高尾山天狗トレイル2007 ― 2007/10/09 17:56
てことで高尾山天狗トレイル。
行ってきました。
結果だけ最初に申し上げますと,なんとか無事に完走
することができました。
いやー。
まあおいおい書いていきましょう。
大会会場は「日影沢キャンプ場」というところなのです
が,
http://homepage3.nifty.com/takaosc/campjo/campjo.html
ここに行くためには,高尾駅から延々歩くか,普通は
バスに乗る訳ですが,そのバスが1時間に3本しかな
い。
この大会は定員が900人なので,仮に60人乗ったと
しても15台必要となる。
とにかくえらい混雑になるであろうと予測し,早めに高
尾駅に到着。
ところがもう大行列になってましてね。
普通の登山客も物凄い数なものですから。
これは一体どうなるのかと思いましたが,そこは流石に
バス会社も考えておりまして,例えば8時10分発のバ
スを3台,次の8時30分発のバスも3台というふうに増
便しておりました。
そりゃそうですわね。じゃなかったら捌ききれない。
そんな訳で,私は早めに着いたこともあって,問題なく
会場入り。
それでもスタートの時間に間に合わない人が大勢いて,
スタートを少し遅らせていましたけどね。まあ大変です
わ。

こじんまりしたキャンプ場で,余計なものはなんにもなく,
のんびりするにはよさそうでした。
沢沿いにありまして,実にすがすがしい。

↑の写真はバス停に近い方ですが。まあこんな感じ。
「日影」というバス停が最寄。
高尾駅北口の「小仏行き」に乗ります。
会場で受付をすると,参加賞のウォーターボトルをくれま
した。

口で銜えて引っ張るだけで飲めるんですね。片手で済む
と。
トレイルの時なんかは確かにいいでしょうね。
自転車のなんかもこういう構造なんでしょうかしら。
まあ私は水を飲む時間も惜しむようなレベルではないの
で勿体無いぐらいのものですが。
着替えを済ませ,荷物を預ける。
で,今回はコースが変更になったというのですね。
スタート地点が大会会場からえらいこと離れている。
国有林の中を走る許可が下りなかったそうなのですが,
この大会の主催者は,高尾の自然を守ろうということで,
圏央道の建設に反対しているグループなので,或いは
いじわるされたのかなと,ちょっと邪推してしまいました
けれども。もしホントにそうなら小さ過ぎるけど。国。
なにしろダメということになってしまったので,急遽別の
コースを設定したと。
スタート地点まで20分ぐらいかかるので早めに移動して
おくれというので,早々に動いたのですが,普通に歩いて
30分かかりましたよ。
アップには丁度いいかもしれないけれど。
スタート地点で開会式とストレッチ。
また山の神様にお祈り。私も帽子を取って敬意を表す。
ホントは天狗様が現れて何かするのが恒例らしいのです
が,天狗様はどこかに出かけてしまっていなかったそうで
す(笑)。天狗様だってたまには息抜きが必要だと。
そんなこんなでスタート。

全部で900人ぐらいだそうですが,18キロと10キロの部
がありまして,18キロは700人ぐらいということだったか。
トレイル初参加の私からすると異常な光景ですね。
私は邪魔にならないように最後方からスタート。
まずは登り。

この辺はまだ前後に人がいたんですけどね(笑)。
人一人通るのがぎりぎりのところが多かったですね。
山ですから,当たり前と言えば当たり前なのですが。
先頭の速い人たちはもう凄いことになっていたのでしょうね
え。
途中,遅刻してきたランナーだと思うのですが,何人か物
凄い勢いで私を追い抜いていきました。
後ろから「ダッダッダッダッダッ」と激しい音が近づいてくる
のですが,私は木にしがみついて道を開ける(笑)。
あれは凄いですね。ホント,カモシカですわ。
路面を見て一瞬の判断で,あそこに右足を置いてあの石
を左足で蹴って,……,とやるのでしょうね。
またきっとそれが面白いのでしょう。
到底真似できません。
登りが続いてすっかり参ったところで小仏のてっぺん。
ちょっとずれますが,足の下は小仏トンネル。

ここからはしばらく下りになるのでちょっと息をつく。
またいいコースなんですよ。
天気も良く,日向はかなり暑くもなりましたが,山の中は
実に気持ちいい。

こんな具合でしてね。この頃はもう前後に人がいなくなり
ましたので(笑),ハイキング気分で楽しめました。
そんなに厳しくない下りがありましたので,動画を撮って
みました(笑)。
ところがこれ,どうやってお見せしたらいいものか。
そのままだとサイズがデカい。
圧縮しようと思っていろいろやってみたのですがうまくいか
ない。
これはもうYou Tubeしかないなと(笑)。
ところがYou Tubeもダメなんですわ。「失敗しました」の連
続で。
万策尽きたかと諦めかけたところで,「携帯動画変換君」
というソフトにもう一度注目。
よく見ると,携帯電話向けに変換するだけでなく,PC向け
の変換もできるようだ。
これでオリジナルのAVIファイルをMP4ファイルに変換。
それをYou Tubeにアップしたところ,成功しました!(笑)
こんなものをアップされるYou Tubeも迷惑でしょうが(世界
配信するようなものではない),まあ許して頂いてですね。
「携帯動画変換君」には感謝!
http://www.nurs.or.jp/~calcium/
んで,You Tubeのトレイル動画はこちら↓!
まあどうってことはないのですが。
雰囲気が伝わればと思いまして。
今回走ったり歩いたりをしておりますと,何度もぶっとい
ドバミミズがのたくっているのを見ました。

700人あまりが駆け抜ける訳で,土が崩れて出てきて
しまったのか。
なんだかはわかりませんが,何故かこのミミズちゃんに
己を投影してしまう。
お前は俺だ。俺はお前だ(笑)。
あらかた下ってきますと,中央道が見えました。

下り線で言えば,小仏トンネルから出た辺り。
そしてこれが中央道の真下!

まあ意味はありませんが。ちなみに下り線の真下です。
ここからすぐ,美女谷温泉というのがあるんですね。

温泉もいいでしょうねえ。
大会じゃなければ寄ってもいいですね。一人で行ってみ
ようかな。
この辺に二つ目の給水所がありまして,この後の登りが
キツかった。
4キロ地点に達したところで1時間が経過しておりました。
自分でも驚きましたね。
いくらなんでも遅すぎると。
でもどうにもならんのです。登りが厳しくて。

こんな美しい竹林もありまして,ロケーションは最高なので
すが,到底走るのは無理。
膝に手をかけて,えっちらおっちら歩を進めるので精一杯。

こんな↑状況で。まだここはいい方ですけど。
そこからぐるっと景信山を通って,スタート地点に近いところ
まで戻り,また最初と同じ登りをやると(笑)。
参りましたね。
ただ途中に天然の湧き水の給水所がありまして,そこで水
をボトルに詰め直せたのはよかった。
あ,そうそう。今回,水を自分で持って走らなかったら完全に
終わってましたね。
いくら負荷になろうが,持って走ったのは正解でした。
湧き水が12キロぐらいで,14キロぐらいに最後の(通算で
5箇所目)給水所があります。
その先,15キロ辺りにはトイレもあります。一丁平というと
ころになりましょうか。水もあります。

この看板の横にトイレがある。
私はなにしろ遅いですから(15キロ地点で4時間経過),並
ぶこともなく,落ち着いて用を足しましたが。
この後はずっと下りになりまして,登るよりは断然楽ですが,
ダメージは一歩毎に大きくなってきます。
ラスト2キロというところでスタッフの女の子が立ってまして,
励まされましたが,もう「はふはふの体」と言いましょうか。
楽な下りもずしんずしんと関節に響きます。
人一人でぎりぎりの狭い道(道ってほどのものでもないけど)
を下りていきますと,普通の格好をしている若い男性がなに
やら地面をごそごそやっている。
何事かと思い声をかけました。どうしたのと。
聞くと彼は10キロの部に出たそうで,かなり速い人らしく,
その辺りでは5位ぐらいだったそうなんです。
ところが転んでしまったのですね。
その時メガネも飛んでしまった。
メガネを掛けているぐらいですから目は悪い訳で,横山やす
し師匠の「メガネメガネ」状態となり,その場では見つからず,
諦めて下り始めたのはいいですが,眼鏡使用と同じ走りは
恐くてできない。
それでペースが落ち,結局30位ぐらいでゴールしたそうです。
すげー速い(笑)。
で,ゴール後着替えて,もう一度探しにきたと。
私だったら諦めてしまいますが,後で聞いたら学生さんだ
そうで,レンズだけでも使えたらフレーム代だけで済むと。
なるべく節約したいということなのでしょう。
その意気やよし。
ほんだら探そかということで私もごそごそ探し始める。
今更タイムなんかどうでもいいですしね。
私はなにしろアフリカ人並みの視力を有しておりますので
(今はただの老眼かもしれませんが),ある限り見つかるは
ずだと。
二人でごそごそやっておりますと,後から男性が一人追い
ついてきました。
一人は普段着,一人はゼッケンを付けている大会参加者が
草をかき分け何かを探している風情。
目の前の異様な光景に足を止め,このおじさんもどうしたの
と聞いてくる。
学生さんがまた説明する。
その間に私はひたすら探す。
なにしろ目の悪い人の言うことなので,彼が言うより捜索範
囲は広げるべきであろう。
その上で,物が勝手に登ることはあり得ない。後のランナー
に蹴られるにしても,下に行くはずだ。
彼がころんだという地点から下を広く探していく。
すると,ありましたねえ(笑)。
いがみまくったメガネ発見(笑)。
これかと聞くと「これです!」と。
写真撮ってもいいかと聞くと「どうぞどうぞ!」(笑)。

まあちょっと使えるかどうかは疑問ですけど。
今年のトレイルの,いい記念にはなるかと(笑)。
役割は果たしたので私はレース復帰。
後ろから「ありがとうございましたー!」とお礼を言われ,「あ
いよー」と(笑)。
学生さんとおじさんの心の交流ですな(笑)。
コースは最後,沢沿いの走りやすい道になり,ここは快調に
走ってようやくゴール。

やれやれ。
後で完走証を送ってくるそうですが,4時間40分以上かかっ
ていることと思います。
まさかこんなに時間がかかるとは思っていなかったので,迂
闊にも食料を全く持ってなかったのです。
腹が減りましてねえ。
会場で即ビール注入。
またドネルケバブがありましたので,それを買ってかぶりつく。
すると一緒にメガネを探した男性と,その学生さんも帰って
きました。
学生さんにまたお礼を言われる。
テントの更衣室で着替えている間に,最終ランナーが帰って
きたようです。
だから私はべべちゃんではなかったのですね(笑)。
べべちゃんから3番目か4番目ぐらいじゃなかったかと思い
ます。
着替えて出て行くと,あろうことかまだ学生さんが待っていて
くれましてね。
その時間はバスが1時間に2本になってしまい,ぎりぎりの
時間なのに。
気にしないで先に帰ったらいいのに「バス行っちゃうよ」と
言うと「はい」と(笑)。
更に「走れば間に合うかもしれません」と。
……。
おじさんにトドメのトレイルをやれってか(笑)。
よっしゃ。これでも男だ。中途半端に年はとってるけれども。
キャンプ場からバス停まで走る。
彼はもっと速く走れたでしょうが,私に合わせてくれている
のがわかりました(笑)。
若者の優しさって,いいね(笑)。
バス停に着くと,ちょうどバスがやってきました(笑)。
走ってよかったじゃない。
また,今になって思うと,この最後のバス停までの走りが
所謂ウインドスプリントの効果を生んだのではないかと思
うのです。
それほどひどいダメージが残ってないんですよ。
まあほとんど歩いていると言ってもいいぐらいですから,当
たり前かもしれませんが。
学生さんとは電車も途中まで一緒に帰り,握手して別れ
ました。
彼に会うために,来年も走らんといかんかなあ(笑)。
ま,とにかく,私にはかなり厳しい大会でしたが,いろいろ
ふれあいもあり,なにより山に抱かれて走るのが実に爽快
で,これは愛好者がいるのも理解できました。
またマラソンに向けて,これほどいい練習もないですね。
大会でなくとも,個人的に続けたいと思いました。
40何キロとかそれ以上の大会は無理だということも体で
実感しました(笑)。
行ってきました。
結果だけ最初に申し上げますと,なんとか無事に完走
することができました。
いやー。
まあおいおい書いていきましょう。
大会会場は「日影沢キャンプ場」というところなのです
が,
http://homepage3.nifty.com/takaosc/campjo/campjo.html
ここに行くためには,高尾駅から延々歩くか,普通は
バスに乗る訳ですが,そのバスが1時間に3本しかな
い。
この大会は定員が900人なので,仮に60人乗ったと
しても15台必要となる。
とにかくえらい混雑になるであろうと予測し,早めに高
尾駅に到着。
ところがもう大行列になってましてね。
普通の登山客も物凄い数なものですから。
これは一体どうなるのかと思いましたが,そこは流石に
バス会社も考えておりまして,例えば8時10分発のバ
スを3台,次の8時30分発のバスも3台というふうに増
便しておりました。
そりゃそうですわね。じゃなかったら捌ききれない。
そんな訳で,私は早めに着いたこともあって,問題なく
会場入り。
それでもスタートの時間に間に合わない人が大勢いて,
スタートを少し遅らせていましたけどね。まあ大変です
わ。

こじんまりしたキャンプ場で,余計なものはなんにもなく,
のんびりするにはよさそうでした。
沢沿いにありまして,実にすがすがしい。

↑の写真はバス停に近い方ですが。まあこんな感じ。
「日影」というバス停が最寄。
高尾駅北口の「小仏行き」に乗ります。
会場で受付をすると,参加賞のウォーターボトルをくれま
した。

口で銜えて引っ張るだけで飲めるんですね。片手で済む
と。
トレイルの時なんかは確かにいいでしょうね。
自転車のなんかもこういう構造なんでしょうかしら。
まあ私は水を飲む時間も惜しむようなレベルではないの
で勿体無いぐらいのものですが。
着替えを済ませ,荷物を預ける。
で,今回はコースが変更になったというのですね。
スタート地点が大会会場からえらいこと離れている。
国有林の中を走る許可が下りなかったそうなのですが,
この大会の主催者は,高尾の自然を守ろうということで,
圏央道の建設に反対しているグループなので,或いは
いじわるされたのかなと,ちょっと邪推してしまいました
けれども。もしホントにそうなら小さ過ぎるけど。国。
なにしろダメということになってしまったので,急遽別の
コースを設定したと。
スタート地点まで20分ぐらいかかるので早めに移動して
おくれというので,早々に動いたのですが,普通に歩いて
30分かかりましたよ。
アップには丁度いいかもしれないけれど。
スタート地点で開会式とストレッチ。
また山の神様にお祈り。私も帽子を取って敬意を表す。
ホントは天狗様が現れて何かするのが恒例らしいのです
が,天狗様はどこかに出かけてしまっていなかったそうで
す(笑)。天狗様だってたまには息抜きが必要だと。
そんなこんなでスタート。

全部で900人ぐらいだそうですが,18キロと10キロの部
がありまして,18キロは700人ぐらいということだったか。
トレイル初参加の私からすると異常な光景ですね。
私は邪魔にならないように最後方からスタート。
まずは登り。

この辺はまだ前後に人がいたんですけどね(笑)。
人一人通るのがぎりぎりのところが多かったですね。
山ですから,当たり前と言えば当たり前なのですが。
先頭の速い人たちはもう凄いことになっていたのでしょうね
え。
途中,遅刻してきたランナーだと思うのですが,何人か物
凄い勢いで私を追い抜いていきました。
後ろから「ダッダッダッダッダッ」と激しい音が近づいてくる
のですが,私は木にしがみついて道を開ける(笑)。
あれは凄いですね。ホント,カモシカですわ。
路面を見て一瞬の判断で,あそこに右足を置いてあの石
を左足で蹴って,……,とやるのでしょうね。
またきっとそれが面白いのでしょう。
到底真似できません。
登りが続いてすっかり参ったところで小仏のてっぺん。
ちょっとずれますが,足の下は小仏トンネル。

ここからはしばらく下りになるのでちょっと息をつく。
またいいコースなんですよ。
天気も良く,日向はかなり暑くもなりましたが,山の中は
実に気持ちいい。

こんな具合でしてね。この頃はもう前後に人がいなくなり
ましたので(笑),ハイキング気分で楽しめました。
そんなに厳しくない下りがありましたので,動画を撮って
みました(笑)。
ところがこれ,どうやってお見せしたらいいものか。
そのままだとサイズがデカい。
圧縮しようと思っていろいろやってみたのですがうまくいか
ない。
これはもうYou Tubeしかないなと(笑)。
ところがYou Tubeもダメなんですわ。「失敗しました」の連
続で。
万策尽きたかと諦めかけたところで,「携帯動画変換君」
というソフトにもう一度注目。
よく見ると,携帯電話向けに変換するだけでなく,PC向け
の変換もできるようだ。
これでオリジナルのAVIファイルをMP4ファイルに変換。
それをYou Tubeにアップしたところ,成功しました!(笑)
こんなものをアップされるYou Tubeも迷惑でしょうが(世界
配信するようなものではない),まあ許して頂いてですね。
「携帯動画変換君」には感謝!
http://www.nurs.or.jp/~calcium/
んで,You Tubeのトレイル動画はこちら↓!
まあどうってことはないのですが。
雰囲気が伝わればと思いまして。
今回走ったり歩いたりをしておりますと,何度もぶっとい
ドバミミズがのたくっているのを見ました。

700人あまりが駆け抜ける訳で,土が崩れて出てきて
しまったのか。
なんだかはわかりませんが,何故かこのミミズちゃんに
己を投影してしまう。
お前は俺だ。俺はお前だ(笑)。
あらかた下ってきますと,中央道が見えました。

下り線で言えば,小仏トンネルから出た辺り。
そしてこれが中央道の真下!

まあ意味はありませんが。ちなみに下り線の真下です。
ここからすぐ,美女谷温泉というのがあるんですね。

温泉もいいでしょうねえ。
大会じゃなければ寄ってもいいですね。一人で行ってみ
ようかな。
この辺に二つ目の給水所がありまして,この後の登りが
キツかった。
4キロ地点に達したところで1時間が経過しておりました。
自分でも驚きましたね。
いくらなんでも遅すぎると。
でもどうにもならんのです。登りが厳しくて。

こんな美しい竹林もありまして,ロケーションは最高なので
すが,到底走るのは無理。
膝に手をかけて,えっちらおっちら歩を進めるので精一杯。

こんな↑状況で。まだここはいい方ですけど。
そこからぐるっと景信山を通って,スタート地点に近いところ
まで戻り,また最初と同じ登りをやると(笑)。
参りましたね。
ただ途中に天然の湧き水の給水所がありまして,そこで水
をボトルに詰め直せたのはよかった。
あ,そうそう。今回,水を自分で持って走らなかったら完全に
終わってましたね。
いくら負荷になろうが,持って走ったのは正解でした。
湧き水が12キロぐらいで,14キロぐらいに最後の(通算で
5箇所目)給水所があります。
その先,15キロ辺りにはトイレもあります。一丁平というと
ころになりましょうか。水もあります。

この看板の横にトイレがある。
私はなにしろ遅いですから(15キロ地点で4時間経過),並
ぶこともなく,落ち着いて用を足しましたが。
この後はずっと下りになりまして,登るよりは断然楽ですが,
ダメージは一歩毎に大きくなってきます。
ラスト2キロというところでスタッフの女の子が立ってまして,
励まされましたが,もう「はふはふの体」と言いましょうか。
楽な下りもずしんずしんと関節に響きます。
人一人でぎりぎりの狭い道(道ってほどのものでもないけど)
を下りていきますと,普通の格好をしている若い男性がなに
やら地面をごそごそやっている。
何事かと思い声をかけました。どうしたのと。
聞くと彼は10キロの部に出たそうで,かなり速い人らしく,
その辺りでは5位ぐらいだったそうなんです。
ところが転んでしまったのですね。
その時メガネも飛んでしまった。
メガネを掛けているぐらいですから目は悪い訳で,横山やす
し師匠の「メガネメガネ」状態となり,その場では見つからず,
諦めて下り始めたのはいいですが,眼鏡使用と同じ走りは
恐くてできない。
それでペースが落ち,結局30位ぐらいでゴールしたそうです。
すげー速い(笑)。
で,ゴール後着替えて,もう一度探しにきたと。
私だったら諦めてしまいますが,後で聞いたら学生さんだ
そうで,レンズだけでも使えたらフレーム代だけで済むと。
なるべく節約したいということなのでしょう。
その意気やよし。
ほんだら探そかということで私もごそごそ探し始める。
今更タイムなんかどうでもいいですしね。
私はなにしろアフリカ人並みの視力を有しておりますので
(今はただの老眼かもしれませんが),ある限り見つかるは
ずだと。
二人でごそごそやっておりますと,後から男性が一人追い
ついてきました。
一人は普段着,一人はゼッケンを付けている大会参加者が
草をかき分け何かを探している風情。
目の前の異様な光景に足を止め,このおじさんもどうしたの
と聞いてくる。
学生さんがまた説明する。
その間に私はひたすら探す。
なにしろ目の悪い人の言うことなので,彼が言うより捜索範
囲は広げるべきであろう。
その上で,物が勝手に登ることはあり得ない。後のランナー
に蹴られるにしても,下に行くはずだ。
彼がころんだという地点から下を広く探していく。
すると,ありましたねえ(笑)。
いがみまくったメガネ発見(笑)。
これかと聞くと「これです!」と。
写真撮ってもいいかと聞くと「どうぞどうぞ!」(笑)。

まあちょっと使えるかどうかは疑問ですけど。
今年のトレイルの,いい記念にはなるかと(笑)。
役割は果たしたので私はレース復帰。
後ろから「ありがとうございましたー!」とお礼を言われ,「あ
いよー」と(笑)。
学生さんとおじさんの心の交流ですな(笑)。
コースは最後,沢沿いの走りやすい道になり,ここは快調に
走ってようやくゴール。

やれやれ。
後で完走証を送ってくるそうですが,4時間40分以上かかっ
ていることと思います。
まさかこんなに時間がかかるとは思っていなかったので,迂
闊にも食料を全く持ってなかったのです。
腹が減りましてねえ。
会場で即ビール注入。
またドネルケバブがありましたので,それを買ってかぶりつく。
すると一緒にメガネを探した男性と,その学生さんも帰って
きました。
学生さんにまたお礼を言われる。
テントの更衣室で着替えている間に,最終ランナーが帰って
きたようです。
だから私はべべちゃんではなかったのですね(笑)。
べべちゃんから3番目か4番目ぐらいじゃなかったかと思い
ます。
着替えて出て行くと,あろうことかまだ学生さんが待っていて
くれましてね。
その時間はバスが1時間に2本になってしまい,ぎりぎりの
時間なのに。
気にしないで先に帰ったらいいのに「バス行っちゃうよ」と
言うと「はい」と(笑)。
更に「走れば間に合うかもしれません」と。
……。
おじさんにトドメのトレイルをやれってか(笑)。
よっしゃ。これでも男だ。中途半端に年はとってるけれども。
キャンプ場からバス停まで走る。
彼はもっと速く走れたでしょうが,私に合わせてくれている
のがわかりました(笑)。
若者の優しさって,いいね(笑)。
バス停に着くと,ちょうどバスがやってきました(笑)。
走ってよかったじゃない。
また,今になって思うと,この最後のバス停までの走りが
所謂ウインドスプリントの効果を生んだのではないかと思
うのです。
それほどひどいダメージが残ってないんですよ。
まあほとんど歩いていると言ってもいいぐらいですから,当
たり前かもしれませんが。
学生さんとは電車も途中まで一緒に帰り,握手して別れ
ました。
彼に会うために,来年も走らんといかんかなあ(笑)。
ま,とにかく,私にはかなり厳しい大会でしたが,いろいろ
ふれあいもあり,なにより山に抱かれて走るのが実に爽快
で,これは愛好者がいるのも理解できました。
またマラソンに向けて,これほどいい練習もないですね。
大会でなくとも,個人的に続けたいと思いました。
40何キロとかそれ以上の大会は無理だということも体で
実感しました(笑)。
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