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パウル・クレー展2006/02/26 01:45

東京駅に隣接の大丸ミュージアムでやっておりまして。
なかなかクレーの作品をまとめて見る機会はなさそう
なので,行かねばならぬと思いましてね。好きな作家
ですし。
数は60点ぐらいあったでしょうか。
いろんな作品が見られて大変興味をそそられました。
小さい作品がほとんどでして。
それも紙に描いてあるものが多い。
有名な「忘れっぽい天使」という作品がありますが,あれ
は一度是非実物を見てみたいもので,残念ながら今回
の展示には無かったのですけれども,A4ぐらいの紙に
鉛筆ですものね。
天使のシリーズは他のものが数点ありました。
これも同じ大きさの紙に鉛筆。
なんなんでしょうかしら,あれは。
物凄く惹きつけられます。
また「別れ」という細長い紙に黒の糊絵具で描かれた
作品。
極めて単純な描き方なのですが,妙な愁いが漂って
不思議な気持ちになります。
これまでクレーの作品で,細密な表現というのは見た
ことがなかったのですが,「オルフェウスの園」という
作品のなんと細かいこと。
更には「来るべき者」という,紙に木炭と糊絵具で描か
れた作品ですが,ぱっと見てどうなっているのだか
わからない。
細かい鱗片を貼り重ねているように見えるのですが,
細かく描きこまれたものだったのですね。
一人のおっさんがこの絵の前に張り付いて,天眼鏡
を出して見入っているので,他を見てから戻るというこ
とをしましたけれども。
全体を通して感じたのは,魂がきれいということですね。
良かった。入場料900円と安いし。

不必要に大きな作品を作る必要はないし,パッション
さえあれば,材料や技法にもこだわらずにどんどん
作品を作ればいいんですね。
あれが無いからできないとか言ってたら何も始まらない
訳で,それは無ですもんね。
工夫して前に進まなければいかんと。
励みにもなりました(笑)。

この展覧会は,スイスのベルンに「パウル・クレー・セン
ター」が開館したことを受けての記念開催のようです。
関空の設計もしたレンツォ・ピアーノが作ったんだそう
ですよ。
ベルンねえ。行きたいねえ。
このセンターで凄いのは,建物はベルンの外科医が
提供したんだそうです。どういう医者なんだよ。只者じゃ
ねえな。
作品はクレーの遺族が提供。
それで運営するのにも資金が要りますでしょ。
そこに公費を投入するについて国民投票を行い,承認
されたんですって。
素敵な話です。
ますます行ってみたくなります。

あ,この展覧会は東京は28日までで,3月は大阪梅田
の大丸に行きます。
http://www.daimaru.co.jp/museum/index.html

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