エミリー・ウングワレー展,静物画の秘密展 ― 2008/08/03 21:29
真昼間の隙をついて見てきました。
国立新美術館で開催。
まずは「エミリー・ウングワレー展」。
この展覧会は7月28日で終了しております。
皇室の方もご覧になったそうで。
今回も某氏より招待券を頂きましてありがたいことでございます。
アボリジニの女性でありまして,ずっと伝統的なボディペインティング
なんかをしてたと。
それが晩年の短い期間に,膨大な作品を作った。
西洋美術の流れとは全く関係ない立ち位置にあったにもかかわらず,
描いたものを見ると,それは見事に所謂モダンアートに通ずるもので
あったと。
その手法,と言うか描き方は,アボリジニのボディペインティングに
特有なもので,点の組み合わせ,また線の組み合わせであります。
デジタルな感じ。
描いているのはオーストラリアの自然。生活に密着したもの。
鮮やかな色彩の点を画面に打ちまくって,それらを現す。
かと思うと,太い刷毛で何本もの線を引き,その一本一本の線のゆら
ぎが隣の線と影響しあって,平面の中に立体的なゆがみを生じさせ
る。
単純で素朴な中にも緻密さが感じられる。
なるほど只者ではないなと思いました。
最初は「なんじゃこりゃ」と思いましたが,見ているうちに引き込まれて
いきましたね。
次。「静物画の秘密展」。
こちらも国立新美術館で開催。まだやっております。9月15日まで。
ウィーン美術史美術館所蔵の静物画の展示。
何気ない一枚の静物画の中に,秘められた意味があるということを
教えてくれる展覧会であります。
中にはルーベンス,ブリューゲル,ベラスケスなんかの超大物の作品
もあります。
例えばベラスケスの「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」という作品
では,傍らの花瓶に活けてある花にも意味があると。
マーガレットは描かれている王女(と言ってもまだ子供だ。3歳)の名
前そのものだし,バラはハプスブルク家の伝統的なモチーフなんだ
そうです。
まあそんな感じで,トリビア的な楽しみのある展覧会であります。
てことで,ついにフェルメールが始まりました。
これは行かないと。楽しみであります。
フェルメール展
東京都美術館 8月2日~12月14日
http://www.tbs.co.jp/vermeer/
一枚貸し出しがキャンセルされてしまったそうですが,他から一枚借り
られたそうなので,全部で7枚。
フェルメールが同時に7枚ってのは凄いですわね。
他にも10月にはピカソが来ます。
2会場で同時開催。
「巨匠ピカソ」展
サントリー美術館,国立新美術館 10月4日~12月14日
http://www.asahi.com/picasso/
両方で230点ぐらい来るそうです。これも楽しみ。
ぼちぼち終わる展覧会としては,
今森光彦写真展
東京都写真美術館 ~8月17日
http://www.syabi.com/index.shtml
青春のロシア・アヴァンギャルド
Bunkamuraザ・ミュージアム ~8月17日
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_moscow/index.html
コロー 光と追憶の変奏曲
国立西洋美術館 ~8月31日
http://www.corot2008.jp/
なんかがあります。なんとか時間を作って見に行きたい。
国立新美術館で開催。
まずは「エミリー・ウングワレー展」。
この展覧会は7月28日で終了しております。
皇室の方もご覧になったそうで。
今回も某氏より招待券を頂きましてありがたいことでございます。
アボリジニの女性でありまして,ずっと伝統的なボディペインティング
なんかをしてたと。
それが晩年の短い期間に,膨大な作品を作った。
西洋美術の流れとは全く関係ない立ち位置にあったにもかかわらず,
描いたものを見ると,それは見事に所謂モダンアートに通ずるもので
あったと。
その手法,と言うか描き方は,アボリジニのボディペインティングに
特有なもので,点の組み合わせ,また線の組み合わせであります。
デジタルな感じ。
描いているのはオーストラリアの自然。生活に密着したもの。
鮮やかな色彩の点を画面に打ちまくって,それらを現す。
かと思うと,太い刷毛で何本もの線を引き,その一本一本の線のゆら
ぎが隣の線と影響しあって,平面の中に立体的なゆがみを生じさせ
る。
単純で素朴な中にも緻密さが感じられる。
なるほど只者ではないなと思いました。
最初は「なんじゃこりゃ」と思いましたが,見ているうちに引き込まれて
いきましたね。
次。「静物画の秘密展」。
こちらも国立新美術館で開催。まだやっております。9月15日まで。
ウィーン美術史美術館所蔵の静物画の展示。
何気ない一枚の静物画の中に,秘められた意味があるということを
教えてくれる展覧会であります。
中にはルーベンス,ブリューゲル,ベラスケスなんかの超大物の作品
もあります。
例えばベラスケスの「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」という作品
では,傍らの花瓶に活けてある花にも意味があると。
マーガレットは描かれている王女(と言ってもまだ子供だ。3歳)の名
前そのものだし,バラはハプスブルク家の伝統的なモチーフなんだ
そうです。
まあそんな感じで,トリビア的な楽しみのある展覧会であります。
てことで,ついにフェルメールが始まりました。
これは行かないと。楽しみであります。
フェルメール展
東京都美術館 8月2日~12月14日
http://www.tbs.co.jp/vermeer/
一枚貸し出しがキャンセルされてしまったそうですが,他から一枚借り
られたそうなので,全部で7枚。
フェルメールが同時に7枚ってのは凄いですわね。
他にも10月にはピカソが来ます。
2会場で同時開催。
「巨匠ピカソ」展
サントリー美術館,国立新美術館 10月4日~12月14日
http://www.asahi.com/picasso/
両方で230点ぐらい来るそうです。これも楽しみ。
ぼちぼち終わる展覧会としては,
今森光彦写真展
東京都写真美術館 ~8月17日
http://www.syabi.com/index.shtml
青春のロシア・アヴァンギャルド
Bunkamuraザ・ミュージアム ~8月17日
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/08_moscow/index.html
コロー 光と追憶の変奏曲
国立西洋美術館 ~8月31日
http://www.corot2008.jp/
なんかがあります。なんとか時間を作って見に行きたい。
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