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プリズム:オーストラリア現代美術展2006/12/20 12:18

ほえー。
師走は私なんかでも忙しいものですなあ。
また,めっきり寒くなっても参りました。

さてさて。
書くことが溜まっているのですが,一つずつ片付けて参りま
しょう。
もうとっくに終わっている展覧会なのですが,一応行ったこと
だけでも書いておこうかと。
あ,そう言えば若冲の展覧会のことも書いてないなあ。
まあいいか。

「プリズム:オーストラリア現代美術展」。
ブリヂストン美術館でやっておりました。
タイトルの通り,オーストラリアのアーティストの作品を集めた
展覧会でございます。
この展覧会に行く目的はただ一つ。
パトリシア・ピッチニーニの作品を生で見ること。
他は全く興味無し。
今回は写真とDVDの上映の他,「サイクルパップス・シリー
ズ」より3点。
これはバイクのタンク・シートのような物体が,妙に生き物
っぽく,くねってもおりまして,不思議な作品です。
FRP製だそうです。
塗装がやたらときれいでしたね。バイクなんかの塗装と同じ
なのですが。
まあそれはよろしい。
もう一つが,「Nature's Little Helpers」というシリーズの人形
でありまして,この手のピッチニーニ作品が是非とも見たかっ
た。
オーストラリアに生息するポッサムという動物がおります。
ポッサムは↓。
http://www.australianclub.net/nature/possum.htm
これの,なんて言ったらいいのかな。
公害に耐えて生き残るべく進化した姿なのでしょうか。
「耐鉛害ポッサムの祖先」「耐鉛害ポッサムの子孫」という
タイトルがついております。
まあそんな人形,というか彫刻というか。
シリコンとFRPでできているのですが。
↑のページのポッサムとはまるっきり違う姿ですけどね。
これが実に精巧なものでございまして,「―祖先」の方は毛
も白髪になって,やや老けて見える。
腋毛や陰毛,肌のシミなんかもリアルに表現されていて,
どうしたらこんなものができるのかわからぬほど。
「―子孫」の方は,子供を抱いていて,ところどころ赤みの
かかった皮膚の感じや,歯のリアルさ,うるうるした目など,
信じられぬほどの造形力です。
ぱっと見ると,やや気持ち悪く感じるような姿なのですが,
ずーっと見ておりますと,段々にかわいく思えてきまして,
ついにはいとおしくすらなってきます。
パトリシア・ピッチニーニのホームページでも見られますが,
この凄さは実物じゃないと伝わらないところでしょうな。
じゃあもっと早くレポートしろってか。
そりゃそうだ。申し訳ありません。
パトリシア・ピッチニーニのホームページ。
http://www.patriciapiccinini.net/
ここの「Nature's Little Helpers」に入り,「The Embrace,
Offspring and Progenitor」ってのを押して,サムネイル写真
の下の「MORE」を押しますと別のサムネイル写真が出て
きます。それが今回私が見た作品です。
他にも変な生き物が出てきます。
オーストラリアの作家ということであるからか,環境問題に
深く関心を寄せておられるようで,作品のテーマにもなって
いるということなのかもしれません。
凄い仕事を見させてもらいまして,いい刺激になりました。
他の作品なんかはほとんど見ずに会場を通り抜け,ピッチ
ニーニ作品の前で張り付いてしばらく見てました。
会場を一回りしてからまた見に行ったもんな(笑)。
警備員はさぞ気味の悪い野郎だと思ったことでしょう。
「オーストラリア現代美術展」のレポートはこれでおしまい。
他は何一つ印象に残ってませんから,これでいいんです。

この特別展の他に,ブリヂストン美術館が持っている常設展
もあります。
これがですねえ。
流石は世界に名を轟かすブリヂストン。
素晴らしいコレクションでしたわ。
思わず収蔵品の図録を買ってしまいました。
くどくどは申しませんが,なかなかのものです。
上野の美術館なんかは平日でも大混雑でまともに見られな
いということがありますが,ブリヂストン美術館はそれほど
込み合うということもないでしょうから,ゆっくりのんびりと
名画に接することができます。
今回初めて行ったのですが,おすすめのスポットと言えます。
お時間がありましたら是非どうぞ。
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/

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