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2010安政遠足侍マラソン スタート~21キロ関門2010/05/18 05:43

てことで,太鼓が六つ鳴り,スタートしました。
こいつら本気なのか。本気と書いてマジか。
これ↓がその太鼓。
前に立っているのは多分「安政遠足保存会」の会長さん。
叩いたのは市長さんか誰かかな。
この記事も写真は全てクリックすると拡大します。


この太鼓の前がスタートライン。

スタート直後のLSさん,ペリー提督とサスケハナ。


ぶれちゃってわかりにくいですが,星条旗は当時のものになっている。
31州だったかな。

KCさんとLSさんとはペースが全然違うので,すぐ見えなくなる。
私は最近出るレースはほとんどアザラシを被って出ておりますが,そういう何かやらかしているランナー同士は,普通の大会ではあまり接近しないようにするかと思います。
そうしないと,沿道でご覧の方々が忙しくなってしまいますからね。
「あ,黒船だ!あっ!弁慶!」という風にならないように走ります。
この大会でそういう配慮は無理(笑)。
カオスって言うのかな。
どこを向いても全然ダメなので(笑),むしろ気が楽かもしれない。
↓は「私をもらって」とタスキに書かれた花嫁候補集団。


貰う甲斐性が無くて申し訳ない。こんなオヤジに貰われたくはなかろうが。

蜂のお二人↓。


前夜のレセプションで何か当てられた方↓。連続34回出場と。大ベテランですな。


後ろからだとわかりませんが,衣装はこいのぼりです。

こちら↓は飛脚ですね。↑もそうですが,この辺から数枚カメラのひもが写りこんでしまって失礼。


佐川急便の人が飛脚で出たりはしないのだろうか。

そしてこちら↓なんですけどねえ。


スタート前にこの土台だけは確認していたのです。新島襄なんですけれども。
その時は中身が無かった。
レース中にお会いできて良かったです。
あー!いた!と思いまして,並んで振り返って爆笑。


顔までブロンズ調に塗っているのですね。
ハナ肇状態な訳ですが。
汗で顔にすじができてしまって。
どういう構造かわかりませんが,どうも腕はふさがっているようですし,これはキツいでしょう。
感動して声をかけましたが,何か励ましのお言葉を賜りましたね(笑)。
私も新島襄は考えたんですよ。ご当地の人なんですね。奥さんがまた面白い人で。
しかし銅像という発想は無かったな(笑)。

見ての通りの↓。


ひもが邪魔して失礼。

こちら↓はなんだかわからない絵ですが,信号待ちのところです。


ずーっと車を止めておくのも手荒いということで,ちょいちょいランナーを止めて,車を通そうということになったのですね。
そういうシステムになったのに,関門の時間が一緒なのは厳しいのではないかということで,去年からだか関門の時間を10分遅らせたのだそうです。
そういう話は聞いておりましたが,私はPDFで落とした大会パンフしか見ておりませんので,そこでは関門のタイムを遅らせてなかったのです。
だからこの時はまだ変更前の関門時間だと思って走ってます。

去年は「三なすび」だったようですが,今年は「四なすび」↓。


三銃士が軽快にやってきた↓。


並ばれたところでパチリ。
↓はその時の私。あかきちさん提供。感謝。


三銃士は元気そのもので走り去っていきました。

とにかく,全くいつもと違う状態で走っておりますので,調子がいいのかどうかもわからない。
ペースも,普通ならキロ6分ぐらいだなとかの体感があるのですが,全然わからない。
またキロ表示が見当たらない。無いのかな。気付かなかっただけかな。
自分のペースがどれぐらいなのかわからなくて不安でしたねえ。
ようやく10キロの表示が出てきて,時計を見たらちょうど1時間経過。
あ,キロ6分かと。
ここでは少し安心しました。
上りっぱなしのコースなので,10キロをせめてこれぐらいで行かないと後が無いなと。
まずキツいコースですよ。
コースの高低差のグラフ見ます?(笑)


ダメだろ,こんなの(笑)。

とにかく行くしかない。
すると踏切に引っかかった↓。


これはJR信越本線なのですが,この時間,上りは1時間に2本しかない。
昼間は1時間に1本。
踏切に止められる確率はそう高くはないでしょうね。
休憩できるからありがたい。

それはそうと,↑の写真は純粋に踏切が閉まっているところを撮ったつもりなのですが,黄門様と談笑しているのは,夜鷹か(笑)。
夜鷹て(笑)。
「ご隠居様ぁ~ん。ちょっと遊んでいかな~い」
「これこれ,年寄りをからかうものではない」

で,通り過ぎた電車↓。


鉄分を欲する方の為に調べました。
写真の撮影時刻のデータを見ましたら,9時25分頃。
ということは,この電車は,横川駅9:21発,西松井田駅9:26着,高崎駅9:52着の高崎方面上り列車ということになります。西村京太郎みたいだな。
場所は西松井田駅からちょっと横川寄りのところです。
車両は107系だそうで。
以上。

もうこの辺りでは全く余裕が無くなってます。
途中で「写真撮ってもいいですか?」と聞かれ,快諾し,大見得を切って撮ってもらったら,「ブログに出してもいいですか?」と問われたので,勿論,どうぞどうぞと。
受け答えはしっかりしているのですが,なんで自分は彼を撮ってないのか。
後でレポートすることを考えたら撮っておくべきなのに。
他にも歩道橋を渡るところがありましてね。
そういうポイントはいつもなら間違いなく撮るのに。
結構キツめのアップダウンがあるのですが,そういうところもねえ。
急な上り坂で,みんな歩いている中をミニーちゃんが爆走していたところなんか絵になるのに。
全然撮ってない。
それどころではなかったんですねえ。
横川の釜飯で有名な「おぎのや」を過ぎて,すぐに碓氷関所跡があります。
この関所跡をランナーは通過するのですが,一旦舗装路からそれて石段を登る。
ここも撮ってない。
ここはちょっとチェリーさんから拝借して使わせて頂きます。感謝。


結局この舗装路を直進した向うに下りるのですがね。
関所の門をくぐるのがコースになっております。

でと,その先,右に曲がって,だらだらとした上りの直線を行くと,電話が鳴った。
電話を取り出すのが遅れ,切れてしまったが,KCさんなので折り返す。
今どこかと聞かれるが,地名などわからない。説明のしようがない。
「上信越道が見えるか?」と聞かれたのだったか。
振り返ると高速道路のようなものが見えたので,多分これのことだろう。
「後ろにあります」と答えたのだったか。
すると「それなら制限に間に合うから待っている」と。
私は21キロの関門は8時スタートの2時間30分で10時30分だと思っておりました。
この時10時22分で,まだ残りが結構あり,どう考えても間に合わないのだがと。
てことは,前にKCさんがちらっとおっしゃっていた10分遅らせた設定なのか。
しかし,関門に間に合わなければ,もう走らなくてもいいのだが(笑)。
まあいろいろごちゃごちゃ考えましたね。
なにしろ間に合っても間に合わなくても,そのチェックポイントには行かねばならん。

関所コースのランナーと分かれ,ということは,ぼちぼち関門のポイントに着く。
10時30分以内には確実に入れないが,ぎりぎりというところ。
この大会の先輩ランナーの皆さんが作成したレポートで見覚えのある建造物が見えてくる。
大会の時計も見える。
31分というところ。
関門にぎりぎり入れなかったランナーは群馬テレビの取材を受けるそうだが,そういった様子も見えない。
てことは関門は40分なんだなと。
しまった。間に合ってしまった(笑)。
関門に入ってくる私↓。この後4枚はKCさん提供。感謝。

 

無事(?)関門を通過し,給水に向かう私↓。


「ダメだよ~」の図↓。


後で聞いたところによると,今年はこの関門は更に10分遅らせたらしい。
どうしても関門アウトで逃げさせてはくれないようだ。やれやれ。
一息ついて,いよいよ山に入ります。マジでか。

2010安政遠足侍マラソン 21キロ関門~ゴール2010/05/18 21:00

私を待っていて下さった黒船チーム↓。


随分待ったでしょうねえ。

KCさんの目論見としては,この関門を通過して少し休憩し,関門閉鎖後最初に来たランナーをテレビが取材するという一連の流れを見物してからゴールに向かうと。
ところがそもそもこの関門の制限時刻を10分延長しているのに,今年は更に10分延長ということになったそうだ。
まだ上に27キロで関門があるので,ここの関門閉鎖の儀式を見ていたら間に合わなくなってしまう恐れもある。
ちょっと後ろ髪を引かれるような思いもありましたが,私が一息ついてすぐに出発。
私はもうかなりのダメージを受けてますので,ここで長時間休むとかえって動けなるかもしれない。
行くなら行くで,あまり間を空けずに動き出した方がよい。

しかしいきなり山でしたねえ。
まあ普通に登山道ですね。
走るという雰囲気ではない。少なくとも私の感覚では。
よちよちとよじ登る。
ゴムの石突を付けた薙刀が杖として大活躍。
石がごろごろのガレ場も多いので,片足を上げても2軸が接地しているというのは安心感がある。
大会の翌日,翌々日は,何故か左脚だけ筋肉痛になったのですが,右手で持って突くのが多かったことでダメージのムラがあったのかもしれない。

ま,とにかく結構急な勾配もあり,そういうところでは余裕も何も無いので,写真はありません。
いい加減登ると,今まで走ってきたコースを見下ろせるところに出た。


ここは多くの参加者が写真を撮るところですね。
縦に通っている道が,前の記事で「だらだらとした上り」と書いた坂本宿の道。
左右に伸びているのが上信越自動車道。
下の方のちょっと左に白くて丸い建造物がありますが,これが碓氷浄水場で,21キロの関門地点です。
こう見るともう結構登ってますが,先はまだ長い。

ほとんどが登りで歩くのがやっとですが,少しは平らなところやちょっとした下りがあり,そういうところは走ると気持ちいい。


新緑に囲まれて,気分爽快。
ほんの一瞬ですが(笑)。

もっと下にも実はいらしたのですが,山中にも私設エイドの方がいらっしゃいます。


下にいらしたおばちゃんは毎年大量の水を持ってランナーを応援してくれているらしい。KCさんによると,雨の大会でもいらしたと。頭が下がりますねえ。ゴウリキみたいだ。
こちら↑の男性はお菓子と氷を振舞って下さった。感謝。
口の中が冷えてしゃっきりする。

こちら↓も多くのランナーが撮影する山中の廃車。


ここまで乗ってきて捨てたのですかねえ。よくわからない。

後続を気遣うKC龍馬↓。


私の後ろはLSペリー。


登山初心者がベテラン二人に挟まれ,サポートされているような構図ですわね(笑)。
↓はKCさん提供。感謝。


私が脳を沸かしながら歩を進めているちょうどその頃,随分と先行している三銃士は,山中で「浦安からのスペシャルゲスト」に遭遇していた↓。


こちらが前の記事でちょっと書いた,急な上り坂を爆走していたミニーちゃん。
お連れさんを待っていたのかな。
走りを見たらビビるぜ。
このミニーちゃんは出したかったので,あかきちさんのお写真をまた拝借しました。感謝。
しかしすげーなー。
これで峠をやるんだもんなー。

廃車その2。


なんでここなのか。意味がわからん。

給水ポイント↓。


給水は,山中ではもう少し欲しい感じもありましたが,総じて充分過ぎるほどでした。
21キロまでは携帯する必要無し。
山中に入ってからは,多く飲みたい人は少し携帯しているといいかなという感じか。
私は水の問題はありませんでした。
この日も暑かったですが,もっと暑いようだったら,空のボトルを持って走り,21キロ関門で少し補充させてもらうといいかも。
目の前は浄水場なんだから(笑),大丈夫でしょう。

廃車その3。バス。


うーむ。

もうかなりゴールには近づいている。
気持ちのいい山道↓。KCさん提供。感謝。


この↑写真を加工していて気付いたのですが,道の奥にぽつんと見える人影がどうにも怪しい。
拡大してみたら↓。


峠を越えて営業か!?
勿論この方も大会参加者です。
ネクタイ締めて,うわー。
山の中でこのお姿は妙に目立ちますね。一瞬ぎょっとする。

KC龍馬,国を憂うの図↓。


ここでも奥に我々を抜き去った営業マンが(笑)。

さて,ここからゴールまで写真が1枚も無い。
書き残していることをちょっと書いておきましょう。
この山のコースですが,これは旧中仙道。
皇女和宮様が東海道を避け,江戸に向かったのもこの道であったでしょうか。
今回私の仮装は「弁慶の立往生」と。
何もこのコース,土地に因んだつもりはありませんでしたが,実はちょっとからんでいた。
現物を見ておりませんが,熊野権現の近くに,弁慶が爪で書いたという歌碑があったのだそうです。
源頼朝に追われた義経一行が逃げている途中,この地の「一ツ家(ひとつや)」というところに少し滞在したのだそうです。
そこで追われる身の心情を弁慶が歌ったとされている。
「八万三千八三六九三三四七一八二四五十三二四六百四億四六」
最後の「六」は「百」の誤りではないかとのことですが,
「山道は 寒く寂しな 一ツ家に 夜毎身に凍む 百夜置く霜」
と。
まるっきり関係無い仮装ではなかったのですね。後からわかったことですが。
歌碑は今でもあるのですが,「あった」と書いたのは,浅間山の大噴火とその後の土石流でオリジナルは消失しているのだそうです。
今あるのは明治の終わりに復元したものらしい。
詳しいことはいいのですが,そんな発見もあり,感慨深いものがありました。
石に爪で書いたとなれば,フリッツ・フォン・エリックもびっくりですが。
実際に爪で彫ったのかとか,この地に滞在したのかということはあまり重要でない。
いまだにこの地に伝承として残っているということが尊い。

レースに戻って,ゴール間近。
最後はきっちり走りましょうということに。
ただ,黒船チームと弁慶が一緒にゴールするとごちゃごちゃするかなと。
黒船は黒船でフィニッシュを決めた方が美しいのではないかと思い,先に行ってもらい,私は少し衣装を整える。

いやー,しかしキツいレースでありました。
私レベルが出る大会ではないことを痛感しましたが,なんとか完走できるのは黒船のお二人のおかげであります。改めて御礼申し上げます。

黒船がゴールし,ゴールを告げる太鼓がドンドンと鳴る。
少し後に私もゴール。ドンドン。
安政二年の遠足では,ゴールした藩士に,力餅(次の記事に出てきます),キュウリもみ,お神酒などを供したそうで,その故事に倣い,ゴール地点には味噌をまぶしたキュウリが置いてある。旨い。
とにかくなんでもいいからすぐにビールを飲みたい。
渇望というヤツですな。
ところが先にゴールしたKCさんが,なにやら張り紙を確認したようで,黒船は仮装賞を獲得したようだ。
更に「くりきさん,仮装賞に入ってるよ。しかも俺たちより上の賞だ」と。
「イェーイ♪」と言ってはみたものの,その時はあまり意味がよくわかってなかった。
喜びの表現ではなく,脊髄の反射みたいなものだ。
KCさんが大会スタッフに表彰式はどうなっているのか聞くと,始まるところだと言う。
お二人は表彰式に向かうようだが,どこでやるの?
え゛!この石段登るの!?
あひ~。
俺のビールは……。