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なーにがなんだかわっからないーのーよ~♪2010/05/01 05:45

一週間後には安政遠足に出発する訳ですねえ。
ホントはこんなことやっている場合ではないのですが,今,衣装を
せっせと作っております。
今回はどんな衣装にするか悩みに悩んで,結局大したアイデアも
出ず,ちょっとインパクトに欠けるかとは思っておりますが,とにか
くできるだけのことはして,いい悪いは抜きに一つのかたちに仕上
げようということでやっております。
去年の「かすみがうら」でのバカボンパパは(ちなみに↓),
http://noutsubu.hp.infoseek.co.jp/papa03.jpg
全部ネット通販で揃えましたが,こういうのは(キャラものですわね。
完全なコスプレ)「あり物」でもいいですし,売ってるのを買った方が
安いかもしれない。
しかしそうでないものに関しては,造形をナリワイとしているような
かすかな記憶が残っており,それが邪魔をして,「あり物」で済ます
ことに抵抗を覚える。
いや,ちょうどいいものがあればそれでもいいのですが,無いです。
今回のネタは,結構売ってそうなものではあり,実際売ってないこ
ともないのですが,ちょっと違うんですね。
結局衣装,小物と大まかに5点必要なのですが,全部作ることに
なってしまいました。
ようやくどうやってかたちにしていくかは見えてきて,一つずつやっ
つけているのですが,細かい。
自分でももうなんだかわからない。
とにかく間に合わせなければならない。
久しぶりにミシンが登場するな。
そして,こんな状態ですから,当然のようにかけっこの練習はして
いない。
本末転倒。
上等だ。
完走?
そんな小さなこと,俺には関係ないぜ。
バカを貫いて討ち死にする覚悟だ。
でなければ「峠コース」にエントリーはしない。
 
いや,ま,出る限りは勿論完走を目指しますが。

やれやれ。2010/05/08 07:28

「安政遠足」の衣装,昨日完成しました。
出来上がって着てみると,「はー,そうなのね」ぐらいのものですが,
これはアイデア不足ということでありましょう。
しかし結構細かかった。そういう風には見えないかもしれませんけ
れど。
なにしろ,これで走りますわ。
ウチでちょっと着るだけで既に猛烈に暑く,私の走力では21キロ
の関門を越えられるか大いに疑問でありますが。
後日レポートで,皆様に笑って頂けたら幸いです。
今日の前夜祭,レセプションでは,いつものアザラシに正装で出席
します。
私のイメージでは昔の司会者とか,フランク・シナトラなのですが,
ただのアザラシを被ったヤクザになってしまうかもしれません。
楽しみであります。
それでは行ってきます。

安政遠足のレポートをしたいところですが2010/05/12 15:56

これはもう東京マラソン以来の大ネタになりそうです。
私が撮った写真が232枚。
他の方が撮ったものもありますので,えらいことになってます。
近々みっちりとレポートします。

結果だけご報告しておきましょう。
今回無理と思っていた「峠コース」ですが,なんと完走してしまいま
した。
関門で待っていて下さり,山中でのペースを作って頂いたKCさん,
LSさんのおかげであります。ありがとうございました。
そしてそして,私の仮装は「仮装大賞」を受賞してしまいました!
拍手!
あ,「仮装大賞」というのはトップということではないのですよ。
「特別賞」というのがトップで,その下に「仮装大賞」が6枠あるので
す。
KCさん,LSさんの,それで山を登るのは頭がおかしいだろう!と
いう仮装(仮装というより「セット」)も,当然のごとくアイデア賞をゲッ
ト。
KCさん,LSさんはかなりメディアに取材されておりましたから,既に
新聞等でご覧になっている方もおられることでしょう。
ここのところあっさりとしたレポートが続いておりますが,こってこて
にやりますのでしばらくお待ち下さい。
しかし強力な大会だったなあ。

2010安政遠足侍マラソン 前夜祭ミニ遠足その12010/05/13 13:37

ぼちぼち始めていきましょう。

まず初参加の大会でありまして,まるで勝手がわからない。
そこは事前にKCさんからアドバイスを頂きまして。
前日にレセプションがあるということで,ということは,前日入りして宿泊しなければならない。(前日受付ということではありません。前日にレセプションがあるのに,何故か受付は当日しかない。だからレセプションに出なくていいのであれば当日入りでも大丈夫です)
会場に近い宿があり,毎年そこを利用しているそうで,今年は「クラブかもい」のお二人と同宿させて頂くことになりました。
レセプションは夕方からですが,その前に子供たちが走る「ミニ遠足」があり,それを見物するにはお昼頃には現地入りしなければならない。
あ,この「遠足」ですが,「とおあし」と読みます。この辺は追々。
ということで,朝も結構早くから家を出る。
外環道から関越道に入り,快調に進んでおりましたが,途中でまた異様に水温計の針が振れている。
上里SAに入り,車を停めると,「ピーーッ!」というけたたましい怪音を発しており,これはいかんとエンジンルームを覗く。
すると前に補修したラジエターのホースに開いた穴を塞いでいたゴムパッチが一部剥がれ,それがリードの役割をして音を発しているとわかる。
うーむ,またか。
もうこれについてはすれっからしになっており,予備のゴムパッチやら接着剤やらテープやら車に積んでありますので,早速補修にかかる。
溶剤のスプレーを吹き付けて掃除をし,新しいパッチとホースに接着剤を塗って乾かす。
いい頃合で接着し,上からテープを巻きつけ補強。
更にテープを縦に裂いたものを撚って紐にし,それでぎゅっと縛る。
水を補充し完了。
30分ほどのロスになってしまいましたが。
街中を普通に走っている分には大丈夫でも,高速走行するとちょっと負荷が大きくなるのかもしれません。
運転再開。
やや水温は高めな感じですが,大きく振れることもなく,高崎で下りて,国道18号を軽井沢方面へ。
ほどなく宿に到着。12時半ぐらいでしたか。
KCさんはお仕事が忙しく,到着は夜になってしまうかもしれないということでしたが,連絡を入れると,レセプションにはなんとか間に合わせたいと。
私も一人で行くよりその方がいいので,そう願いたいと思いましたが,結構ご無理があったようですね。
「ミニ遠足」が何時から始まるのか知りませんので,衣装などの荷物を部屋に入れてからすぐに会場に向かいました。
1時を過ぎたぐらいでしたか,そろそろ子供たちが集まって,仮装の審査が始まろうかというところ。


まず子供たちを集めるのが大変(笑)。
呼びかけてもなかなか集まらない。
10人ずつの列にしていくのですが,それだけでえらい時間がかかりましたね。
またこの日は暑かったですからねえ。
日向でじっとしているのも大変。
傍で見ているこちらもじりじりと焼かれていく。
なんとか並び終わって,10人ずつステージに上がり,自己紹介をしていく訳です。何の仮装であるかも言う。
仮装していない子もいますが,ほとんどが仮装。
ここで仮装賞が決まりますから,大事なところです。


同じチームの子たちは後の方の番号でも一緒に上がります。
これを一人一人やっていきますから,これまたえらいこと時間がかかる(笑)。
親御さんたちも大変。
親御さんは,子供たちが整列しているところから「3メートルほど」離れてくれという指示がありました。
放置すると運動会の場所取りみたいなことになってしまうのかもしれません。
そりゃもう,子供たちの衣装を見れば,親御さんも力が入っているのがわかります。


揃いの衣装の女の子たちが出てきまして。


「安中48」かな。かわいらしいもんで。

↓は浦島太郎なのですが。


お兄ちゃんが走って,弟は亀役なんですね。陰に隠れてしまっておりますが。
その弟が完全にご機嫌を損ねており,亀の帽子は投げ捨てるは,甲羅は脱ぎ捨てるはと大変(笑)。スタッフのおじさんがなだめてやっとステージに上がった状態。
暑い中待っていて,すっかり嫌になってしまったのでしょうか。
本人は最悪でしょうし,お兄ちゃんも困ったことと思いますが,見ているこちらは面白かった。

そして次が私としては今回最も印象に残った仮装。


アップしますと,


クロマグロ!
これはインパクトありましたねえ。またよくできていた。

なにしろ凝ってます。


↑は宇宙飛行士の揃い踏み。
右の青いツナギが最近の山崎さんで,スペースシャトルをかついでる。
左に野口さん,そして向井さん,ということらしい。
こういうのはチームになると大きなアピールになりますね。

そしてこの大会は「侍マラソン」というぐらいで,基本コンセプトとしては,安政遠足の故事に倣って,侍姿で走りましょうということなのですね。
で,表彰対象も,大賞になったりするのはそのような侍姿,武将姿が評価されやすいようです。
となると,正統派の仮装も出てきます。


ちょっと写真が小さいですが,鎧兜を着けているのがおわかり頂けるでしょうか。
特賞に輝くのはこのような扮装で,クオリティの高いものということになるようです。
私などは↑のマグロなんかは突き抜けてて好きですけどねえ。
あとはその時の話題性のあるもの。
宇宙飛行士の山崎さんもそうですね。
子供に人気というところでは↓のようなものも。


珍獣ハンターですか。
珍獣ハンターはもう一人いまして。


なかなか雰囲気を出しておりましたが。

最近公開されたティム・バートンの「不思議の国のアリス」。
あれの影響かどうかわかりませんが,アリスは多かったですね。
女の子は,そりゃアリスとかやりたいでしょうね。
↓は原作では「鏡の国のアリス」ですが,ティム・バートンの「アリス」には出てくる「白の女王」。


次はまた時代性と言いましょうか。


アップするまでもないですが。


地デジカ(笑)。
この仮装にした理由は,まだ自分の家に地デジが入ってないからだそうです(笑)。
なかなかクオリティが高い。見事な出来だ。

この辺でようやく仮装審査が終了。
えらいこと時間がかかり,子供たちも暑くて大変ですが,こちらもすっかり日焼けしました。
この後は低学年がスタートすることになりますが,少し時間があるので会場をぶらつく。
何故か千葉から出店が来ており,クジラの串カツを売っておりました。
その時間はそれまでの半額になっていたので一本買う。
懐かしい味がしました。
実は私,結構クジラはちょいちょい食っているのですが(一昨昨日も食った)。
ミンククジラ。
写真は撮るのを忘れました。
まあ衣をつけて揚げているのですから見た目ではなんだかわからない。

中身は悲惨なことになっていそうな謎のキャラ↓。


ビニールだもんなあ。これはキツそうだ。

そして太鼓の音が六つ響き,低学年の部がスタート。


すげー速い。猛ダッシュ。

スタートすると帰ってくるまでヒマになる。
会場の前に安政遠足の石碑があります。


「安中藩安政遠足之碑」。
その横には説明が書いてある別の石碑。


「日本マラソン発祥の地 安中」とあって,その後の文言は以下の通り。

 安政二年(一八五五年)ときの
 安中藩主板倉勝明公は藩士の心
 身鍛錬を目的として五十才以下
 の藩士九十八名を数隊に分け五
 月中旬より六月初旬にかけ安中
 城内より碓氷峠の熊野権現まで
 七里余の中山道を走らせた
 これを「安中御城内御諸士御遠足」
 という   これは日本における
 マラソンのはじめである

ただ走らせただけなら「マラソン」とは言えないかもしれませんが,ちゃんと組ごとの到着時刻と着順を記録し,その文書が残っているそうで。
しかし当時の平均寿命は今と違いますし,50歳以下となると,今に合わせたら何歳ぐらいまで走ることになるのでしょうか。結構キツそうに思いますが。
しかし今の60代70代ランナーの元気さを見ると,そんなもんなのかもしれません。

てことで,ここで一回切りましょう。
長いぞ,これは。

2010安政遠足侍マラソン 前夜祭ミニ遠足その22010/05/13 22:08

ここまでで,子供のレースでも並大抵でないことはおわかり頂けることと思いますが。
えーと,低学年がスタートしたところまででした。

しばらくすると,折り返して帰ってきます。
↓が低学年のトップ。


もう全然長距離の走りではないです。
猛ダッシュ。
子供って恐ろしいですねえ。

少し後に私一押しのクロマグロも戻ってきた。


動くにつれ,一部塗料の剥がれが生じたようで,そこを見ると素材はブルーシートであるようだ。
アンコはなんだかわかりませんが,よく作るものだ。
かけっこの順位的にも結構上位だったんじゃないかな。

低学年がみんな戻ってきたら,次は高学年。


↑はスタート前。
そしてスタート↓。


また全力疾走。見ていて苦しくなる。

トップの子は矢鱈と速いのか,一人で戻ってきて,後続が来るまでかなりの間がありました。


上位で戻ってくる子たちは腿が上がって,いいフォームです。

珍獣ハンターが戻ってきた。


彼女は確か女子の1位。

どんどん戻ってきて,↓はアリスの一人。


白の女王も髪を振り乱して戻ってきた。


もう一人の珍獣ハンター。


なんだか本人が走っているようでしたが。

そんなこんなでレースは終了。
この後は表彰式で,これがまた長い(笑)。
レースはあっという間なんですけれども。
まずは仮装賞の発表。
一等賞は↓の彼。


武将ですわね。
特賞はこの大会の基本コンセプトに沿ったこういうものになるんですね。
しっかり作り込んであって,200人余の中でも確かに目立ちました。
ちょっと体調を崩したらしいですが。
暑かったですからねえ。でもちゃんと表彰を受けておりました。

弟がぐずっていた浦島太郎も上位の賞を受賞。


ここでは件の弟も,ちゃんと亀の具をつけて,喜んで登壇(笑)。
よかったよかった。

クロマグロも表彰されましたよ。


やったね。
これは私も嬉しかったな。

そしてこちらも評価されて当然と言える地デジカ。


珍獣ハンターも受賞。


後に戻ってきた方の子ですね。

この他にももっと受賞している子がいるのですが,この辺にしておきます。
仮装賞の表彰が終わり,たそがれる地デジカ↓。


次に順位表彰もある。
ざっと並べます。
低学年男子→女子→高学年男子→女子→中学生の順です。

 
 
 
 

見て頂いておわかりかと思いますが,仮装と順位の両方で登壇する子もおります。
順位表彰だけでも26人ですからね。このミニ遠足を全部見るとかなり満腹感がありますよ。
しかし面白いねえ。
子供でこうなんですから,翌日の大人レースはどこまで気のふれたことになるのか,期待が高まりました。

で,ミニ遠足終了。
私はレセプション用の衣装に着替えるため宿に戻る。
宿の人が,お連れさんが着いてますと。
思っていたより早く着いたようだ。
部屋に行くとお二人はレセプションの準備中。
私も着替え始める。
というところでまた切りましょう。
次はレセプションです。

2010安政遠足侍マラソン 前夜祭レセプション2010/05/14 21:01

子供たちの「ミニ遠足」が終わり,宿に戻って着替える。
翌日のレースで着るものでも勿論いいが,多くの人が変えてくるらしい。
私はある意味頭上のアザラシがトレードマークでもあるので,レセプションではいつものアザラシで臨もうと。


「レセプション」と言うからには,ある程度ちゃんとしていかないといかんかなということで↑の格好。(LSさん提供。感謝。クリックで拡大)
KCさんは「青梅マラソン」で仮装賞に輝いた雷様。
LSさんは翌日の衣装で,セット(?)は除き,帽子着用。

 

この格好でてけてけと会場に向かう様は客観的に考えると異常であろう。
我々はすっかり慣れてしまっておりますが。

会場の体育館には,選挙の時のようなシートが敷かれ,そのまま土足で入れるようになっている。
テーブルが並べられ,ドリンクや食べ物が置かれている。
ある年からアルコール抜きになったそうです。
ちょっとさびしいですが。
ただこのレセプションに車で来る人も多いので,一応マズいということなのかもしれません。
着いた時はまだ人も少なくて,リハーサルをしてましたね。


こう見ると危ない集会のようにも見えますが,この人たちはエアロビクスの教室の人たちなのだそうです。
こちら↓が本番。


側転しようとしたら,確か安政遠足保存会の会長さんが立っておられて,片方の人はできなかった。

見知ったランナーが続々と集まってきます。
チェリーさんも,翌日チームで走るお仲間と登場。
我々と一緒に一枚↓。(チェリーさん提供。感謝。クリックで拡大できます)


レセプションが始まり,進行していく様を見つめる雷様とアザラシ↓。(あかきちさん提供。感謝。拡大可)


八木節が始まる。


お囃子の一人一人のリズムがみんなずれているのに,全体としては何故かまとまって,止まらずに進んでいくという奇跡にも近い驚愕の演奏でありました。
八木節には思い出がありまして,子供の頃桐生の奥にキャンプに行き,その時ちょうどその地域で盆踊りをやっておりました。
見に行くと,当然と言っていいのか八木節でありまして,これがエンドレスに続く。
唄い手が次から次へと変わっていき,歌詞もそれぞれの人が持っているものなのか,或いは即興でどんどん作られていくものなのか。
なにしろいつまでも終わる雰囲気にならず,子供心にも面白いものだなあと思ったのを憶えております。
そのキャンプでは川で濁流に飲まれ死にかけたのですが,それはともかく。

次にコーラス隊が出てきまして,あろうことか「四季の歌」とか「手のひらを太陽に」とか「夏の思い出」とかが始まり,歌声喫茶の様相を呈してきて逃げ場を失う。


しかも最後には妙な盛り上がりも見せ,完全にノックアウトされる。

その後はお楽しみの抽選会。
こちらも「壺」とか,恐怖的な景品があるらしいのですが,それはそれとしてネタになるからいいじゃないですか。


カップ麺一箱なんてのもありましたね。

この大会は今年で36回目なのですが,34回出場という方↓も何か当たっておりました。


ラストの特賞は「磯部ガーデン」だったかな。そこの宿泊券。当たったのはこちら↓の方。


私たちは残念ながら何も当たりませんでした。

レセプションが終わり,キャンペーンガールの皆様と記念撮影。

 

LSさんに差をつけられたKCさん。

体育館を出て,どうも今年はスタート地点が去年と違うようであると。
一応確認しておきましょうということで少し歩く。
こちら↓が今年のスタート地点。


紅白の幕の櫓に太鼓を置いて,ドンドンと六つ叩いてスタート。
そういうことかと納得して帰ろうとしたら,この↑建物からいきなり戦隊モノのヒーロー的なピンクレンジャーが飛び出してきて,「その子を捕まえて!」と。
!?
とっさに意味がわからない。
ドッキリ?
それとも何らかのプレイに巻き込まれてしまったか?
見ると,小さな子がちょろちょろと脱走してしまったようだ。目の前は車が通る道で,確かに危ない。
道路を渡り,子供をブロック。
母親とおぼしきピンクレンジャーの腕に無事抱えられ,やれやれというところだが,そこで何故かピンクレンジャーが見得を切っているではないか。
振り返ると,KCさんとLSさんがシャッターを押している。
これ,どういうことか,くどく説明しますと,まずピンクレンジャーが助けを求め,そこにブラックスーツ・ブラックタイで頭にアザラシが乗っているおじさんが駆けつけ子供をブロック。
無事ピンクレンジャーの腕に子供が戻ったところを,雷様と船長然のおじさん二人が道の向うから写真に撮り,撮影しているのに気付いたピンクレンジャーが見得を切ったと。
まともなのは子供だけで,まるで訳がわからない。
何か台詞のような声も聞こえておりましたから,イベントのお稽古でもしていたのでしょうね。
この大会の時期,安中はえらいことになっておりますね。

(LSさん提供。拡大可)

2010安政遠足侍マラソン スタート前2010/05/16 13:49

スタート地点の下見も終わり,宿に戻る。
風呂に入り,夕食。少しビールも。
私は「クラブかもい」のお二人とは走力が違うので,控えめにしておく。
部屋に戻り,KCさんが高そうな焼酎を持ち出してきた。
ところが栓がコルクで,抜けない。
車から木ねじとペンチを持ってこようかと思いましたが,おとなしくコルク抜きを宿に借りる。
私も少し頂きましたが,これも控えめにしておく。
ただ飲むだけならバカみたいに飲むのですが,翌日は過酷なレースだ。
お二人はマラソンも速いし,トレイルもこなす走力をお持ちなので,多少の飲酒は影響無いのでしょうが,私は前日飲んで良かったことは一度も無い。脱水になってしまったり,完全にバテて脚が前に出なくなったり。
結局,アルコールを分解するのに糖を(グリコーゲンを)使ってしまうらしいのですね。
だから飲んでしまうと,走る前からせっかく蓄積したグリコーゲンを消費してしまい,レース中に使いたい分が減ると。
それでレース中にがくっと落ちたりするのですね。
だから大会前日には飲まないことにしております。
走力も無いのに,そんなことをしたらつらくなるだけですからね。
「シメのラーメン」てのもこれで,散々飲み食いしているのに,帰る前にラーメンなんかが食いたくなる,或いは甘いものなんかが食いたくなるというのは,飲み始めてからアルコールを分解していって,血中の糖が減ってくる。
それで腹が減った感じになってくるのだそうです。
前に「所さんの目がテン」でやってた(笑)。
ということで,前日は控えめ。
LSさんはぐいぐいいってたなあ(笑)。

KCさんがノートパソコンを持ってきていたので,昼間に私が撮ったミニ遠足の画像を見たりする。
23時過ぎには床に就く。
全然眠れず。
特に緊張も高揚もなかったのですが,まあいつも寝つきは悪いので気にしない。
LSさんはメイクがあるので(笑),4時起床。
KCさんと私はもう少しのんびりしておりましたが,6時半に受付開始で8時スタートですから,ぼちぼち動き始めなければならない。
宿の朝食もこの日は時間を早めて下さっており,5時半からOK。
さくっと朝食を済ませ,三者三様の衣装を着る。
おじさん三人が徐々に変化していく様は,これも客観的に見たら異常であろう。
着付け完了。
荷物を全て持ち,チェックアウト。
荷物は車に積むものは積み,ゴール地点での着替えなどは会場に持っていって,トラックに預ける。
車は宿のはからいで,戻ってくるまで停めておいてOKということにして下さっている。
宿の方も我々を見て笑う。そりゃそうだろうな。
で,今回の私の衣装はこれ↓だ!


弁慶の立往生。(LSさん提供。感謝。この記事の写真は全てクリックすると拡大します)
アイデア的には弱いかなあと思いましたが。
とにかく誰でもぱっと見てわかるもの。
矢が刺さって薙刀を持っていれば弁慶だろう。
衣類は全部縫いました。時間がかかってうんざりしましたが,和装は作ったことがないので,勉強にもなり,面白かったですね。
胴も面倒だったなあ。
また矢が……。
はー,細かかった。
薙刀の棒は「コーンポール」と言うのかな。
工事現場とかでコーンの先に引っ掛けて仕切りにする棒。あれです。
軽くて安くて丈夫。
黒く塗って,径に合ったゴムの石突を付けました。山中で杖にしようという魂胆でしたが,これは正解で,後ほど大活躍でありました。

会場に向かう。

(LSさん提供。感謝)

KCさんが怪しいことになっておりますが(笑),徐々に明らかにしていきましょう。
会場に到着し,受付を済ませる。
受付を済ませて,まず私がしたことは,この状態で仮設トイレに入って用が足せるかどうか。
これは確認しておかなければならない。
矢を全部抜かなければならないなどということになったら(ゴール地点からバスで会場に戻る時のことを考えて抜けるようになっている)大幅なロスになってしまいますからね。
大丈夫でした!勝手は悪いがなんとかいける。

私は宿を出たところで全部出来上がっておりますが,KCさんとLSさんは最終的な仮装の仕込みがある。
仕込み中のLSさん↓。


KCさん↓。


お二人の今回の仮装はこちら↓。


KCさんが坂本龍馬で「いろは丸」。
LSさんがペリー提督で「USS Susquehanna」。
黒船(笑)。
このお二人は大阪城と名古屋城でも峠を走っておられますからね。
城の仮装って(笑)。
箱ものを得意となさっている。これでホントに走るから怖い。
↑の写真は東京新聞の取材を受けている様子。
その結果が↓ですが。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100510/CK2010051002000096.html
このリンクはいずれ消えてしまうかもしれませんね。

とにかく,異彩を放っていると言いますか,目立つ(笑)。
龍馬はいっぱいいるんですよ。ドラマもやってますし,龍馬のコスチュームも売ってますから手軽なんでしょう。
しかし「いろは丸」はいない(笑)。
お二人の構想では,まず黒船だったようです。
で,黒船と言えばペリー(LSさんは白人になる為メイクが必要だった)。
今流行りの龍馬も,ポルトガルから買った船で一悶着あったじゃないかと。
そういうことらしい。
仮装に城や船を発想するところが常軌を逸しております(笑)。

会場には続々とランナーに見えないランナーが集まってきております。
あ,今回,こういう大会ですので,存じ上げない方もお顔を出していきます。
問題がありましたら削除しますのでご連絡下さい。
一応ゼッケンナンバーだけは加工しておきます。意味が無いかもしれませんけれど。


国営放送の取材を受ける駕籠かき。
駕籠は毎年出ているらしく,その時の話題の人を乗せて走る。
今回は浅田真央ちゃん。
去年はオバマ大統領だったかな。

うおっ!と目が留まったセクシーおねえさま↓。


ベリーダンスかな。ポーズまでキメてくれました。

これまた国営放送の取材を受ける電話の変遷集団↓。


これも箱ものとしてかなりキツめですねえ。よくこんなので走る気になるものだ。
また良くできている。造作が細かい。

こちらはケーブルテレビの取材を受けるLSさん↓。


この大会にふさわしく,鎧武者↓。


弁慶の胴で苦労したものですから,興味津々で見ました。


くノ一と写真に納まる黒船チーム↑。
女性は侍ってのも難しいですからね。
大会の趣旨に沿おうとすると,ちょっと考えなければならなくなる。

これまた気合の入っている方↓。


すげー。
暑いだろうなあ(笑)。
箒に邪魔されましたが,ちょうどナンバーを隠してくれた。
カメラを向けたら正面を切ってくれました。どう見えてるのかな(笑)。

集団でいた阿修羅の一人↓。


手が妙にリアルで気持ち悪かった(笑)。

背の高い外国の方↓。


ちょんまげに桜(梅?)吹雪に赤フン。
シンプルなんだかこんがらがっているのかわからない。
彼は私の写真も撮ってましたね。
そう,もうランナー同士で撮りあいなんですね。
私も随分撮られました。
こうしている間に,実は審査員が仮装の採点をして廻っているのですね。
ですから仮装賞を狙おうと思ったら早めに会場入りしてアピールしないとダメらしい。

7時半になって,開会式が始まる。


主催者,来賓なんかも当然侍の仮装。

前日もお会いしたチェリーさんチームと遭遇↓。


三銃士でキメてきた。
こういうチームとなりますと,一緒に走っていないと意味が無くなってしまい,揃って走るのは当然走力が必要となりますので,簡単なことではないのですね。
チェリーさんも私たちを撮って下さいました↓。

 
(↑2枚チェリーさん提供。感謝)

スタートの時刻が迫ってくる。
ぞろぞろとスタート地点に移動。

KCさん龍馬の背後に女龍馬が忍び寄る↓。


スタート地点に着くとラーメンが↓。


重心が高いのもキツいだろうねえ。

スタートを待っている間,読売新聞の取材を受けるKCさん↓。


黒船チームはメディアにモテモテでした。

いよいよスタートになります。
ここで念の為,改めて申し上げておきますが,この人たち↑,この後少なくとも20.35キロ(黄色ゼッケンの人),長い方は29.17キロ(白ゼッケンの人。ラスト8キロは山)走るのです。この恰好で。
頭がおかしいとしか言いようがない。
何故自分がこんな異常者集団の中にいるのか,不思議でならない。
ホントに走るのか?
これで!?(笑)

2010安政遠足侍マラソン スタート~21キロ関門2010/05/18 05:43

てことで,太鼓が六つ鳴り,スタートしました。
こいつら本気なのか。本気と書いてマジか。
これ↓がその太鼓。
前に立っているのは多分「安政遠足保存会」の会長さん。
叩いたのは市長さんか誰かかな。
この記事も写真は全てクリックすると拡大します。


この太鼓の前がスタートライン。

スタート直後のLSさん,ペリー提督とサスケハナ。


ぶれちゃってわかりにくいですが,星条旗は当時のものになっている。
31州だったかな。

KCさんとLSさんとはペースが全然違うので,すぐ見えなくなる。
私は最近出るレースはほとんどアザラシを被って出ておりますが,そういう何かやらかしているランナー同士は,普通の大会ではあまり接近しないようにするかと思います。
そうしないと,沿道でご覧の方々が忙しくなってしまいますからね。
「あ,黒船だ!あっ!弁慶!」という風にならないように走ります。
この大会でそういう配慮は無理(笑)。
カオスって言うのかな。
どこを向いても全然ダメなので(笑),むしろ気が楽かもしれない。
↓は「私をもらって」とタスキに書かれた花嫁候補集団。


貰う甲斐性が無くて申し訳ない。こんなオヤジに貰われたくはなかろうが。

蜂のお二人↓。


前夜のレセプションで何か当てられた方↓。連続34回出場と。大ベテランですな。


後ろからだとわかりませんが,衣装はこいのぼりです。

こちら↓は飛脚ですね。↑もそうですが,この辺から数枚カメラのひもが写りこんでしまって失礼。


佐川急便の人が飛脚で出たりはしないのだろうか。

そしてこちら↓なんですけどねえ。


スタート前にこの土台だけは確認していたのです。新島襄なんですけれども。
その時は中身が無かった。
レース中にお会いできて良かったです。
あー!いた!と思いまして,並んで振り返って爆笑。


顔までブロンズ調に塗っているのですね。
ハナ肇状態な訳ですが。
汗で顔にすじができてしまって。
どういう構造かわかりませんが,どうも腕はふさがっているようですし,これはキツいでしょう。
感動して声をかけましたが,何か励ましのお言葉を賜りましたね(笑)。
私も新島襄は考えたんですよ。ご当地の人なんですね。奥さんがまた面白い人で。
しかし銅像という発想は無かったな(笑)。

見ての通りの↓。


ひもが邪魔して失礼。

こちら↓はなんだかわからない絵ですが,信号待ちのところです。


ずーっと車を止めておくのも手荒いということで,ちょいちょいランナーを止めて,車を通そうということになったのですね。
そういうシステムになったのに,関門の時間が一緒なのは厳しいのではないかということで,去年からだか関門の時間を10分遅らせたのだそうです。
そういう話は聞いておりましたが,私はPDFで落とした大会パンフしか見ておりませんので,そこでは関門のタイムを遅らせてなかったのです。
だからこの時はまだ変更前の関門時間だと思って走ってます。

去年は「三なすび」だったようですが,今年は「四なすび」↓。


三銃士が軽快にやってきた↓。


並ばれたところでパチリ。
↓はその時の私。あかきちさん提供。感謝。


三銃士は元気そのもので走り去っていきました。

とにかく,全くいつもと違う状態で走っておりますので,調子がいいのかどうかもわからない。
ペースも,普通ならキロ6分ぐらいだなとかの体感があるのですが,全然わからない。
またキロ表示が見当たらない。無いのかな。気付かなかっただけかな。
自分のペースがどれぐらいなのかわからなくて不安でしたねえ。
ようやく10キロの表示が出てきて,時計を見たらちょうど1時間経過。
あ,キロ6分かと。
ここでは少し安心しました。
上りっぱなしのコースなので,10キロをせめてこれぐらいで行かないと後が無いなと。
まずキツいコースですよ。
コースの高低差のグラフ見ます?(笑)


ダメだろ,こんなの(笑)。

とにかく行くしかない。
すると踏切に引っかかった↓。


これはJR信越本線なのですが,この時間,上りは1時間に2本しかない。
昼間は1時間に1本。
踏切に止められる確率はそう高くはないでしょうね。
休憩できるからありがたい。

それはそうと,↑の写真は純粋に踏切が閉まっているところを撮ったつもりなのですが,黄門様と談笑しているのは,夜鷹か(笑)。
夜鷹て(笑)。
「ご隠居様ぁ~ん。ちょっと遊んでいかな~い」
「これこれ,年寄りをからかうものではない」

で,通り過ぎた電車↓。


鉄分を欲する方の為に調べました。
写真の撮影時刻のデータを見ましたら,9時25分頃。
ということは,この電車は,横川駅9:21発,西松井田駅9:26着,高崎駅9:52着の高崎方面上り列車ということになります。西村京太郎みたいだな。
場所は西松井田駅からちょっと横川寄りのところです。
車両は107系だそうで。
以上。

もうこの辺りでは全く余裕が無くなってます。
途中で「写真撮ってもいいですか?」と聞かれ,快諾し,大見得を切って撮ってもらったら,「ブログに出してもいいですか?」と問われたので,勿論,どうぞどうぞと。
受け答えはしっかりしているのですが,なんで自分は彼を撮ってないのか。
後でレポートすることを考えたら撮っておくべきなのに。
他にも歩道橋を渡るところがありましてね。
そういうポイントはいつもなら間違いなく撮るのに。
結構キツめのアップダウンがあるのですが,そういうところもねえ。
急な上り坂で,みんな歩いている中をミニーちゃんが爆走していたところなんか絵になるのに。
全然撮ってない。
それどころではなかったんですねえ。
横川の釜飯で有名な「おぎのや」を過ぎて,すぐに碓氷関所跡があります。
この関所跡をランナーは通過するのですが,一旦舗装路からそれて石段を登る。
ここも撮ってない。
ここはちょっとチェリーさんから拝借して使わせて頂きます。感謝。


結局この舗装路を直進した向うに下りるのですがね。
関所の門をくぐるのがコースになっております。

でと,その先,右に曲がって,だらだらとした上りの直線を行くと,電話が鳴った。
電話を取り出すのが遅れ,切れてしまったが,KCさんなので折り返す。
今どこかと聞かれるが,地名などわからない。説明のしようがない。
「上信越道が見えるか?」と聞かれたのだったか。
振り返ると高速道路のようなものが見えたので,多分これのことだろう。
「後ろにあります」と答えたのだったか。
すると「それなら制限に間に合うから待っている」と。
私は21キロの関門は8時スタートの2時間30分で10時30分だと思っておりました。
この時10時22分で,まだ残りが結構あり,どう考えても間に合わないのだがと。
てことは,前にKCさんがちらっとおっしゃっていた10分遅らせた設定なのか。
しかし,関門に間に合わなければ,もう走らなくてもいいのだが(笑)。
まあいろいろごちゃごちゃ考えましたね。
なにしろ間に合っても間に合わなくても,そのチェックポイントには行かねばならん。

関所コースのランナーと分かれ,ということは,ぼちぼち関門のポイントに着く。
10時30分以内には確実に入れないが,ぎりぎりというところ。
この大会の先輩ランナーの皆さんが作成したレポートで見覚えのある建造物が見えてくる。
大会の時計も見える。
31分というところ。
関門にぎりぎり入れなかったランナーは群馬テレビの取材を受けるそうだが,そういった様子も見えない。
てことは関門は40分なんだなと。
しまった。間に合ってしまった(笑)。
関門に入ってくる私↓。この後4枚はKCさん提供。感謝。

 

無事(?)関門を通過し,給水に向かう私↓。


「ダメだよ~」の図↓。


後で聞いたところによると,今年はこの関門は更に10分遅らせたらしい。
どうしても関門アウトで逃げさせてはくれないようだ。やれやれ。
一息ついて,いよいよ山に入ります。マジでか。

2010安政遠足侍マラソン 21キロ関門~ゴール2010/05/18 21:00

私を待っていて下さった黒船チーム↓。


随分待ったでしょうねえ。

KCさんの目論見としては,この関門を通過して少し休憩し,関門閉鎖後最初に来たランナーをテレビが取材するという一連の流れを見物してからゴールに向かうと。
ところがそもそもこの関門の制限時刻を10分延長しているのに,今年は更に10分延長ということになったそうだ。
まだ上に27キロで関門があるので,ここの関門閉鎖の儀式を見ていたら間に合わなくなってしまう恐れもある。
ちょっと後ろ髪を引かれるような思いもありましたが,私が一息ついてすぐに出発。
私はもうかなりのダメージを受けてますので,ここで長時間休むとかえって動けなるかもしれない。
行くなら行くで,あまり間を空けずに動き出した方がよい。

しかしいきなり山でしたねえ。
まあ普通に登山道ですね。
走るという雰囲気ではない。少なくとも私の感覚では。
よちよちとよじ登る。
ゴムの石突を付けた薙刀が杖として大活躍。
石がごろごろのガレ場も多いので,片足を上げても2軸が接地しているというのは安心感がある。
大会の翌日,翌々日は,何故か左脚だけ筋肉痛になったのですが,右手で持って突くのが多かったことでダメージのムラがあったのかもしれない。

ま,とにかく結構急な勾配もあり,そういうところでは余裕も何も無いので,写真はありません。
いい加減登ると,今まで走ってきたコースを見下ろせるところに出た。


ここは多くの参加者が写真を撮るところですね。
縦に通っている道が,前の記事で「だらだらとした上り」と書いた坂本宿の道。
左右に伸びているのが上信越自動車道。
下の方のちょっと左に白くて丸い建造物がありますが,これが碓氷浄水場で,21キロの関門地点です。
こう見るともう結構登ってますが,先はまだ長い。

ほとんどが登りで歩くのがやっとですが,少しは平らなところやちょっとした下りがあり,そういうところは走ると気持ちいい。


新緑に囲まれて,気分爽快。
ほんの一瞬ですが(笑)。

もっと下にも実はいらしたのですが,山中にも私設エイドの方がいらっしゃいます。


下にいらしたおばちゃんは毎年大量の水を持ってランナーを応援してくれているらしい。KCさんによると,雨の大会でもいらしたと。頭が下がりますねえ。ゴウリキみたいだ。
こちら↑の男性はお菓子と氷を振舞って下さった。感謝。
口の中が冷えてしゃっきりする。

こちら↓も多くのランナーが撮影する山中の廃車。


ここまで乗ってきて捨てたのですかねえ。よくわからない。

後続を気遣うKC龍馬↓。


私の後ろはLSペリー。


登山初心者がベテラン二人に挟まれ,サポートされているような構図ですわね(笑)。
↓はKCさん提供。感謝。


私が脳を沸かしながら歩を進めているちょうどその頃,随分と先行している三銃士は,山中で「浦安からのスペシャルゲスト」に遭遇していた↓。


こちらが前の記事でちょっと書いた,急な上り坂を爆走していたミニーちゃん。
お連れさんを待っていたのかな。
走りを見たらビビるぜ。
このミニーちゃんは出したかったので,あかきちさんのお写真をまた拝借しました。感謝。
しかしすげーなー。
これで峠をやるんだもんなー。

廃車その2。


なんでここなのか。意味がわからん。

給水ポイント↓。


給水は,山中ではもう少し欲しい感じもありましたが,総じて充分過ぎるほどでした。
21キロまでは携帯する必要無し。
山中に入ってからは,多く飲みたい人は少し携帯しているといいかなという感じか。
私は水の問題はありませんでした。
この日も暑かったですが,もっと暑いようだったら,空のボトルを持って走り,21キロ関門で少し補充させてもらうといいかも。
目の前は浄水場なんだから(笑),大丈夫でしょう。

廃車その3。バス。


うーむ。

もうかなりゴールには近づいている。
気持ちのいい山道↓。KCさん提供。感謝。


この↑写真を加工していて気付いたのですが,道の奥にぽつんと見える人影がどうにも怪しい。
拡大してみたら↓。


峠を越えて営業か!?
勿論この方も大会参加者です。
ネクタイ締めて,うわー。
山の中でこのお姿は妙に目立ちますね。一瞬ぎょっとする。

KC龍馬,国を憂うの図↓。


ここでも奥に我々を抜き去った営業マンが(笑)。

さて,ここからゴールまで写真が1枚も無い。
書き残していることをちょっと書いておきましょう。
この山のコースですが,これは旧中仙道。
皇女和宮様が東海道を避け,江戸に向かったのもこの道であったでしょうか。
今回私の仮装は「弁慶の立往生」と。
何もこのコース,土地に因んだつもりはありませんでしたが,実はちょっとからんでいた。
現物を見ておりませんが,熊野権現の近くに,弁慶が爪で書いたという歌碑があったのだそうです。
源頼朝に追われた義経一行が逃げている途中,この地の「一ツ家(ひとつや)」というところに少し滞在したのだそうです。
そこで追われる身の心情を弁慶が歌ったとされている。
「八万三千八三六九三三四七一八二四五十三二四六百四億四六」
最後の「六」は「百」の誤りではないかとのことですが,
「山道は 寒く寂しな 一ツ家に 夜毎身に凍む 百夜置く霜」
と。
まるっきり関係無い仮装ではなかったのですね。後からわかったことですが。
歌碑は今でもあるのですが,「あった」と書いたのは,浅間山の大噴火とその後の土石流でオリジナルは消失しているのだそうです。
今あるのは明治の終わりに復元したものらしい。
詳しいことはいいのですが,そんな発見もあり,感慨深いものがありました。
石に爪で書いたとなれば,フリッツ・フォン・エリックもびっくりですが。
実際に爪で彫ったのかとか,この地に滞在したのかということはあまり重要でない。
いまだにこの地に伝承として残っているということが尊い。

レースに戻って,ゴール間近。
最後はきっちり走りましょうということに。
ただ,黒船チームと弁慶が一緒にゴールするとごちゃごちゃするかなと。
黒船は黒船でフィニッシュを決めた方が美しいのではないかと思い,先に行ってもらい,私は少し衣装を整える。

いやー,しかしキツいレースでありました。
私レベルが出る大会ではないことを痛感しましたが,なんとか完走できるのは黒船のお二人のおかげであります。改めて御礼申し上げます。

黒船がゴールし,ゴールを告げる太鼓がドンドンと鳴る。
少し後に私もゴール。ドンドン。
安政二年の遠足では,ゴールした藩士に,力餅(次の記事に出てきます),キュウリもみ,お神酒などを供したそうで,その故事に倣い,ゴール地点には味噌をまぶしたキュウリが置いてある。旨い。
とにかくなんでもいいからすぐにビールを飲みたい。
渇望というヤツですな。
ところが先にゴールしたKCさんが,なにやら張り紙を確認したようで,黒船は仮装賞を獲得したようだ。
更に「くりきさん,仮装賞に入ってるよ。しかも俺たちより上の賞だ」と。
「イェーイ♪」と言ってはみたものの,その時はあまり意味がよくわかってなかった。
喜びの表現ではなく,脊髄の反射みたいなものだ。
KCさんが大会スタッフに表彰式はどうなっているのか聞くと,始まるところだと言う。
お二人は表彰式に向かうようだが,どこでやるの?
え゛!この石段登るの!?
あひ~。
俺のビールは……。

2010安政遠足侍マラソン 表彰式2010/05/19 16:09

安政遠足レポート,これで最後になります。

私も仮装賞に入っているということで,一応張り出されているリストを確認しました。


「くりしろ」はちょっと気になるが,まあ私に間違いはなかろう。
この大会のフィニッシュラインは群馬と長野の県境なのですが,その横から石段が上に続いている。登り切ると熊野権現のお社があり,その前で表彰式を行う。結構登る。
どこの国の拷問かと思いましたが,とにかく登る。
登り切ったら眼下の石段を指差すばかりで声も出ない。
表彰式はもうすぐにも始まりそうな雰囲気で,ぎりぎり間に合ったというところ。
息を整えているとすぐに始まった。


こちら↑の方が特別賞だったかと思います。立派な鎧兜のお姿。
賞状とペア宿泊券が授与されます。
(※後日注 特別賞はこの方ではないようです。失礼しました。武将集団の中のお一人であったようです。写真が無いところをみると,私が撮影に間に合わなかったか,或いはご当人が着替えを済まされていたか。NHKの番組で特別賞の方の写真が出ておりました。訂正します)

次が仮装大賞6名。
私もここに含まれます。
名前を呼ばれて前に出る。


ここでも「くりしろまさとしさん」と呼ばれましたが,多分私で間違いなかろう。

(↑2枚はKCさん提供。感謝)

プレゼンターは安政遠足保存会の会長さん。
賞状と副賞を拝受し,見得を切る私↓。

(LSさん提供。感謝)

次に仮装アイデア賞の表彰。
黒船チームも二人とも受賞。
トロフィーを手にするKCさん↓。


LSさん↓。


いやー,めでたしめでたし。
宿で同室の3人が3人とも表彰されるって,よく考えたらすげーんじゃね?
私が表彰されるのは,意外と言うか,実感が無いと言うか,何が良かったのか不思議な気もしますが,そこそこは細かく作り込んだので,その地味な作業の積み重ねの上に出来たものが評価されるということはとても嬉しい。

写真を撮らせて下さいと言う方が何人かいらして,他の受賞者の方と一緒に写真に写ったりもしました。
私の衣装を見て,「奥さんに縫ってもらったんですか?」とおっしゃるので,「いやー,自分でミシンをたかたかたかってやるんですよ」と答える。
隣の受賞者の方も,自分でやるんですよと。
こういうバカをやるについて,身内は冷たいと意見が一致しました(笑)。

登った石段を今度は下りなければならない。まあ急ぐ必要はない。
ちょうど安政遠足保存会の会長さんと一緒になり,お声をかけて頂く。
「いやー,表彰式に間に合って良かったです」と申し上げると,間に合わないんじゃないかと思ってたと(笑)。
私の扮装は走りづらいのではないかと。
衣装が出来あがって,試しに走るなんてことはしてなかったので,そこは確かに不安ではあったのですが,結構大丈夫でした。
その様に申し上げまして,会長さんとは別れました。
こんなところでなんですが,改めて御礼申し上げます。会長!ありがとうございました!

もうなにしろビールが飲みたい。
レース前,受付をしてゼッケンを受け取ると,一緒に食事券が入っておりまして,いくつかある茶店の店名が書いてある。
これを店に渡すと,名物の力餅とかけそばが食べられる。
KCさん,LSさん,私は,3人ともばらばらに振り分けられておりました。
そんな細かいことは構わん。なんでもいいからとにかくビールだ。
KCさんは龍馬姿のまま(流石に「いろは丸」は脱いだが)茶店に向かう。
私も弁慶のままで一向に構わないのだが,飲み食いするのに矢は邪魔であろう。
矢だけ抜いてから行くことにする。
その場面,矢をきゅっぽんきゅっぽん抜いている姿をチェリーさんに見られてしまった(笑)。
↓は抜き終わってまとめているところ。チェリーさん提供。感謝。


やっとビールだ。


黒生ってのも嬉しいねえ。抜群に旨い。
ビールは当然別に払うんですよ。
だからゴール地点で現金を使えるようにする準備が必要という,KCさんの貴重なアドバイスもありましたね(笑)。

力餅は辛み餅を発注。甘いのと辛いのとを選べる。
ぱっと出てくるものと思っておりましたが,なかなか出てこない。
まあこちらはビールさえあれば文句無い。

飲みながら店内を見渡すと,ぬあーーっ!!
ここにも弁慶の文字が!


 辨慶も
 汗して越えし
 力餅

 為みすゝや 山岡壮八

おー。
山岡壮八の色紙だよ。
どの作品に結びついたのかは知りませんが,取材に来たのでしょうねえ。
前の記事で書きました歌碑がありますので,それを受けてこの様な句になったのでしょうか。

感慨に浸っていたら力餅が出てきた。
腹が減ってないこともないので,ぱくぱくといってしまい,半分食ったところで写真を撮っていないことに気付く。


こんな感じのものです。
しばらくしてようやく蕎麦も出てきた。


直球のかけそば。
疲れている時は胃にやさしいからいいかもしれません。

店を出て戻ると,お二人は黒船を解体中。


ゴールからはバスでスタート地点に運んでもらうのですが(途中の駅でも降ろしてもらえる),黒船はそのままでは載せられないので畳む必要があります。
お二人は慣れてますので,その辺も考慮して準備してある。
私は胴から矢を抜くのと,薙刀の刃の部分は外せるようにしておきました。

帰る準備ができて,バスを待つ列に並ぶ。
これがなかなか来なかったですねえ。
山道を車が2台すれ違えませんので,上り下りの一方を止めなければならず,時間がかかるのはしょうがないにしても,本数も少なかったようですね。
並んでいた一人の女性は地べたに寝転んでしまってましたね。
気持ちは痛いほどわかる。
LSさんはバス待ちの列と売店を往復。ビール摂取に余念がない。
我々は最終のバスでありました。
山を下りると洒落た別荘地。
軽井沢だもんな。
軽井沢のメインストリートでしょうか。お洒落な店が立ち並んでおりまして,多分一般車両の進入は止められていることと思いますが,我々を乗せた観光バスは人を掻き分けむりむりと進む。
スタート地点に戻るまで1時間半ぐらい,もうちょっとかかったかなあ。
宿に戻り,車に荷物を積み込んで,安政遠足終了。
ここで私が貰った仮装大賞の副賞の中身が気になる。


結構大きな箱なのですが,妙に軽い。
開けて見たら↓。


カバンか。
ショルダーバッグな。
カバン壊れてるしちょうどいいか。
と思っていたのですが,帰ってから中を見たらこう↓だった。


保冷バッグか。
これは今後の駅伝,リレーマラソンの時なんかに使える。
東京新聞さん,ありがとう。

それと賞状ですが,これはもう額に入れたぜ(笑)。


骨髄バンクから貰った厚生労働大臣名義の感謝状2枚は丸めたまま放置だが,これはそういう訳にはいかない。
私にとってこれほどの名誉もなかろう。

ということで,今回は満点で終わったと言っていいかなと。
減点するとすれば,この厳しいコースに対応すべく,もう少し走力を上げておけなかったかというところか。
もうちょっと鍛えてあれば,もっともっと楽しめたかもしれません。

私は今回初出場ということで,峠コースは500人。
私などがエントリーしたことで,何度も出ている人がエントリーできなかったかもしれない。
早いもの勝ちと言ってしまえばそれまでですが,こんな大会ですので,きっと思い入れもあろうかと。
そこはちょっと心苦しいところでもあったのですが,仮装大賞という結果も出せたので,お許し頂きたいと思います。
来年は……。
考えさせてもらってよろしいでしょうか(笑)。
走力が落ちていなければ検討します。

最後に,KCさん,LSさんにはすっかりお世話になりまして,ありがとうございました。
またお写真を使わせて頂いた三銃士のチェリーさん,一路さん,あかきちさんにも感謝申し上げます。
そして「安政遠足侍マラソン」を愛する全ての人に御礼申し上げます。
ありがとうございました。最高の大会です。