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カルティエ現代美術財団コレクション展2006/05/29 14:19

東京都現代美術館でやっておりまして。

http://www.mot-art-museum.jp/

目当てはロン・ミュエクの作品。
「In Bed」というタイトルだそうですが。
日本では「生き人形」という言い方がありますが,そういう
レベルではありませんし,また寸法が等身大ではないん
ですね。
この「In Bed」はなにしろバカでかい。
↓のサイトで見られます。ワシントンポストのサイトのギャラ
リーなんですが。

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/gallery/2005/12/29/GA2005122900888_index_frames.htm?startat=1

とにかくリアルな表現が得意な人なのですが,リアルにも
ほどがあると言いますか。
皮膚のシミとか血管の透けて見える感じの表現なんかも
凄いんです。どうやってるのかわからんぐらい。
この人の作品は,大きさが実際の人間とは全く違います
から人形であることがわかりますけれども,まあ凄い。
気持ち悪いぐらいですね。
こういう表現をなさる方は他にもおられて,例えばパトリシ
ア・ピッチ二ー二という人がおります。

http://www.patriciapiccinini.net/

この方の作品も一度見てみたいのですが,今回ようやく
ロン・ミュエクの作品を間近に見られて嬉しく思います。
しかしカルティエも変なものを買いますわ(笑)。
なかなかぶっ飛んだコレクションでしたねえ。
楽しかったですよ。
絵画は勿論,このロン・ミュエクもそうですが立体ものも
ありますし,写真や映像作品もある。
マーク・ニューソンの近未来的なジェット機まである。
若い作家の作品も精力的に収蔵していってるようです。
会場に入るとすぐに,ライザ・ルーという人の「裏庭」と
いう作品に度肝を抜かれます。
これは15m×18mぐらいのスペースに庭先の光景が
展開しているのですが,草から花から,バーベキューコ
ンロ,洗濯物,椅子,テーブルクロスに至るまで,全て
ビーズをつないだものでできているのです。
とてもかわいらしい作品なんですが,もう圧巻です。
とてもマネしようとは思わない。
作品制作にあたっては,ボランティアの協力を得たそう
です。そうでもなければあの規模のものはなかなかでき
ないでしょうが,それでもあの全てを構成するのは尋常
でない労力と時間がかかったことでしょう。

しかしロン・ミュエクは凄かったなあ。
もう一度行って,じっくり見たいぐらいです。
7月2日までやってます。