ダメブロ

　
あー，写真見たらまた食いたくなってきた。
神田の「丸高」。
住所だと外神田になります。
最寄の駅は湯島，末広町，御徒町といったところ。
「丸高」「支那そば」「神田」あたりで検索すれば何かしら
出てくることでしょう。
この店も石川町の「奇珍楼」同様，先輩's appointment。
初めて行った時はいい店を教わったと感謝しましたね。
ショウガがほわっと香るシンプルだが滋味に富んだ鶏の
スープで，麺はこちらも細めのストレートの卵麺。
ここの麺は「奇珍楼」の麺のようなコシは無い。
食べているうちにどんどん伸びてきます。
しかしそこからが旨い。
麺にスープがからみましてねえ。
やさしい味。
定期的に食べたくなるんですね。
しばらく行かないと思いつめてしまって。
ランチタイムは小さいひじきご飯をおまけしてくれます。
それに，これは夜もですが，何故か小皿に小梅が二つ
添えられる。水を入れたコップの上に乗せて出される。
この梅をどのタイミングで食うべきか，もう一つよくわから
ないのですが，「支那そば」に取り掛かっている合間に
齧ると，口が変わってよろしいようですが。
実際はどういうつもりなのかはわからない。
店のおやじさんは，常連さんと話をしているのを聞いて
いると，かなり古いタイプの神田のおやじなのですが，
客に対しては大変丁寧で，今時期行くと「暑い中ありが
とうございます」と。
暑いのに熱いものを食いによく来てくれましたということ
ですね。
出来上がった丼をカウンターに置いてくれる時，「濃かっ
たら言って下さい。スープ足します」と。
薄かったら「かえし」を足して下さいと，小鉢に入った「か
えし」も目の前に置かれる。
どうです，この謙虚な姿勢。
塩気のバランスなんか一人一人違いますもんね。
汗をかく仕事をしていれば濃い味がいいでしょうし。
偉ぶるところがない。
勿論，おやじさんが出す味のバランスに全く問題は無く，
私は一度もスープやかえしの追加をしたことはありませ
ん。
ラーメンブームだかなんだかで変に凝ったラーメンが巷
に溢れており，確かに旨いところもありますが，一口目
で圧倒的に旨いってのはおかしいです。
そういうものは一度食えばいいと思ってしまいます。
脂で旨味を増幅させるなんてのは，ちょっと私はもう勘弁。
この「丸高」さんみたいな店があるのは誠にありがたい。
おやじさんが死んだら困るなあ（笑）。
息子さんの店も本郷かどこかにあるそうです。
そちらも今度行ってみましょう。
写真は基本の「支那そば」。５００円。
これに焼豚を乗せたり，大盛にしたりもあります。
５００円てのも，いいねえ。こうでなくちゃ。
「厳選素材」なんていらねえ。
そんなんじゃなくても旨いものはできるよ。