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医学と芸術展2010/03/08 02:33

すいません。もう終わっております。
森美術館で開催しておりました。
最終日の前日,土曜日でしたが,あそこは遅くまで開いているので,
仕事の帰りに寄ってみました。
目的はパトリシア・ピッチニーニの作品。
今回は「ゲーム・ボーイズ・アドヴァンス」という作品が展示されて
おりました。
ぱっと見は二人の子供なのですが,近寄ると異様に老けている。
そこではメッセージ的なものもありましょうが,そんなことはいい。
なにしろその造形力が凄い。
皮膚の毛穴とかの表現も凄くてですね。
間近で食い入るように見てきましたが,いやーどうやって作るんだ
ろうと脱帽ものでしたね。
皮膚はシリコンらしいのですが。
型で作るので,どうしても分割目ができてしまいますが,それは
髪の毛に隠れるようにしたりと工夫があるらしい。
遠くから見たら,二人の生身の子供がゲームしながら佇んでいる
ようにしか見えない。
この人の作品に触れるのは二回目ですが,今回もバットで殴られ
るような衝撃を受けました。
これだけでも満足なのですが,他も結構面白かったですね。
ダ・ヴィンチまでありましたからね(笑)。
解剖のスケッチみたいなものでしょうか。
あとは昔のレントゲン機がなかなかかっこよくて。
お医者さんの器具みたいのもあるのですが,なんかいいんですね。
かっこいい。
象牙の解剖人形も見事な細工で。あれはちょっと欲しいかも。
プラスティネーションもありました。
と言っても薄~くスライスした横断面一枚ですが。
ああなると全然人間ぽくない。
サイズも妙に小さく感じて,リアルに人間とは思えない。
何年か前に,生身の人間を型取りしたことがあるのですが,そこで
できた立体像は,それは勿論リアルではある,と言うか形としては
そのままなのですが(当たり前),あれっ?!と思ったんですね。
リアルっちゃリアルだけど,リアルじゃない(笑)。
それは凄く面白かったですね。
立体の写真みたいな感じかなあ。それもちょっと違うか。
彫刻は立体の絵か。
うーむ(笑)。
とにかく変な感じなんですね。
それがとても面白い。
あれもほったらかしで,いい加減なんとかしないといけないな。
まあそれはそれとして。
他にもいろいろありましたねえ。
人間ですから,人間に興味があるのは当然なんでしょうが,よくも
まあへんてこなことを考えるものだと思って感心してしまいます。
サンドペーパーを広げて,それに人間の骨(確か頭蓋骨だった)を
ごしごしこすりつけて,骨が削れて粉がペーパーに付着しますわね。
その骨をこすり潰した痕跡を見せられて,さあどうしたものかと(笑)。
嫌~な感じが胸にこみ上げてきませんか(笑)。
まあそういった心の動きも含めて,ということなんでしょうが。
総じて面白かったです。
帰りにパンフレットを買おうと思ったら,売り切れですって。
わかるわ。この展覧会のパンフは欲しい。
予約を受付けていて,発注しておきました。
今月中には届くらしい。楽しみです。

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