか。
味がわかってお育ちのよろしい人なら,1万円あれば1万円のワインを買うでしょう。
私ならどうかな。5千円のワイン1本と千円のワインを5本買うでしょうか。
それは気取りすぎか。
5百円のワインを20本買うかもしれません(笑)。
ここら辺が私の限界なのかもしれません。
まあそれはそれとして,10本以上のワインを飲み比べるというのは面白い。人間が一人一人違うようにワインにも個性があります。
上等のワインのような人間に(笑)なりたいものです。
 
先週の木曜日には大相撲を見物しました。
横綱白鵬が敗れてザブトン飛びまくり。
ミュンヘンのビアホールでコースターが飛びまくっている光景を懐かしく思い出しました。
それにしても,稀勢の里は遠目にも気合が入っているのが伝わってきましたねえ。
これはやるんじゃないかと思わせるものがありました。
一番人気は臥牙丸ですね。大歓声。この日は琴奨菊に負けましたけど。
他では豊真将も人気。
チェコ出身の隆の山も今場所は負け越してしまいましたが,幕内最軽量ながらなかなかキレのある相撲で,これからどうなるか楽しみです。
私は今日本語,日本語教育の勉強をしているのですが,これから我が国は海外から人に来てもらわないことには困ってしまう。
例えば高校でも今はスポーツの留学生は受け入れているところがありますが(青森山田とか朝青龍の明徳義塾とか),今後は大学のように一般の留学生を受け入れる方向が出てくるかもしれない。
そうなれば新たな人材の需要が出てくるかなとも考えているのですが,相撲の世界はとっくにそれをやっているのですね。
高見山,小錦の時代は苦労もあったようですし,モンゴル勢が出てきた時もなんで外国人が相撲をやっているのか,日本人力士が上位に上がれないもどかしさも含めて,国技としてこれでいいのかという議論は今でもあるかもしれません。
しかしこの日現場で大相撲観戦をした印象では,すっかり外国人力士もなじんでますね。
まあ数の多さもあるのでしょうが(今幕内に42人の力士がおり,その内外国人は16人),人気もありますし,定着したなと。
髷結って,マワシ締めてるんだから認めてやろうよ(笑)。
とにかく,これからの日本社会が映し出されているようにも見えました。
 
そんなこんなで遊んでばかりなのですが,大相撲観戦の2日前,東京都現代美術館で開催中の「フレデリック・バック展」を見てきました。
フレデリック・バックは前にもご紹介しましたが,絵本やアニメーションの仕事で有名です。
 

 

 
そもそもは画家で,今回展覧会を通して,抜群に絵の上手い人であることを再確認しました。
滲むような色の技法についても示されており,大変興味深い。
まだやってます。
 
http://www.ntv.co.jp/fredericback/index.html
 
図録を買ったらカードと色鉛筆をオマケにくれました。
この色鉛筆が変わっていて,芯が7色なんです。中心から放射状に7色になっている。
また会場の出口ではスタジオジブリ作品の「コクリコ坂から」のキャラクターが描かれた色紙をプレゼント。
http://www.ntv.co.jp/fredericback/3032.html
客の入りが悪いんですかね。ちょっと心配してしまった。
 

 
現代美術館から渋谷に直行。
次はヤン・シュヴァンクマイエル監督作品の「サヴァイヴィングライフ」。
映画です。
私はこの↓作品で狂ったのですが。
 

 
前作の「ルナシー」も見ましたが,また作品を作ってたのですねえ。
自分がバタバタしてチェックしてませんでした。
展覧会も原宿でやっていたようですが見逃した。残念。
映画はまだやってます。
渋谷のイメージフォーラムです。
詳しくは公式サイトをご覧下さい。
 
http://survivinglife.jp/
 
内容は映画ですから述べないことにしましょう。
フロイトなどを齧った方だと舌なめずりしながら見られるかもしれません。
この辺お好きな方はお見逃しなく。
全国巡回もするそうです。

天使と悪魔2011/06/06 12:24

「天使と悪魔」という映画。
 

 
ちょっと前にテレビで放映していたのですね。
かつて話題になった「ダ・ヴィンチ・コード」の第2弾になる作品ですが。
 

 
録画しておいたのを最近になって見ました。
のっけから驚いてしまいまして。
スイスのCERN研究所で,大型ハドロン衝突型加速器(実在する)を動かして,反物質を取り出そうと。
映画では反物質を閉じ込めるカプセルが用意されていて,見事にキャッチする。
それが盗まれて,さあ大変,というところから始まるのですが。
ちょっと待ってくれ,今,反物質って,そんなところまでいっちゃってるのか?!
ウソだろと思いまして,少し調べましたら,流石にそこまでは進んでいない。
ただ短い時間ながらも,反物質の閉じ込めに成功しているのは確かなようだ。
まず画期的だったのは,映画と同じCERN研究所で,反陽子と反電子から反水素原子を作り出し,0.2秒存在させた実験。
 
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101118-OYT8T00235.htm
 
反物質というのは,物質と逆の性質を持っている。
普通の物質は陽子がプラスで,電子がマイナスですが,反物質は逆。
この反物質が物質に触れると「対消滅」を起こし,エネルギーを発して消えてしまう。
「宇宙戦艦ヤマト」の登場人物,「テレサ」は反物質の人で,巨大戦艦に特攻して対消滅を起こし,ヤマトを救った。
ちなみに「ヤマト」のシリーズでは,死んだ者が生き返ったり,設定が違っていたりということがありますが,これはワープ航法によってパラレル世界の扉を開いたことに起因すると私は分析しております(笑)。
「スター・トレック」の宇宙船「エンタープライズ号」の動力も確か反物質。
大変扱いが難しい。
「天使と悪魔」では,電磁石かなんかで真空のカプセルの中に浮かせるようにしておりましたが。
0.2秒存在したのはいいですが,どうするのかは説明されてもよくわからんでしょうなあ。
その後もアメリカのブルックヘブン研究所が反ヘリウムを発見したり
 
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=11/04/26/0047206
 
これは今朝のニュースになりますが,「0.2秒」の研究チームが,今度は16分間の閉じ込めに成功したと。
 
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110606-OYT1T00086.htm?from=main1
 
これらの研究は,宇宙の謎を解明したいという目的もありますが,当然エネルギー利用できないかという思惑もありますわな。
ただ現状では,反物質から得られるエネルギーより,反物質を作り出すエネルギーの方がはるかに大きいので,原子力にとって代わる電力のエネルギー源となるにはまだまだ程遠い。
それは無理だが,それこそ「はやぶさ」のような宇宙探査船の動力源なんかにできれば,燃料が少量で済むので具合がいい。「スター・トレック」だ。
ま,とりあえず,現状では,テロリストが反物質を盗んで大量殺戮するための爆弾に利用するような状況ではないようだ。
しかし世界中で本気になって反物質を作り,それを容器に留めようと努力していることが調べているうちに分かり,それはそれでちょっと怖くもある。
原子力発電では,核分裂によって燃料のごく一部の質量がエネルギーとなって放出される。
しかしそれがアインシュタインのE=mc²ですから,極めて大きなエネルギーになる。
1グラムの物質が秘めているエネルギーを愚直に計算しますと,
E=mc²の「E」エネルギーはジュール(J)。
「m」は質量でキログラム(kg)。
「c」は光速で秒速2億9979万2458メートル。
0.001(kg)×299792458(m/s)×299792458(m/s)
=89875517973681.764(J)
89兆8755億1797万3681.764ジュール。
まあざっと90兆ジュール。
1ジュールは大体1/4カロリー。
1カロリーは1ccの水を1℃上げるエネルギー。
1グラムの物質を全てエネルギーに変換できたとすると,22万トンの0℃の水を沸騰させることができる。
東京ドーム1杯だと,6グラムほどで沸かせる。
これが反物質と物質の接触による対消滅の場合,厳密に100%ではないそうですが,それに近い効率でエネルギー変換されてしまう(核分裂では1%に満たないらしい。0.何%とか)。
つまり反物質3グラムと,普通の物質3グラムで東京ドーム1杯を沸かすことができる。
そういうことなので,反水素より反ヘリウムというように,重いものの方が効率がいいということか。
核分裂では放射能を持つ残留物質ができてしまい,これが今問題となっている訳ですが,対消滅では消えてしまう分,核分裂よりはマシなのかなと。
しかしそのエネルギー量が莫大ですし,ここでもなんとか線のような人体に悪影響を及ぼす放射線が出るようです。
まだまだ人間が使いこなす技術ではなさそう。
まあそりゃ,核分裂で大ヘマこいて,核融合もまだまだという段階で,反物質は無理だわ。
 
あ,映画ですが。
前作の「ダ・ヴィンチ・コード」同様,疾走するテンポの良さがありました。 やや長めの作品ですが,飽きることもない。
私はテレビの録画で見ましたから吹き替えですが,劇場で字幕だったらやや忙しくなったかもしれません。
学者の謎解き,トレジャーハンティングということで,現代的「インディ・ジョーンズ」みたいな感じもありますね。
細かい突っ込みどころはあるにしても大いに楽しめました。
舞台のバチカンの描写も興味深い。

3DCGすげえ。2010/07/24 11:29



キャラクターはかわいいのに超ハード(笑)。

レイア姫,護送2010/07/16 03:15



これは遭遇したい。
 
「Fanboys」という映画に,昔レイア姫を演じられたキャリー・フィッシャー
さんが出演されて,最近のお姿を見ることができますが,まあ時の流れ
というものを感じてしまいます。そりゃ30年近く経ってますからね。
それでも気品があって,お美しい年配の女性といった感じです。
 

VIVA! TX!2008/04/25 20:35

えー,昨夜テレビ東京で放送があった映画の「寝ずの番」
ですが。
まだ録画を全部見た訳ではないのですが,冒頭をチェック
してみましたら,「本作品は,放送上,不適切と思われる
表現がありますが,製作意図を尊重し,オリジナルのまま
放送致します」というテロップが出ました。
そのまま流したのでしょうね。
まあ音声をカットしていたら全く訳がわからなくなってしま
いますし,そんなことをするぐらいなら無理して放送しなく
てもよい。
しかしこれ,関東ローカルの深夜だからでしょうねえ。
関西ではちょっと厳しいのではないかと思います。
上方の話なのに(笑)。
それにしても素晴らしい。
何か事件が発生し,他局が特番に切り替えても通常番組
を流すことが多いTXですが,そのぶれの無い姿勢(笑)も
評価できますし,たとえ女性器の俗称を連呼するような映
画であっても,一つの作品として認め,手を加えることなく
放送する。
映画を放送する局の姿勢としては当たり前のことではあり
ますが,なかなか難しいことであろうかと思います。
その勇気と英断には拍手を送りたい。
ホントなら株式でも買っていいところですが,現在一株46
00円で,購入は100株単位ということで,46万円。
TXさん。
応援できなくてすまんのう。笑えよ。

「寝ずの番」が地上波に!2008/04/24 18:29

中島らも原作,津川雅彦監督,中井貴一主演の映画,
「寝ずの番」。
今晩テレビ東京で放映するようですね。
絶対無理だろうと思っていたのですが。
ヤバいところは音声を切って訳がわからなくなるのか。
或いは最初にことわりを入れて全部流すのか。
どうなるのかはわかりませんが,楽しみです。
頑張れ,TX。期待してますぞ。
もしかしたら関東圏ならOKということなのかな。
関東でもダメだと思うけどなあ(笑)。
まあ切らずに全部流してくれたら,TX,見直します(笑)。

レンブラントの夜警2008/02/02 23:07

先日都心の方に行く用事があったので,ついでに気
になっていたこの映画を見てきました。
「レンブラントの夜警」。
ピーター・グリーナウェイ監督作品。
現在新宿テアトルタイムズスクエアで上映中。
2月29日までだそうです。
その後は各地を巡回するようで。
詳しくは下記ウェブサイトをご覧下さい。

http://eiga.com/official/nightwatching/

R15指定で。
どうせ毛がちょろっと出るぐらいのもんだろうと思って
いたら,いきなりレンブラント役の俳優さんのちんちん
が出てきた。
あれはR15と書いておけば構わないのだろうか。
私はおすぎさんじゃないので,おっさんのちんぽ見て
も嬉しくないなあ。
女優さんが脱いでいるシーンもありますが,それほど
どぎついシーンではなかったように思いますが。
あー,そうでもないかな。
この辺は見る人によって違うでしょうね。
後ろからレンブラントがやらかしているシーンがあり
ましたが,女性から体を離した時にちらっと見えたち
んぽはちゃんと勃起していたようで,そこはエラいと
思いました。
まあ裸のシーンもそうですが,それよりもセリフの方
が問題なのかもしれません。
罰当たりであったり,下品な言葉が頻発しておりまし
た。
字幕スーパーなので,字幕を読んでいるだけではそ
れほどにも思いませんが,字幕を追いながらも耳に
入る英語を聞いていたら,こりゃ相当ひどいなと。
そっちの方がR15の根拠と言えるかもしれません。

まあそんなことはいいのですが。
舞台演劇のように進行していく不思議な映画です。
レンブラントの「夜警」という大作がありますが,その
絵をグリーナウェイ監督が見て,様々な考察,想像
を広げていってできたフィクションストーリー。
「夜警」は↓。

http://www.rembrandtpainting.net/night_watch_large.htm

実際のレンブラントも,この「夜警」を描く以前は成功し
て裕福だったそうですが,この作品以降はすっかり冴
えなくなってしまい,最後は共同墓地に葬られたそう
であります。
映画はやや冗長な感じは否めない。
それは監督の解釈を説明しないといけませんから,つ
いそうなっていくのでしょうが。
2時間19分ですからね。
ちょっと見疲れしたな。
史実に基づいた映画でないことは理解して見ないとい
けない。
それは「ダ・ヴィンチコード」と一緒ですな。
「ダ・ヴィンチコード」も長い映画ですけれども,テンポが
良く,ポンポンポンと進んでいくので面白かったですが。
「レンブラントの夜警」は,面白いかと言われれば,それ
ほど面白くはない。
ただ細かいところや演出は面白いところもあります。
セットや小道具や。
音楽の使い方。
レンブラントの役も,超然とした芸術家ではなく,人間く
さく作っていますね。
グリーナウェイ監督の熱弁を聞いてみたいという方には
おすすめしますが。
画家を主役とした映画ということで,絵画や芸術を前面
に出して描く映画をイメージすると,それはちょっと違う
かもしれません。
飽く迄人間を描いた映画ですね。
まあどの映画もそうでしょうが,そういう意味では,「真
珠の耳飾りの少女」とはちょっと違います。
前述の通り新宿では今月一杯まで。
ご興味をお持ちの方は是非どうぞ。
水曜日はサービスデイということで1000円で観られま
す。

てことで明日は浦安のハーフマラソンに出る予定でした
が,事情により棄権します。
雪の予報でびびった訳ではないですよ(笑)。
まあ溜まりに溜まった雑用を少しやっつけることにします。

父親たちの星条旗2006/12/24 21:03

予備知識はなんにも無しで観たのですが,漠然と想像してい
たものとはまるで違う映画でした。
所謂戦争映画とは違う切り口ですな。
非常に冷静な目でとらえられている。
クリント・イーストウッド監督作品ですが,スピルバーグもかん
でいるようで。
ラストに実際の人物の写真が出てましたが,なんだか似てい
る役者さんを選んだようでもあります。
また従軍カメラマンによる実際の当時の写真だと思うのです
が,何枚か出てくる。
それは映画のシーンになっているのですね。
つまり残っている当時の写真を元にして,映画のシーンが作ら
れたのではないかと思うのですが。
妙なリアルさは,そういうことなのかなと。
実際にあったシーンだから,理屈抜きでハマるのかなと。
面白い作り方だと思いました。
この映画は公開終了になったことと思いますが,現在公開
中の「硫黄島からの手紙」にも期待がかかります。
早く観に行かなきゃ。

ルナシー2006/12/23 12:43

待望のヤン・シュヴァンクマイエル監督作品。
映画の公式ホームページは↓。

http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/

渋谷の「イメージフォーラム」での上映は終わってしまったの
かもしれません。(12月24日注:わかりませんが,まだやっ
ているようです。「イメージフォーラム」にお問い合わせ下さ
い。 http://www.imageforum.co.jp/index.html )
(更に注:どうやら終わっているようです。失礼しました)
新宿の「K’s CINEMA」はたぶんまだ上映中だと思います
が,なにしろマニアックな作品でもありますので,そんなに長
いことかかってはいないでしょう。
観るならお早めに。
行く前に「K’s CINEMA」に問い合わせてみるのが確実か
もしれないですね。

http://www.ks-cinema.com/

てことで「K’s CINEMA」で観てきましたけどね。
映画の冒頭,監督自身が出てきて,この映画はホラーです,
というようなことを言うのですが,予告編の方がよほどホラー
で恐かったです(笑)。
内容については触れませんが,まあぶっ飛んでますね。
何が狂気だかわからなくなるような。
この数年に観た映画の中では,いや,我が生涯に観た映画
の中でも,「最強ぶっ飛び大賞」に輝くこと必定。
勿論,シュヴァンクマイエルの真骨頂,コマ撮りもふんだんに
あります。
というよりコマ撮りがアクセントになっていて,不思議な効果
を生んでいるのですが。
まあ,あんまり言うのはよしましょう。
そっち系のお好きな方は,これは見逃してはならない。
私ももう一度観たい。
また無理やり新宿方面に用事を作って,行くぞ。必ず。

あ,そうそう。
「K’s CINEMA」では,「シュヴァンクマイエル レトロスペ
クティブ」と題して,今日23日(土)からシュヴァンクマイエル
の過去の作品を上映します。
今日から1月5日まではモーニングで「アリス」。
1月6日から26日までがレイトでこれも「アリス」。
その後も短い作品を何作かまとめて上映したりします。
詳しくは「K’s CINEMA」のホームページをご覧下さい。
これも観たいなあ。

フラガール2006/12/20 15:25

蒼井優という女優さんが只者ではないということで。
常磐ハワイアンセンター設立時のお話というのも面白い。
これももうぼちぼち公開終了になります。
ま,なにしろ見てきましたが。
確かに蒼井優さんは只者ではないですな。
ただこれ,芝居の巧さが目立つということではないんですな。
蒼井さんだけでなく,他の出演者も抑制が効いているといい
ますか,変な力みや過剰な演技が無くて,すっと流れていく
ような感じ。
大体が福島の人ってのはぼそぼそっとしゃべりますからね。
方言の練習も,フラの練習も,さぞ大変だったでしょうなあ。
いやしかし見事なものであったと私には見えました。
一応25%,私にも福島の血が流れてますから。
アカデミー賞だかなんかの主演女優賞に,この作品からは
フラの先生役の松雪泰子さんがノミネートだそうですが,あれ
は松雪さんが主役なのかなあ。
まあ主役か。
蒼井さんが主役かなと思ったのですが。
いや別に構わないのですが。
松雪さんも見事なものでした。女優魂だな。
あ,南海キャンディーズのしずちゃんも良かった!
変な芝居はしないし。
フラの練習シーンで,しずちゃんにカメラが向くと,床がミシ
ミシ鳴るのがニクい!(笑)

石炭の需要が減って,石油がそれにとって代わる時代と。
私なんかが生まれるちょっと前ですわ。
石炭は国内でも出たんですよねえ。
なんで石油は出ないのかなあ。
金だって出たのに。
現在の産油国も,遅かれ早かれ石油は尽きることと思いま
すが,そうなったらどうするのだろう。
ただの砂漠になるのだろうか。
ハワイ風のリゾート施設を作って済むことでもないですもの
ね。
「常磐ハワイアンセンター」は,子供の時分にもなんとなく
その存在は知っておりましたが,考えてみれば,相当ぶっ飛
んだ発想ではありますね。
映画では組合との対立も描いておりますけれども,廃坑に
ともなって,福島に南国ハワイを作ると。
そこで炭鉱夫の娘が踊ると。
滅茶苦茶ファンキーですな(笑)。
でも笑っていられない。生活がかかっているんですからね。
時代に翻弄されても逞しく生きた人間ドラマと。つまらない
言い方をすれば。
評判の高い映画なようですが,全くその通り。
よくできたいい映画。
明後日までやっているところではやってるはずなので(笑),
見そびれている方は是非どうぞ。