dameningendx2をフォローしましょう

2007グリーンリボンランニングフェスティバル2007/09/18 20:12

暑かったですねえ。
34℃ぐらいになっていたようですが,まあ日向はもっと
上がっていたことでしょう。
かなり倒れる人が出ておりました。
私もレース中に一人日陰に運んだのですが,後で救急
車も来ていたようで,ちょっと心配です。
ただこの大会は,NPO法人日本移植者協議会というと
ころが主催でありまして,臓器の移植を受けた人,ドナ
ーの家族,骨髄提供を受けた人などが一緒に走ります。
東京マラソンでもランナーの命を救った国士舘大学の
救急救命チームが各所に待機しておりまして,そういう
ところはこれ以上が無いと言えるほど万全な大会です。
ただまあ暑過ぎました。
開会式でも「やめる勇気」というのをさんざん伝えており
ましたが,自分でもなんだかわからないうちにおかしく
なってしまうのでしょうねえ。
私などは自分の体に信用を置いてないので,「こりゃ危
ない」と思ったら日陰を歩くとか水をかぶるとかして頑張
りませんが,真面目な方はつい無理をして,あれよあれ
よという間に動けなくなってしまうのでしょう。
気をつけないといけませんね。せっかく楽しいことをして
いるのですからね。ひとごとではありません。
 
さて。
受付を済ませ,着替えて荷物を預ける。
トイレに行って戻る途中で一緒に参加のH君を発見。
更衣室が大混雑なので廊下で着替えたらしい。
H君も荷物を預け,競技場のスタンドへ。
13:30,開会式。
 

 
来賓の挨拶などありまして。
臓器移植を受けた方々からドナーファミリーへ花束の
贈呈が行われました。
 

 
臓器移植の場合は,ほとんどドナーが亡くなっている訳
で,本人にいくら提供の意思があっても,家族が納得し
ない限りどうにもならない。
移植の必要な方が海外で移植を受ける報道が時折あり
ますが,医療費が莫大なので有志の皆さんで募金活動
をしたり,大変です。
移植医療の普及のために,もっと広く多くの人の理解が
得られるようにならなければなりません。
 
NPO法人日本移植者協議会
http://www.jtr.ne.jp/
 
(社)日本臓器移植ネットワーク
http://www.jotnw.or.jp/
 
参加者には臓器提供意思表示カードも配られましたが,
日本臓器移植ネットワークのHPでインターネットによる
臓器提供意思登録もできます。
詳しくは上記HPをご覧下さい。
私も骨髄移植のドナーを経験した者として,いくらかでも
情報を提供できたらと考えておりまして,現在某日記サ
イトで下書き中なのですが,そのうち書き直して普通に
どなたでもご覧頂けるかたちにしようと思っております。
 
開会式に戻りまして。
こちらは司会のおねえさんと谷川真理さん。
 

 
ここでも無理をしないように注意がありました。
更にはアテネパラリンピックでマラソンの金メダリスト,高
橋勇市さんも登場。
 

 
バリバリ走りまくっているみたいですねえ。
開会式が一段落ついたところで,参加者がトラックに下り
て,みんなで準備運動。指導は谷川さん。
 

 
高橋さんも入念にストレッチ。
 

 
体操の後はトラックを一周ウォーキング。
 

 
みぞおちから脚が生えてるイメージでということで。
私が歩くとどうしてもヤクザになってしまうのですが。
「谷川真理のランニング教室」の後はみんなで一斉に風船
を飛ばしましょうと。
これは移植医療を支えるドナーへの感謝を込めてのもので
あります。
私も風船を貰う。
 

 
今回も「かすみがうら」で使った「あひる帽1号」を被る。
移植医療の普及とか言ってるイベントで風船なんかばらま
いていいものかとも思いましたが,エコ素材だかなんだか,
自然に分解するもののようであります。
カウントダウンで一斉に放たれるのを見たらそんな引っか
かりは吹き飛んで,見事なものでありました。
 


 
これでようやく開会式が終了。
私も出場の10キロの部がスタートとなります。
スタートしてからは,もう暑くてどうにもならず,写真を撮る
のも忘れてしまいましたね。
この大会は2キロの周回コースを5周するのですが,ゼッ
ケンを貰った時に一緒に輪ゴムを5本渡されまして。
1周する毎に1本捨てていって周回数を確認しましょうと。
なるほどこれはわかりやすい。
自分でタイムを見れば何周か大体わかるものですが,な
にしろ暑くてぼーっとしてますし,考えなくていいから楽で
す。
2周か3周目には前述の通り,お一人倒れた方を運んだ
ぐらいですから,まあ過酷な状況でしたね。
今回着ていたTシャツは,あひる帽に合わせて黄色にし
たのですが,これは今年の「谷川真理ハーフ」の参加賞
なんですね。
汗だくでてろてろ走っておりましたら,「いち,に,いち,
に」と声を発して近づいてくる人がいる。
その人は谷川真理さんで,追い抜きながら「Tシャツ着て
くれてありがとー!」とお声をかけて頂きました。
大変感激したのですが,谷川さんがあまりに速く,私に
全く余裕が無かったのでリアクションできませんでした。
ははは。
4周目の途中ではH君に周回遅れにされました。
最後にようやく栄光の「マラソン門」なども撮りつつ(笑)。
 

 
なんとか無事にゴール。
記録 1時間12分21秒
遅っ!
ま,こんなもんでしょう。
これからのマラソンシーズンに向けて,いいスタートとは
言えませんが,とりあえず口火を切ったと。
もう少し楽に走れるように,少しはお稽古しようと思いま
す。
 
終了後はH君と新宿に出て,「ライオン」でビール大量
摂取。
H君は家庭がありますのでいい加減なところで別れ,
私は単独で更に大爆裂。
おかげで熟睡することができ,今朝はさわやかな目覚め
でありました。
次は10月7日の「高尾山天狗トレイル」。
いやー。
大丈夫かなあ(笑)。
お稽古お稽古。

東京JAZZ20072007/09/24 07:46

東京国際フォーラム ホールAで開催。
22日(土)の昼夜通しで見てきました。

昼の部の先陣を切るのは
「松居慶子スペシャルバンド」。
私は全く聴いたことがないのですが,アメリカでは評価が
高いそうですね。
「コンテンポラリージャズ」やら「スムースジャズ」などの
言葉がチラシにありますが,そういう区別というのはもう
一つ私にはよくわかりません。
なにしろ,自分の世界をきっちり作り上げていっていると
いうのはよくわかりました。
そこは好感が持てましたが,私がとやかく言う音楽では
ないようです(笑)。
共演のミュージシャンは南アフリカ,アメリカ,ブラジルと,
国際色豊かであります。

次。
「Lee Ritenour starring Alex Acuna,Patrice Rushen,
Brian Bromberg and Special Guest Bill Evans」。
昼の部のトリかと思っていたのですが,2番目に登場。
キーボードがJohn Beasleyの予定だったのが,Patrice
Rushenに変更になったんですね。
まあなにしろ凄いメンバーでして。
それぞれが超絶テクニックを持ってますし,また技巧だけ
に走るのではなく,遊び心もあります。流石の演奏であり
ました。
パトリシュ・ラッシェンが入ったこともあってか,彼女の
ヒット曲で,映画「Men in Black」でも使われた「Forget
Me Not」もやる大サービス。
私,ビル・エヴァンスを生で見るのは初めてなのですが,
要所要所で凄まじいプレイを見せてくれました。
ビル・エヴァンスと言えば,マイルスバンドにいたことでも
知られておりますが,そのバンドに入る時のエピソードが
忘れられません。
マイルスがサックス奏者を探していると聞き,電話をかけ
たと。
そしたらマイルスが,「お前はジョン・コルトレーンより上手
いのか?」と(笑)。
「それはどうかわかりませんが,最善を尽くします」と答え
たそうで。
幸い採用された訳ですが,ビル・エヴァンスも勇気ありま
すよね(笑)。
またベースのブライアン・ブロンバーグ。
いやー,凄かった。
もうなんだかわからないぐらいのプレイで。
マーカス・ミラーとスタンリー・ジョーダンとミロスラフ・ヴィト
ウズをごちゃまぜにしたみたいな(笑)。
でまたぐいぐいきましてね。
こんな凄い人だとは知らなかった。勉強になりました。
アレックス・アクーニャはコロコロでした(笑)。凄い元気。
ベテランの腕の冴えが光る見事なステージでした。
アンコールは「Rio Funk」(笑)。こてこてですな。

「Bob James Band featuring Dave McMurray & DJ Rob
Swift」。
あまりよく憶えてません。
ボブ・ジェームズの曲をやるのですが,何故かDJが入り
まして,なんだかよくわからない。
ターンテーブルの曲芸みたいなことをやってました。
まあ古いヤツほど新しいものを欲しがるのでしょう。
最後は松居慶子さんも参加。
前のステージとは違う真っ赤なドレスで登場。
ボブ・ジェームスと連弾している様子は,おじいちゃんと
孫のようで微笑ましいものがありました。

昼の部最後は
「Eric Benet with Michael Paulo Band」。
全然知らない人たちなのですが。
エリック・べネイが歌の人なのですが,上手いですねえ。
この人。
まあだから来るんでしょうが。
マイケル・パウロはサックスなのですが,この人も上手。
ハワイ出身だと言ってましたね。日系のハーフだと。
このサックスが虫みたいにステージを動き回って,なか
なか激しい舞台になりました。

12:00にスタートして,16:30頃終了。
夜の部まで2時間ほどありますので,国際フォーラムを
出て,隣の東京ビルに行き,地下にある「Belgian Beer
Cafe」でビール注入と食事。
http://www.belgianbeercafe.jp/
ベルギーのビールを取り揃えてまして。
好きな人にはたまらない店でしょうな。
料理もなかなかでしたね。
ムール貝の蒸し煮も気取ってお皿にちょびっとではなく,
大きな鍋にがさっとたっぷり出す。
ああでなくてはいけない。
店のサービスもなかなかのものです。
食いかけのムールが冷めているのを「温めなおしましょう
か」とか。
鶏の半身を蒸したものも,できたのをまず持ってきて見せ
てから「切り分けましょうか」と。
大したもんです。
そんなに馬鹿高くもないです。
あの店は使える。

18:30,夜の部スタート。
トップは
「The Benny Golson Quartet」。
「The」ですからね(笑)。
いやー,生のベニー・ゴルソンを見られるとは思いません
でした。
チケットを取った時はクレジットされてなかったんですよ。
後に出演が決まって,これは嬉しかった。
この人の曲は私も学生時代にやりましたからねえ。
メンバーは全部憶えてないのですが,ベースはBuster
Williams。
ステージに登場して開口一番。
「My name is Dexter Gordon.Oh! No No! Benny Golson.」
お約束のギャグなのでしょうか(笑)。
昔サラ・ヴォーンも「エラ・フィッツジェラルドです」ってやっ
てましたが(笑)。
「ベニー・ゴルソンと言えば」と問うて出てくる曲はほとん
どやりました。
「Whisper Not」「I Remember Clifford」「Along Came Be
tty」と。
懐かしいですねえ。
ベニー・ゴルソンのHPを開くと「Whisper Not」が流れ出し
ます。
http://www.bennygolson.com/
アンコールでは「Blues March」。
ただねえ,もう78歳ですって。
ちょっと演奏は厳しい感じでしたねえ。正直なところ。
管楽器は70過ぎるとダメなのかなあ。
ウエイン・ショーターはまだ元気そうですけどね。
まあ80近いんじゃしょうがないですわね。
コルトレーンの「Mr.PC」なんかもやったのですが,うー
む。
あの歳であれだけ吹けるのは凄いとも言えますが。
昔のプレイのイメージがありますからね。
ちょっと残念にも思うのですが,そんなことより,生きて
動いているベニー・ゴルソンを見られたというだけで感激
です。
このコンサートのチケットはかなり高価なのですが,これ
で少し取り返したかと思えるぐらいです(笑)。
私が生のベニー・ゴルソンを見るのはこれが最後になる
でしょうねえ。
私にとってはラッキーなブッキングでありました。

「Mike Stern Band featuring Makoto Ozone,Dave Weckl
and Chris Minh Doky」。
ここへきて,ベルギービールの酔いが回ってきまして,
途中何度か「ガクッ」と落ちましたが,いやいや相変わら
ず凄い演奏でした。
盛り上がり度合いでは一番盛り上がったんじゃないかな。
マイク・スターンはいつも通り凄いですが,小曽根真さん
も凄かったなあ。ずっぽりこのメンバーにハマってました。
デイヴ・ウェックルもじわっと老けてましたが,相変わらず
手が何本あるのかというぐらいのドラミング。
ベースのクリス・ミン・ドーキーも初めて聴きましたが,堅
実でありながらも物凄い技術で,いいですねえ。
マイク・スターンは全然変わらないですね。
年齢も国籍も不詳な超人ハルク顔。
しばらく彼の時代が続きそうです。

「TOKYO JAZZ 2007 SPECIAL SESSION」。
メンバーはRandy Brecker,Bob Mintzer,Mike Stern,Will
Boulware,Anthony Jackson and Dennis Chambers。
ランディ・ブレッカーは太りすぎ。
演奏中によちよち変なステップを踏むのは相変わらず。
デニス・チェンバースはやや老けて,見た目の凶暴さが更
にアップしておりました。海兵隊の鬼教官みたいな。
ボブ・ミンツァーとアンソニー・ジャクソンはなんだかおじい
ちゃんになってしまっておりました。
ボブ・ミンツァーは「よぼっ」としちゃって。
アンソニー・ジャクソンはぱんぱんに肥大して,座ってベ
ースを弾くから益々年寄りじみて。
大丈夫なのかなあ。足元もおぼつかない様子で。
立って演奏できないぐらいなら痩せればいいのに。
1月に亡くなったマイケル・ブレッカーのトリビュート的な
ライブになるかと思ったのですが,それほどこてこてには
ならなかったです。
ブレッカー・ブラザーズの曲もいくつかやってはおりまし
たが,マイク・スターンやボブ・ミンツァーの曲もやりまし
て。
結局マイケルの代わりに誰か入るとなると,なかなかキ
ツいんじゃないかと思いますねえ。
上手い人はたくさんおりますけれども,ちょっと違うんで
すね。
似たタイプではボブ・バーグという人がおりましたけれど
も,2002年に交通事故で死んじゃった。
そうなると他には今回のボブ・ミンツァー,昼の部に出た
ビル・エヴァンス辺りになってくるのでしょうが,ブレッカ
ー・ブラザーズの楽曲におけるマイケルの疾走感は独特
なもので,なかなか真似できることではないですし,真似
したところでそれに何の意味があるのかもよくわからない。
ところがブレッカー・ブラザーズの曲になると,聴く方はマ
イケル的な演奏を期待してしまうので,違うなあという感
想を抱いてしまう。
難しいところなのでしょうが,その辺のバランスを考えて
の構成だったのかもしれません。
記憶が怪しいのですが,「Sneakin' Up Behind You」を演
奏する前に,「自分にとって特別な曲」だとランディが言っ
ていたように思います。
ブレッカー・ブラザーズの曲は,ランディの作曲が多いの
ですが,この曲はマイケルとの共作らしいです。
そういうことも含めて思い入れがあるのでしょうか。
あとブレッカー・ブラザーズの名曲としては「Rocks」をや
ってました。これもかなりの難曲ですが,まあ頑張ってま
した(笑)。
総じてあまりバンドとしてのお稽古はできてなかった感じ
です。
まあ「セッション」ですから。
それでも超一流の面々なので,腕っぷしでぐいっとレベ
ルを上げてしまいます。
ランディ先生は今回かなりバリバリ吹いてましたね。
マイケルのいない分を埋めるかのようでした。
あのエフェクターをもうちょっと軽めにしてくれたらもっと
良かった(笑)。

そんなところです。
終わったのは23:00ですよ。
12:00から始まって。
これはかなりハードです。見るだけでも。

会場に入る時にチラシなんかがごそっと入った袋をくれま
した。
公演の合間にそれらを一枚一枚と見ていくと,

!!!!!

「速報!! SONNY ROLLINS
2008年5月 来日決定!!」

うおーっ!!
まだ詳細は決まってないそうです。
そのチラシにはこうも書いてあります。
「2005年が『ファイナル』となるはずだった…。
しかし”巨人”は再び立ち上がる。」
だそうです(笑)。
これはなんだ。
「小沢昭一引退興行」か(笑)。
或いは大阪の靴屋さんの「あかん。もうやめます」か(笑)。
その2005年のコンサートの時にも書きましたが,
http://dameblo.asablo.jp/blog/2005/11/07/133712
今まで何度も活動停止をした人で,今回ばっかりはホント
に最後だろうと信じて疑いませんでした。
しかし最後じゃなかった!また!(笑)
ソニー・ロリンズを神と崇める私としては嬉しい限り。
これはもうどんなことをしてでもチケットを入手しなければ
ならない。
そんなオマケも付いた東京JAZZでありました。

※追記
考えてみたらマイク・スターンは,ボブ・バーグ,マイケル・
ブレッカーと,世界に比類の無い大事なサックスの共演者
を立て続けに失っているのですね。
そのショックはいかばかりか。
しかし彼のプレイはいつも元気で明るい。
素晴らしいミュージシャンです。