「人・形展」 ― 2007/10/16 20:11
一つずつ片付けていくのでございます。
まずは丸善・丸の内本店4階ギャラリーで開催中の
「人・形展」。
「ひと・がた」と読むようです。
人形作家の作品を集めた小さな展覧会。
私は井桁裕子さんという方の作品のファンで,井桁
さんのHPからこの展示を知り,見に行ったというこ
とです。
http://www.otomeru.com/igeta/
井桁さんは今回は球体関節のポートレートドールで
はなく,粘土の焼き物になるのでしょうか。
小さい人形(と言っても胸から上)を出展しておりま
した。
それぞれおだやかな表情で,粘土の素朴な風合い
もありまして,新境地と言いましょうか。
ご自分の世界を広げていらっしゃるなと思いました。
他にもいろんなタイプの作品がありまして。
それこそフィギュアと言うのかな。そういうのもありま
すし,毛を一本一本植え込んでいるようなリアルな
表現のものもあります。
今回面白かったのは萩原雅江という人の作品。
すんごくちっちゃくてかわいいんです。
↓のページでいくつか作品が見られます。
http://www.angel-dolls.com/tokusen/hagiwaraMasae/index.html
小さいのに,服とか小物とかもしっかり作り込まれて
おりまして。
↑のページの「作品を見る」をクリックすると次の作品
に移動します。
柄にもなく欲しくなってしまうほどの愛らしさでありま
した。
この展示は10月19日(金)まで開催しております。
詳細は↓でご確認下さい。
http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/626.aspx
まずは丸善・丸の内本店4階ギャラリーで開催中の
「人・形展」。
「ひと・がた」と読むようです。
人形作家の作品を集めた小さな展覧会。
私は井桁裕子さんという方の作品のファンで,井桁
さんのHPからこの展示を知り,見に行ったというこ
とです。
http://www.otomeru.com/igeta/
井桁さんは今回は球体関節のポートレートドールで
はなく,粘土の焼き物になるのでしょうか。
小さい人形(と言っても胸から上)を出展しておりま
した。
それぞれおだやかな表情で,粘土の素朴な風合い
もありまして,新境地と言いましょうか。
ご自分の世界を広げていらっしゃるなと思いました。
他にもいろんなタイプの作品がありまして。
それこそフィギュアと言うのかな。そういうのもありま
すし,毛を一本一本植え込んでいるようなリアルな
表現のものもあります。
今回面白かったのは萩原雅江という人の作品。
すんごくちっちゃくてかわいいんです。
↓のページでいくつか作品が見られます。
http://www.angel-dolls.com/tokusen/hagiwaraMasae/index.html
小さいのに,服とか小物とかもしっかり作り込まれて
おりまして。
↑のページの「作品を見る」をクリックすると次の作品
に移動します。
柄にもなく欲しくなってしまうほどの愛らしさでありま
した。
この展示は10月19日(金)まで開催しております。
詳細は↓でご確認下さい。
http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/626.aspx
「たいめいけん」のラーメン ― 2007/10/16 20:39
人形を見た後は,前から気になっていた「たいめいけん」
のラーメンを食いに行きました。
噂では昔風の味であると。
そういうことであれば行かない訳にはいかない。
「たいめいけん」は老舗の洋食屋さんですが,2階はちょ
っと高級なメニューになり,ラーメンは1階のメニュー。
スープは,写真の通り澄んだスープですが,コクがあり,
見た目よりパンチがあります。
ここのスープは40種類ぐらいの材料が入っているはず
で,それをここまで澄ますのは,洋食屋としての気概で
ありましょう。
それだけ雑多な材料が入っているわりにはまとまった
味になっているところも流石。
野菜の甘みが強いのが特徴的。
牛筋も使っているはずで,牛のダシも強く感じました。
このスープをカレーなどの料理にも使っているようで,
結局ブイヨンとかコンソメの位置付けなんだと思います。
「洋食屋のラーメン」と。
サイドメニュー的なものかなと。
悪くはないですが,今度は他のメニューにします(笑)。
ラーメンだけ食って帰るのは勿体無い。
1階メニューでは,コールスロー50円,ボルシチ50円
を今でも続けていてびっくり。
意地でしょうけど。
「たいめいけん」のHPは↓。
http://www.taimeiken.co.jp/
帆立のコキールを日本酒でやると,池波正太郎の世界
を満喫できます(笑)。
※写真を見て頂くとおわかりと思いますが,何故かレン
ゲが2つ添えてあります(笑)。
意味不明です。
まあ間違えたのでしょうが。
のラーメンを食いに行きました。
噂では昔風の味であると。
そういうことであれば行かない訳にはいかない。
「たいめいけん」は老舗の洋食屋さんですが,2階はちょ
っと高級なメニューになり,ラーメンは1階のメニュー。
スープは,写真の通り澄んだスープですが,コクがあり,
見た目よりパンチがあります。
ここのスープは40種類ぐらいの材料が入っているはず
で,それをここまで澄ますのは,洋食屋としての気概で
ありましょう。
それだけ雑多な材料が入っているわりにはまとまった
味になっているところも流石。
野菜の甘みが強いのが特徴的。
牛筋も使っているはずで,牛のダシも強く感じました。
このスープをカレーなどの料理にも使っているようで,
結局ブイヨンとかコンソメの位置付けなんだと思います。
「洋食屋のラーメン」と。
サイドメニュー的なものかなと。
悪くはないですが,今度は他のメニューにします(笑)。
ラーメンだけ食って帰るのは勿体無い。
1階メニューでは,コールスロー50円,ボルシチ50円
を今でも続けていてびっくり。
意地でしょうけど。
「たいめいけん」のHPは↓。
http://www.taimeiken.co.jp/
帆立のコキールを日本酒でやると,池波正太郎の世界
を満喫できます(笑)。
※写真を見て頂くとおわかりと思いますが,何故かレン
ゲが2つ添えてあります(笑)。
意味不明です。
まあ間違えたのでしょうが。
THE QUARTET ― 2007/10/16 21:10
そしてそしてメインイベント。
東京国際フォーラムにおける「THE QUARTET」公演。
ラッパ抜きの「VSOP」みたいなもんです。
Piano:Herbie Hancock
Sax:Wayne Shorter
Bass:Ron Carter
Drums:Jack DeJohnette
いやー,凄いメンバー。
私の一番好きなミュージシャンたちと言っていい。
ソニー・ロリンズが私の神様なら,仏様がウエイン・ショー
ター(笑)。
ドラムのトニー・ウイリアムスは死んじゃったから,そうな
るとジャック・ディジョネット。
60年代以降のマイルス・デイビスを支えたメンバー。
この人たちでないとできない音楽がありますからね。
ところがこれまたチケットが高くてですねえ。
下痢が止まらなくなるぐらい高い。
それでもこれを見逃したら一生後悔すると思いまして。
まあなんとか。
またこの人たち,もういい加減じじいですからね。
ハービー・ハンコックが67歳。
ウエイン・ショーターが74歳。
ロン・カーター70歳。
ジャック・ディジョネット65歳。
見られるものは見ておかないとぼちぼち危ない。
一応S席を取ったのですが,それでも2階席の中段辺り
になりまして,ステージが遠かったなあ。
そんなことだろうと思って双眼鏡を持参してましたけどね。
双眼鏡は大活躍でした。
19:00開演ということでしたが,10分ほど遅れてスター
ト。
ステージに入ってくるだけでかっこよかったですね。
それぞれ年齢を重ねて,飄々とした感じもしました。
ドラムから始まって,ベースが「びよーん」と入ってきたと
ころでぐにゃっと空間が歪んだ。
まずは「SO WHAT」。
なるほどそうきたかと。
わりと落ち着いたテンポでやってました。
一曲終わったところでハービーがマイクを持ってご挨拶。
「How are you?」ですって(笑)。
「コンバンワ」と日本語でも挨拶。
メンバー紹介もして,ジャック・ディジョネットが一番若い
とからかっているようでした。
それでも65歳ですからね。時間は残酷です。
次の曲が全く訳がわからなかったのですが,いい加減
演奏が続いていったところでベースが決まったモードパ
ターンを示してきた。
なんだ,「MAIDEN VOYAGE」だ。「処女航海」。
この人たちの本領発揮でしたね。
あまりにも自由。
音もソロの順番も関係ない。
それでも全体として崩壊しない。
なんでもありあり。何が来てもへっちゃら。
余裕ですね。
ウエイン・ショーターは74歳ということもあって,昔のよう
な「ボガーッ!」と大音量で吹く感じは流石になかったで
すが,結構元気でした。
前にも書きましたが,どうも70を過ぎてくるとサックスは
アンブシュアー(マウスピースを口でくわえる形)が厳しく
なってくるようですね。
元々ウエイン・ショーターは楽器の限界など気にしないで
吹き込んでしまうような人なので,かつての爆発的なプレ
イと比較してしまうと弱っている感じはありましたが,とに
かくこの人じゃないとダメな演奏のしかたというものがあ
る訳です。
最大限の自由な演奏と言いましょうか。
上手いだけじゃダメなんでしょうね。
その辺で,ハービーは,共演者としてウエイン・ショータ
ーを持ってくるのだと思います。
他に上手い人はいくらでもいるんですけどね。
ウエイン・ショーターがいいんです。ウエイン・ショーター
でないとダメなんです。
3曲目は「SEVEN STEPS TO HEAVEN」。
マイルスのアルバムのタイトルにもなっている曲。
わりとオーソドックスなスタイルの曲でもありますが,こ
こでウエイン・ショーターが結構ジャズっぽいフレーズを
吹きましたね(笑)。
ちょっと驚きました。ウエイン・ショーターは生で何度も
見てますが,こういうのは初めてかもしれない。
古いアルバムではそういうプレイもありますけど。
最初のベースパターンが始まったところで会場は大拍
手でした。
4曲目。「I THOUGHT ABOUT YOU」。
バラードですね。
前日の横浜公演では「MY FUNNY VALENTINE」
をやったそうですね。
これまたマイルスのアルバムで「MY FUNNY VAL
ENTINE」というのがありますが,そのアルバムに「I
THOUGHT ABOUT YOU」も入っております。
このアルバムのサックスはジョージ・コールマンですが,
録音は1964年ですよ。
43年前。
いやはや。
ここでもウエイン・ショーターがちょっとジャズっぽいフレ
ーズを出しました。
あ,ここでジャズっぽいフレーズと言っているのは,ジャ
ズでよく使われるようなフレーズということです。
あまりこういうことはしない人なんですが。
でも彼がポイントでそういうフレーズを使うと妙に新鮮
です。
5曲目。「AUNG SAN SUU KYI」。
「アウンサンスーチー」ですね。
ウエイン・ショーターの曲。
「1+1」というハービーとウエイン・ショーターのデュオ
アルバムに入ってます。
6曲目。「SOMEDAY MY PRINCE WILL COM
E」。
「いつか王子様が」。
イントロからなかなかウエイン・ショーターが入ってくれ
なくてですね(笑)。
完全に入るタイミングなのに入ってこない。
どこまで自由なんだよ!と突っ込みたくなるぐらいでし
たが。
やっとテーマを吹きだしたのはいいのですが,もしかし
たらテーマのメロディを忘れてしまっていたのかも(笑)。
或いは他の似た曲と混ざってしまっていたとか。
それでもみんな全然へっちゃらなんですよねえ。
ウエイン・ショーターはソプラノサックスは良かったです
ね。
テナーとソプラノを持ち替えるのですが,ソプラノを持っ
て吹くのかなと思うとソプラノを置いてテナーを持ったり
(笑)。
あ,テナーなんだなと思うとソプラノにしてみたり。
これは相変わらずでした。むしろ安心(笑)。
エンディングも,自分で終わるきっかけを作ろうとかは
全くしない(笑)。
ハービーもその辺は妖怪ですから,結局ロン・カーター
とジャック・ディジョネットで終わるパターンが多かった
です。
エンディングがまたどの曲も凄く長いんですよ。
普通の一曲分ぐらい長い(笑)。
普通なら演奏していて耐えられないほどの長さで,な
んとか早く終わらせようと誰かがするものです。
普通はサックスがいるならサックスがそういうきっかけ
を出します(笑)。
でもこの人たちはそんなの全く気にしないのですね。
あーここで終わるかなあと思うとハービーがまた変な
パターンを出してきて終われなくなったり(笑)。
へっちゃらでどんどん長くなる。
あれはあれで凄いです。まあ真似はできませんが
(笑)。
7曲目。「EIGHTY ONE」。
これもマイルスバンドの曲ですね。
そういう構成であったということであります。
マイルスがやってないのは5曲目の「AUNG SAN
SUU KYI」だけですもんね。
「EIGHTY ONE」はドラムの遊びもあり,楽しい演奏
になりました。
8曲目はベースのソロで始まる。
途中で調がずれる強力な「Take Me Out To The Ball
Game」や(笑),「SAMBA DE ORPHEE」などを織り交
ぜながら,「ALL BLUES」へ。
これもエンディングが長かったなあ(笑)。
これで公演は終了。
しかし拍手は鳴り止まず。
当然アンコール。
アンコールは「FOOTPRINTS」。
ウエイン・ショーターの曲。
アンコールということだからか,わりとあっさり終わって
ました。
全部で2時間ほどのステージ。
総じてリラックスした雰囲気で,力むこともなく,大人だ
なあと。
いい年のじいさんが集まって遊んでる感じで。
それがとてもかっこいい。
ウエイン・ショーターはやや衰えを感じさせましたが,
他はまだバリバリ。
そのウエイン・ショーターにしても,彼のスタイルがそう
なのかもしれませんが,衰えは衰えなりに受け止めて
そこでのプレイにしてしまうような気がします。
衰えも一つのスタイルにしてしまう自由さ(笑)。
音がよれる,高い音が出ない,でも全然へっちゃらと
(笑)。
なかなかこういう人はおりません。
チケットは高くて痛かったですけど,これは行ってよかっ
た。
勇気づけられました。
皆さん長生きしてほしいものと思います。
東京国際フォーラムにおける「THE QUARTET」公演。
ラッパ抜きの「VSOP」みたいなもんです。
Piano:Herbie Hancock
Sax:Wayne Shorter
Bass:Ron Carter
Drums:Jack DeJohnette
いやー,凄いメンバー。
私の一番好きなミュージシャンたちと言っていい。
ソニー・ロリンズが私の神様なら,仏様がウエイン・ショー
ター(笑)。
ドラムのトニー・ウイリアムスは死んじゃったから,そうな
るとジャック・ディジョネット。
60年代以降のマイルス・デイビスを支えたメンバー。
この人たちでないとできない音楽がありますからね。
ところがこれまたチケットが高くてですねえ。
下痢が止まらなくなるぐらい高い。
それでもこれを見逃したら一生後悔すると思いまして。
まあなんとか。
またこの人たち,もういい加減じじいですからね。
ハービー・ハンコックが67歳。
ウエイン・ショーターが74歳。
ロン・カーター70歳。
ジャック・ディジョネット65歳。
見られるものは見ておかないとぼちぼち危ない。
一応S席を取ったのですが,それでも2階席の中段辺り
になりまして,ステージが遠かったなあ。
そんなことだろうと思って双眼鏡を持参してましたけどね。
双眼鏡は大活躍でした。
19:00開演ということでしたが,10分ほど遅れてスター
ト。
ステージに入ってくるだけでかっこよかったですね。
それぞれ年齢を重ねて,飄々とした感じもしました。
ドラムから始まって,ベースが「びよーん」と入ってきたと
ころでぐにゃっと空間が歪んだ。
まずは「SO WHAT」。
なるほどそうきたかと。
わりと落ち着いたテンポでやってました。
一曲終わったところでハービーがマイクを持ってご挨拶。
「How are you?」ですって(笑)。
「コンバンワ」と日本語でも挨拶。
メンバー紹介もして,ジャック・ディジョネットが一番若い
とからかっているようでした。
それでも65歳ですからね。時間は残酷です。
次の曲が全く訳がわからなかったのですが,いい加減
演奏が続いていったところでベースが決まったモードパ
ターンを示してきた。
なんだ,「MAIDEN VOYAGE」だ。「処女航海」。
この人たちの本領発揮でしたね。
あまりにも自由。
音もソロの順番も関係ない。
それでも全体として崩壊しない。
なんでもありあり。何が来てもへっちゃら。
余裕ですね。
ウエイン・ショーターは74歳ということもあって,昔のよう
な「ボガーッ!」と大音量で吹く感じは流石になかったで
すが,結構元気でした。
前にも書きましたが,どうも70を過ぎてくるとサックスは
アンブシュアー(マウスピースを口でくわえる形)が厳しく
なってくるようですね。
元々ウエイン・ショーターは楽器の限界など気にしないで
吹き込んでしまうような人なので,かつての爆発的なプレ
イと比較してしまうと弱っている感じはありましたが,とに
かくこの人じゃないとダメな演奏のしかたというものがあ
る訳です。
最大限の自由な演奏と言いましょうか。
上手いだけじゃダメなんでしょうね。
その辺で,ハービーは,共演者としてウエイン・ショータ
ーを持ってくるのだと思います。
他に上手い人はいくらでもいるんですけどね。
ウエイン・ショーターがいいんです。ウエイン・ショーター
でないとダメなんです。
3曲目は「SEVEN STEPS TO HEAVEN」。
マイルスのアルバムのタイトルにもなっている曲。
わりとオーソドックスなスタイルの曲でもありますが,こ
こでウエイン・ショーターが結構ジャズっぽいフレーズを
吹きましたね(笑)。
ちょっと驚きました。ウエイン・ショーターは生で何度も
見てますが,こういうのは初めてかもしれない。
古いアルバムではそういうプレイもありますけど。
最初のベースパターンが始まったところで会場は大拍
手でした。
4曲目。「I THOUGHT ABOUT YOU」。
バラードですね。
前日の横浜公演では「MY FUNNY VALENTINE」
をやったそうですね。
これまたマイルスのアルバムで「MY FUNNY VAL
ENTINE」というのがありますが,そのアルバムに「I
THOUGHT ABOUT YOU」も入っております。
このアルバムのサックスはジョージ・コールマンですが,
録音は1964年ですよ。
43年前。
いやはや。
ここでもウエイン・ショーターがちょっとジャズっぽいフレ
ーズを出しました。
あ,ここでジャズっぽいフレーズと言っているのは,ジャ
ズでよく使われるようなフレーズということです。
あまりこういうことはしない人なんですが。
でも彼がポイントでそういうフレーズを使うと妙に新鮮
です。
5曲目。「AUNG SAN SUU KYI」。
「アウンサンスーチー」ですね。
ウエイン・ショーターの曲。
「1+1」というハービーとウエイン・ショーターのデュオ
アルバムに入ってます。
6曲目。「SOMEDAY MY PRINCE WILL COM
E」。
「いつか王子様が」。
イントロからなかなかウエイン・ショーターが入ってくれ
なくてですね(笑)。
完全に入るタイミングなのに入ってこない。
どこまで自由なんだよ!と突っ込みたくなるぐらいでし
たが。
やっとテーマを吹きだしたのはいいのですが,もしかし
たらテーマのメロディを忘れてしまっていたのかも(笑)。
或いは他の似た曲と混ざってしまっていたとか。
それでもみんな全然へっちゃらなんですよねえ。
ウエイン・ショーターはソプラノサックスは良かったです
ね。
テナーとソプラノを持ち替えるのですが,ソプラノを持っ
て吹くのかなと思うとソプラノを置いてテナーを持ったり
(笑)。
あ,テナーなんだなと思うとソプラノにしてみたり。
これは相変わらずでした。むしろ安心(笑)。
エンディングも,自分で終わるきっかけを作ろうとかは
全くしない(笑)。
ハービーもその辺は妖怪ですから,結局ロン・カーター
とジャック・ディジョネットで終わるパターンが多かった
です。
エンディングがまたどの曲も凄く長いんですよ。
普通の一曲分ぐらい長い(笑)。
普通なら演奏していて耐えられないほどの長さで,な
んとか早く終わらせようと誰かがするものです。
普通はサックスがいるならサックスがそういうきっかけ
を出します(笑)。
でもこの人たちはそんなの全く気にしないのですね。
あーここで終わるかなあと思うとハービーがまた変な
パターンを出してきて終われなくなったり(笑)。
へっちゃらでどんどん長くなる。
あれはあれで凄いです。まあ真似はできませんが
(笑)。
7曲目。「EIGHTY ONE」。
これもマイルスバンドの曲ですね。
そういう構成であったということであります。
マイルスがやってないのは5曲目の「AUNG SAN
SUU KYI」だけですもんね。
「EIGHTY ONE」はドラムの遊びもあり,楽しい演奏
になりました。
8曲目はベースのソロで始まる。
途中で調がずれる強力な「Take Me Out To The Ball
Game」や(笑),「SAMBA DE ORPHEE」などを織り交
ぜながら,「ALL BLUES」へ。
これもエンディングが長かったなあ(笑)。
これで公演は終了。
しかし拍手は鳴り止まず。
当然アンコール。
アンコールは「FOOTPRINTS」。
ウエイン・ショーターの曲。
アンコールということだからか,わりとあっさり終わって
ました。
全部で2時間ほどのステージ。
総じてリラックスした雰囲気で,力むこともなく,大人だ
なあと。
いい年のじいさんが集まって遊んでる感じで。
それがとてもかっこいい。
ウエイン・ショーターはやや衰えを感じさせましたが,
他はまだバリバリ。
そのウエイン・ショーターにしても,彼のスタイルがそう
なのかもしれませんが,衰えは衰えなりに受け止めて
そこでのプレイにしてしまうような気がします。
衰えも一つのスタイルにしてしまう自由さ(笑)。
音がよれる,高い音が出ない,でも全然へっちゃらと
(笑)。
なかなかこういう人はおりません。
チケットは高くて痛かったですけど,これは行ってよかっ
た。
勇気づけられました。
皆さん長生きしてほしいものと思います。
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